<今後の予定>

Google Mapsより
無事にヨーロッパ入りを果たしたので、ここでざっくりと今後の予定について触れておきます。
ヨーロッパには、”シェンゲン協定”というものがあります。欧州の国間において、入国審査なしで国境を越えることを許可する協定です。
この協定加盟国内の滞在日数のルールが「あらゆる180日間における最長90日」となっており、シェンゲン圏内での滞在日数は最大で90日なんですよね。
つまり、90日以内にシェンゲン協定加盟国の外に出なければいけません。
私の目標は、90日以内にクロアチアを抜けること(※)。たぶん、クロアチアの次はシェンゲン非加盟国のモンテネグロになるんじゃないかと思っています。
モロッコ滞在中のようにゆっくり旅していると、90日以内にモンテネグロまでたどり着けないかも……。
というわけで、ここからは旅のペースを上げていきます。
ヨーロッパ編、スタートです。
※クロアチアは、2023年1月よりシェンゲン協定に加入しました。
*****2023.1.9(月)*****

Google Maps より
今日はジブラルタル観光と、マラガへの移動です。
ジブラルタル半島は、半島の部分だけがイギリス海外領土となっており、歩いて国境を渡ることができます。
朝8時半に宿を出てみると……店が開いている!
やっぱり、昨日店が閉まっていたのは日曜日だったからなのね。
モロッコとは違い、スペインは朝から思いっきり観光できそう。地味に嬉しい。
肉屋も、朝からせっせと働いている。
やっぱモロッコと比べて、衛生状態が格段に上がった。本当、お腹よわよわの私にとっては安心。
いざ、イギリス領ジブラルタルへ。
なんとか天気がもってくれそうで、よかった。
ジブラルタル海峡に突き出た、岩の塊からなる岬がイギリス領ジブラルタル。スペインの王位継承戦争の間イギリス軍に占領され、1713年のユトレヒト条約によってイギリスに統治権が与えられた。地中海の出入口に位置する要衝の地で、軍事的・海上交通的にも重要視されてきた。
(参考文献:地球の歩き方)
国境は、通勤する人たちで混んでいた。車もご覧の通り、大渋滞。
みんなスペイン側に住んでいて、日中だけジブラルタルに通って働いているんだろうね。
歩いていくと、すぐにスペイン側のパスポートコントロールがあった。
皆が自動ゲートへ進んでいく中、私は係の人がいるゲートへ。観光で来たと告げたら、スタンプを押してくれた。
次に、イギリス側のパスポートコントロール。パスポートを見せるだけで、特にセキュリティーなどもなく通過完了。
3カ国目、イギリスに入国!
と言いたいところだけど、ジブラルタルをカウントするのはやめておきます。
いつか、イギリス本国にも行ってみたいので。
入るとすぐに空港があり、滑走路の真ん中を突っ切って歩いていく。
大きな遮断機があって、飛行機が滑走路を使う時は遮断機が降りて通れなくなる仕組み。
滑走路の真ん中なんて、初めて歩いたわ。
すぐそばに岩があって狭いし、海辺だから風は強いし、離着陸の難易度めっちゃクソ高いんだろうな。
赤い電話ボックスがある!
中は、普通の街並みと変わらない。
学校やスーパーもあるし、暮らすために必要な施設は揃っているっぽい。
どの横断歩道にも、”LOOK LEFT”、”LOOK RIGHT”って書いてある。
ジブラルタルの道路は、スペインと同じ右側通行。イギリス本国が左側通行だから間違えないように、かな?
メインストリートを歩いてみる。
値段表記が、ポンド!
ジブラルタルでは、大抵どこでもポンドとユーロの両方が使えます。
さすがに有名ブランド店やカフェも並んでいて、おしゃれだったわ。
私には敷居が高過ぎて、とても近寄れん。
こんな感じで、街のあちこちで古い砦のような施設を見かけました。
ジブラルタルのでかい岩山──「The Rock」と呼ばれるターリク山には、ロープウェイで山頂まで登れるみたいなんだけど……
ロープウェーの乗車賃が高そうだったので、断念。
その代わり、半島の南の先端を目指し、歩いて縦断してみることに。
メインストリートを過ぎると、一気に観光地感はなくなった。
狭いトンネルを抜ける。本当に、道合ってるのか!?
ジブラルタルって狭いけど、とても自然が豊か。
渡り鳥のバードウォッチングのスポットとしても知られているっぽい。
こう言っちゃあ雰囲気ぶち壊しだけど、伊豆っぽいなぁと思ったり。
山が海辺まで迫っていて街が狭いところとか、自然の見所も多いところとか。
最後に、長く暗いトンネルを抜けると……
開けた場所に出た! あそこっぽい!
でかいモスクもあった。
地中海の方向。
ああ、もう大西洋ではなく、地中海沿いなんだ。感慨深い。
よくわからんけど、記念碑的なもの。
年号的に、第二次世界大戦で活躍した方の碑だよね。
このあたりでも、戦闘があったんだ。
この大砲の下に、展示的なものがあった。
これこれ。世界遺産検定を勉強して、初めて知ったことなのだけれど……
ジブラルタルの岩の東側の洞窟には、10万年以上前にネアンデルタール人が住み着いていた考古学的証拠が残されていて、「ゴーハムの洞窟群」という名で世界文化遺産に登録されている。
先史時代は興味ないので、わざわざ行かないけど。
スペイン・イギリスの国境から南端のエウローパ岬まで、直選距離でちょうど5km!
いやぁ、地味に疲れた。ここまで歩けば、”ジブラルタルに来た”と胸を張って言えるよね?
帰りはバスがあったので、これに乗車。(€2.4=約341円)
看板や案内が英語のおかげで、頭の中にすんなり情報が入ってくることに感動すら覚える。
メインストリートで下車。
ポストカードを買い(€0.5=約70円)、日本に送ろうとしたら……
切手はポンド支払いじゃないとダメと言われてしまった。しかも、クレジットカードは使えない。
仕方ないので、近くの両替屋で3€だけ両替してもらって、切手を購入(£1.15だったハズ)。
無事、ポストカードを送ることができた。
残った£1.25(=約200円)で、何か買えないかと探してみるが……クロワッサン1個しか買えなかった。
ジブラルタル、なかなか興味深いところだった。とても満足。
イギリスに行きたい欲が、いっそう高まったな。
イギリス側の出国で、スタンプを押してもらいました。
スペイン側では、パスポートを見せる必要もなく「行っていいよ」だってさ。この国境管理、どうなってるんだ。
宿に荷物を取りに行ってから、ラ・リネアのバスターミナルへ。
これから、100kmくらい先のマラガに向かいます。

Google Mapsより
チケット売り場でマラガ行きのバスを尋ねてみると、ちょうど今発車するらしい。
急いで支払い、チケットをゲット。(€16.72=約2,380円)。
慌ててバスに駆け込みました。
ポストカード送る時に余った金で買った、クロワッサンを食べてみる。
思ってたクロワッサンとは違いサクサク感はなく、もっちりしていました。
そういえば、イギリスは飯マズで知られているけれど、ジブラルタルはどうだったんだろうね。
途中で停車したマルベージャという街で観光客が大量に乗ってきて、みんな一斉にマラガ空港で降りていきました。
何ぞ?と思って調べたら、高級リゾート地らしいですね。なるほど、納得。
マラガのバスターミナル着。
早めに着いたので少し歩いてみようと思ったけど……
この日、すでに15km以上、25,000歩を歩いていた事実に気づき、やめておくことにしました。
マラガ観光は、明日にします!
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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