世界放浪記 モンテネグロ ボスニア・ヘルツェゴビナ

【Day113】コトルからモスタルまでバス移動!紛争の痕が残るモスタルの街を歩く

2023年5月23日

 

*****2023.4.4(火)*****

 

地図

Google Maps より

今日は、コトルからボスニア・ヘルツェゴビナモスタルまで、約130kmの移動です!

 

 

ペラスト

朝7時過ぎに、宿を出発。

これまでずっとアドリア海沿いに旅をしてきたけれど、しばらく海とはお別れ。今日からは、バルカン半島の内陸に入っていきます。

 

コトル

チケットは、昨日のうちに予約しておいた。コトルからモスタルまで、€26(=約3,900円)。

プラスして、荷物代€1かかりました。

 

コトル

7:40発のバスは、こんな感じのバンみたいな車が2台。

座席は、ほぼ満席。

 

コトル

ヘルツェグ・ノヴィという街に立ち寄った後、バスはアドリア海を離れて内陸へ。

 

ボスニア

バスは、山道を登っていく。

 

ボスニア

景色が、日本の田舎みたい。

 

ボスニア

9時半ごろに、モンテネグロとボスニア・ヘルツェゴビナの国境に到着。

バスを降りて、パスポートコントロールへ。特に何の質問もされず、スタンプも押されなかった。

 

ボスニア

ここで注目してほしいのが、奥の白い看板。

”Welcome to Republic of Srpska”と書いてあるのが分かるだろうか?

 

地図

Wikipediaより

ボスニア・ヘルツェゴビナは、実は連邦の体制を取っている国。

ボシュニャク人とクロアチア人が主体のボスニア・ヘルツェゴビナ連邦と、セルビア人主体のスルプスカ共和国。2つの国から成っている。

この看板から分かる通り、私はモンテネグロから国境を越えて、ボスニア・ヘルツェゴビナのスルプスカ共和国に入ったというわけです。

 

ボスニア

ボスニア側のパスポートコントロール。

 

ボスニア

ここも、特に何も聞かれることもなく、スタンプがしゃん。

めっちゃ感じの良い美人お姉さんがスタンプを押してくれた。

 

ボスニア

バスは、山々に囲まれた田舎道を進んでいく。

 

ボスニア

気づいたらスルプスカ共和国を抜けて、ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦に入っていた。

モスタルやサラエボなど観光客が訪れる街は、ほとんどがボスニア・ヘルツェゴビナ連邦側にある。

この2つの国の間にはパスポートコントロールもないので、バスに乗って移動するだけの観光客は、国が2つに分かれていることにも気づかないと思う。

 

ボスニア

12:45頃に、モスタルのバスターミナルに到着。

無事、11カ国目ボスニア・ヘルツェゴビナに入国です!

 

 

コトル→モスタルの国境越え情報については、下記の記事に詳しくまとめておきました。

よかったら、参考にしてみて下さい。

 

 

 

とりあえず宿にチェックインして、さっそくモスタル観光!

と行きたいところだけど……

まずは、情報収集から。

 

地図

Google Maps より

 

モスタル近郊には、

  • ブラガイ
  • ポチテリ
  • クラビカの滝
  • メジュゴリェ

という、主に4つのデイトリップ先がある。

モスタルからツアーに参加して訪れるのが一般的なんだけど、個人で行けるなら自分で行きたいよな。

 

というわけで、宿のオーナーに聞いてみたところ……

  • ブラガイ→ バス
  • ポチテリ → 列車+徒歩
  • クラビカの滝 → 列車+タクシー
  • メジュゴリェ → バス

で、アクセス可能らしい。

ポチテリ、クラビカの滝、メジュゴリェは比較的近いエリアに集まっているので、タクシーかヒッチハイクで1日で回ることもできるみたい

 

ブラガイのバス本数は多いので、それほど心配する必要はなし。

列車は、ネットで時刻表を確認できる。

メジュゴリェ行きのバスは、バスターミナルで最新情報を入手すべき。

とのこと。

 

というわけで、まずはメジュゴリェ行きバスの時刻表を探しに行きます。

 

モスタル

再び、駅の隣にあるモスタルのバスターミナルへ。

チケット売り場でメジュゴリェ行きバスの時刻表を知りたいって聞いてみたんだけど……

 

チケット売り場の女性「メジュゴリェ行きは、このバスターミナルじゃないわ。15分くらい歩いた場所に別のバスターミナルがあるから、そこで聞きなさい」

 

なんと、もうひとつバスターミナルがあったとは知らなかった!

 

モスタル

仕方ないので、歩きます。

 

の印が、駅の隣にあるメインのモスタル・バスターミナル

そして、メジュゴリェ行きバスが発着するのは、い印モスタル・西バスターミナル

この2つは、直線距離で1.2kmほど離れています。

 

モスタル

モスタル・西バスターミナルに到着。

なんか、ホテル?の敷地内にあるバスターミナルだった。

 

多分チケット売り場であろう場所で、メジュゴリェ行きバスの時刻表を聞いてみるも、英語が通じない。

スマホでボスニア語に翻訳して聞いてみたけど、「さあ、知らない」いう感じの反応。

メジュゴリェ行きバスは、今はないのかもな。と諦めかけた矢先……

 

なんか、知らんおっちゃんがボスニア語で話しかけてきた!

よく分からないけど「メジュゴリェ、メジュゴリェ」と言っている。

スマホで、ボスニア語に翻訳した「時刻表を知りたい」というメモを見せると、

 

おっちゃん「こっちだ、ついてこい」

 

手招きされて言われるがままついていくと、近くのプラットホームに止まっていたバスの運転手さんを紹介してくれた。

バスの運ちゃんも英語できなかったけど、なんとかメジュゴリェ行きバスの時刻表を知りたい旨が伝わったみたい。

 

モスタル

というわけで、時刻表ゲット。

メジュゴリェ行きバスは存在するみたいだね。

 

というか、この時刻表見覚えがあるな……と思って、あとでネットで調べてみたけど。

Mostar Busというウェブサイトに載ってる時刻表と一緒じゃん!

まあ、メジュゴリェ行きバスが駅前のバス停じゃなくて西バスターミナルから発車することが分かっただけでも、無駄足じゃなかったって思うことにしよう。

 

 

今回手に入れた情報や、モスタル近郊の観光地に個人でアクセスする方法は、別記事に詳しくまとめておきます。

 

 

モスタル

今日のミッションを無事クリアしたので、モスタルの街を軽く歩いてみる。

 

 

ネレトヴァ川が中央を流れ、その両岸を美しいアーチを描いた橋、スターリ・モストによって繋がれている街、モスタル。街の象徴であるこの橋は、紛争中の1993年11月に破壊されてしまった。ユネスコの協力で復元されたのは、2004年のこと。街にはオスマントルコ時代の影響が色濃く残り、オリエントの香りが漂う。

(参考文献:地球の歩き方)

 

 

モスタル

この道が、スターリ・モストまで続くメインの通り。

 

モスタル

橋に近づくにつれて、地面が石畳に変わった。オスマントルコの雰囲気が強くなってくる。

 

モスタル

見えた、あれがスターリ・モスト!

意外と高い位置に橋が架かってるんだ。

 

モスタル

モスタル

橋まで続く通りの両脇に、店がずらりと並んでいる。

雰囲気、とても良い。

 

モスタル

店先に並んでいるのは、トルコのお菓子

カフェではトルコ風コーヒーを出していたりする。

 

モスタル

モスタル

スターリ・モストを渡ってみる。

 

モスタル

モスタル

橋の向こう側にも、マーケットが続いていた。

 

モスタル

この街は、1992年から1995年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の戦場となり、一時は廃墟同然になってしまった。

ユネスコの支援を受けて復興を果たし、モスタルの街は世界遺産に登録されている。

旧市街の雰囲気は、とても素敵。今まで教会ばかり見てきたから、モスクが立ち並ぶ街並みも、新鮮で美しい。

なんだけどさ……

 

モスタル

モスタル

街を歩いていると、銃弾の痕が痛々しく残された建物や、廃墟が目立つ。

旧市街の街並みや雰囲気がとても良いから、観光を楽しみたいんだけど。

 

モスタル

街を歩いていると、銃弾の痕や石碑が「DON'T FORGET」って訴えかけてくる。

 

モスタル

モスタル

けっこう、生々しく紛争の痕が残っていて。 衝撃的だった。

美しい旧市街の街並みの裏に、壮絶な紛争の歴史があったことを思うと、複雑な気分に駆られる。なんだか、感情がバグりそう。

 

モスタル

モスクも見学しようかなって思ったんだけど……なんというか、純粋な気持ちで観光を楽しめなくなっちゃって。

ちょっと、モスタルの街並みを受け止めきれなかったよね。

少し心の整理をするために、今日の観光はここまでにします。

 

 

明日はモスタル観光の続きと、午後はブラガイに行ってみます!

 

 

※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。

 

 

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【Day114】モスタル観光の続きと近郊のブラガイへ!イスラム神秘主義の修道院を見学

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