世界放浪記 モンテネグロ

【Day107】オストログ修道院に日帰りで行ってきた!インド人のおじちゃんから生き方を学ぶ

2023年5月15日

 

*****2023.3.29(火)*****

 

地図

Google Maps より

今日は、ポドゴリツァから30kmほど離れた山の中にある、オストログ修道院に日帰りで行ってみます。

ポドゴリツァから鉄道オストログ駅まで行き、そこから3kmほど徒歩で山道を登っていくことになります。

 

ちなみに行き方は、バルカン半島旅行について調べていると必ず検索に引っかかる、某ブログ様をいつも参考にさせていただいている。

正直、地球の歩き方よりも全然頼りになるのよね。先人の皆様方、いつもありがとうございます。

 

 

ポドゴリツァ

今日は、ポドゴリツァ駅からスタート。

地味な建物だし看板も小さいから、どこが入り口か分からなくて、めっちゃウロウロしちゃった。

 

ポドゴリツァ

まずは、チケット売り場へ。8:00発の列車に乗ります。

チケットは往復で購入、€3(=約440円)だった。

朝だからか、チケット売り場は混んでいた。チケットは電車の中で車掌さんからも購入できるので、売り場が混んでいたら、先に列車に乗っちゃうのもアリかも。

 

ちなみに2023年4月現在、1日5本と本数が少ないので、行きと帰りの電車は事前に調べていくことをおすすめします。

時刻表は、モンテネグロ国鉄のサイトから調べました。

 

≫ モンテネグロ国鉄ウェブサイト

 

ポドゴリツァ

チケットは、こんな感じ。

 

ポドゴリツァ

電光掲示板も何もないので、その辺にいた車掌さんに教えてもらって、オストログ方面行きの列車に乗車。

落書きはひどいけど、中は西ヨーロッパ諸国と同じような新しめの車両だった。

 

オストログ

電車は時間通り、45分ほどでオストログ駅(Ostrog)に到着。

ここからは、徒歩でオストログ修道院を目指します。

 

オストログ

オストログ

それにしても……駅の周り、何もねぇ。

この駅で降りたのは、私一人。タクシーが1台止まってたけど、断ったら「そうかい」と言って、どこかに走り去っていった。

人の気配もないド田舎に、ぽつりと残される私。心細い。

 

オストログ

とりあえず、看板があった。キリル文字読めないけど、たぶん”オストログ修道院”って書かれている。

この看板にしたがって、山道を登っていく。

 

オストログ

かなりちゃんとした山道だった。足場は悪いし、歩きづらい。

 

オストログ

途中、木の枝で道が塞がれていたりして、道が険しすぎた。

この道、使われていないのかね?

 

オストログ

山道を抜けて、舗装された道路に出た。

ここまでくれば、あとは道なりに進むだけ。

 

オストログ

ふう、オストログ修道院の下院に到着。

 

オストログ

オストログ

オストログ修道院はセルビア正教会の修道院で、モンテネグロ最大の聖地。ヨーロッパ各地から巡礼者が訪れるらしく、この修道院が目当てでモンテネグロを訪れる人も多いって宿のオーナーが言ってた。

17世紀に、聖ヴァシリエという修道士によって設立されたのだそう。

 

オストログ

オストログ

下院も十分に美しいんだけど……ここまで来たら、あと1.5km頑張って登って、上院まで行かないとだよね。

 

オストログ

というわけで、さらに階段を登ります。

下院から上院までは車道も繋がっていて、タクシーでもアクセスできるんだけど……修道院まで€10だって。さすがに、高すぎ。

 

オストログ

修道院の建物が、崖の中に埋まっているみたい。

スペインで訪れたモンセラットといい、神聖な場所は崖沿いに築かなければならないという決まりでもあるのだろうか?

 

 

オストログ

ひいひい言いながら、ようやくオストログ修道院の上院に到着。

オストログ駅からここまで、1時間15分くらいかかったと思う。

 

オストログ

オストログ

オストログ

この先の白い建物の中は撮影禁止だったので、写真はなし。

 

建物の中に入り、階段をしばらく登ると、素敵なモザイク画崖の洞窟に描かれたフレスコ画があった。

訪れていた女性たちは、頭にベール?を巻いていて。各絵の前で、熱心に十字を切って祈っていた。ここは、熱心な信者が訪れる神聖な場所だと実感。

なんだか、雰囲気に圧倒されちゃって。「異教徒が邪魔しちゃ悪いよな」と思って、聖ヴァシリエの棺は部屋の外からちょこっと覗き見るだけで終えちゃった。

 

オストログ

オストログ修道院からの眺め。山々に囲まれた、自然豊かな景色だった。

 

オストログ

上院の敷地内は禁煙なんだけど……修道院で働いていた女性が、敷地外の石段に座って一服していたのを見た時は、ちょっと笑ったよね。

こういう場所でお勤めしている人って、タバコも酒も嗜まずに禁欲的な生活をしているんだろうなぁ、というイメージを勝手に抱きがちだけど。

そりゃあ、人間だもん。タバコくらい吸うよね。

 

オストログ

下院まで降りてきた。

帰りの電車の時間まで、まだ2時間以上ある。でも、時間を潰せるような店は何もない。さて、どうしようか。

 

 

その辺の石垣に腰をかけてボーッとしていたら、おじちゃんに話しかけられた。

 

おじちゃん「君、朝の電車に乗ってたよね? オストログ駅まで戻る道、分かる?」

 

そのおじちゃんはインド出身で、35年間カナダに住んでいる旅行者だった。

日本にも5回ほど仕事で訪れたことがあり、日本製鉄や丸紅とも取引したことのある、元バリバリのビジネスマンだった。

60歳を過ぎた今はリタイアして、各地を旅して楽しんでいるんだってさ。

 

おじちゃん、行きはオストログ駅の次の駅で降りたみたい。修道院まで遠かったから、帰りはオストログ駅からポドゴリツァまで戻ろうと思ったんだけど、道が分からなくて困ってたんだってさ。

というわけで、おじちゃんにオストログ駅までの道を案内することに。

 

オストログ

おじちゃんは仕事で色んな国を訪れたらしく、次に訪れる予定のハンガリーで100カ国目だってさ。

キプロスに別荘を持っていて、娘さんはカナダで大学を卒業して働いてるって言ってた。

娘さんの写真を見せてもらったけど、超美人さんだった。娘さんもすでに50カ国以上訪れているらしくて、マジでエリートインド人一家。たぶん、金持ち。

 

オストログ

オストログ駅で電車を待ちながら、おじちゃんと色んな話をした。おじちゃんの話、人生経験が豊富なだけあって面白かったなぁ。

 

おじちゃんは、「何事も人と比べるな」と言っていた。

だって、どうせ上には上がいるんだもん。上ばかり見て、上に届くことに縛られて生きていたら、それは自分のための人生じゃない。

誰に何と言われようと、自分の軸で生きなさい。だってさ。

 

そして、「旅行が一番の投資だ」とも力説してくれた。旅に出なければ決して得ることのできない貴重な経験がたくさんあるから、だってさ。

 

おじちゃん「若いうちから仕事を辞めて、旅に金と時間を費やしているお前さんは、とても賢い選択をしているよ」

 

そう言われて、思わず涙出そうになった。

やっぱ、30歳にもなって仕事もせず結婚もせず、ふらふらと旅行している自分が嫌になったり、一体こんな場所で何やってるんだろうな、と我に帰って悶絶する瞬間があるわけよ。

でも、おじちゃんに「お前さんは間違ってないから、これからも良い旅を続けてくれよ」って言われて、勇気が出た。

 

ポドゴリツァまでおじちゃんと一緒に戻ったけど、良い出会いだったな。

おじちゃん、私を励ましてくれてありがとう。

 

 

※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。

 

 

モンテネグロの旅行情報は旅行メモをご覧ください!

 

 

▼ 続きはこちら

ブドヴァ
【Day108】ポドゴリツァからブドヴァに移動!モンテネグロ屈指のリゾート地を散策

続きを見る

 

 

\旅のお供に「地球の歩き方」!/


 

 

\宿はBooking.comで予約しています!/

 

 

-世界放浪記, モンテネグロ
-

© 2024 ゆるーく世界放浪! Powered by AFFINGER5