*****2023.1.18(水)*****
今日は、スペインのメリダからポルトガルのエルヴァスまで、約70km移動します。
いよいよ、ポルトガル入りです。
エルヴァスまで行く方法なのですが……
あまり行く人がいないのか、ネットに情報が落ちていないのよね。バスの時間もよくわからないし、そもそも便があるのかどうかも不明。
とりあえず分かっていることは、スペイン側の国境にある街バダホスまでは、メリダからバスで行けるということ。
なので、とりあえずバダホスを目指します。
メリダバスターミナルから、8:45発のAlsaバスに乗車。(€5.3=約740円)。
昨日のセビリア→メリダ行きと同じように、バスは途中でいくつかの街に立ち寄って、地元の人たちを拾っていく。
この辺は、スペインの中でも田舎のほうなのかもしれないね。
きっと車社会だろうし、バスは地元の人たちの貴重な足なんだろうな。
バダホスのバスターミナルに到着。
バダホスはデパート(エル・コルテ・イングレス)もあり、かなり栄えた街だった。
さて、バダホスからエルヴァスまで約17km。
地球の歩き方によれば、平日は数本だけバスが出てるっぽいのだが……
チケット売り場で聞いてみたら、エルヴァスまでのバスは無いという。
受付の人がスペイン語しか喋れなかったから詳しくは分からなかったけど、エルヴァスまではタクシーを使うしかないっぽい。
バスターミナルの外に止まっていたタクシーのドライバーに聞いてみると、€25(=3,480円)でエルヴァスまで連れていってくれるって。
地球の歩き方だと、タクシーで20€と書いてある。全体的に物価が上がっていることを考慮すると、まあ適正価格っぽいよな。
てか、ヨーロッパでぼったくられることなんてないと思うけどさ……まだ、モロッコでの癖が抜けないのよ。
というわけで、贅沢にタクシーで国境を越える。
バダホスの街を抜けると、一面畑の平野が現れた。
国境は欧州旗の小さな看板があるだけで、写真をとる間もなくあっさりポルトガル入り。
というわけで、3カ国目ポルトガルに到着!
エルヴァスのバスターミナルで降ろしてもらいました。ここから歩いて宿に向かいます。
ポルトガルでも、街路樹はオレンジなのね。
スペインとの国境からわずか12kmの場所に位置するエルヴァス。イスラム教徒対キリスト教徒、ポルトガル対スペインなど、様々な攻防戦が繰り広げられてきた。1801年にナポレオン軍によるスペイン侵入戦争の舞台になった時も、塁壁が要塞となって街を守り抜いたという。「国境防衛都市エルヴァスとその要塞群」として、世界遺産にも登録されている。
(参考文献:地球の歩き方)
さっそく、塁壁がお出迎え。門を通り、要塞内に築かれた街へ入っていく。
ここにもカミーノのマーク。エルヴァスも、巡礼の道なんだ。
塁壁の中には、白壁の街並みが広がっていた。
スペインとポルトガルには、1時間の時差がある。
1時間戻るので、この時点でまだ9時台。でも、宿の人が優しくて、部屋に入れてくれた。
日当たりが良かったので、少し洗濯をしてから、エルヴァス観光に出かけるよ!
エルヴァスの街は、白壁にイエローのアクセント。
道は狭くて、丘の上に街が広がっているので起伏もある。
歩道の石畳に、こんな感じで模様が入っている。素敵。
レプブリカ広場。
観光客らしき人は誰もおらず、カメラをぶら下げて歩いているのは私だけ。
まぁ、大体の観光客は、セビリアあたりから一気にリスボンまで移動しちゃうだろうしね。
ノッサ・セニョーラ・ダ・アスンサオン教会に入ってみる。
誰もおらん。神聖な空間を、贅沢に独り占め。
教会の壁には、タイルが使われていた。
要塞と家が合体したような、面白い形の建築もあった。
他に観光客がいないから、街を独り占めしているような気分。歩いていて清々しい。
グラナダ、コルドバ、セビリア、と観光客が多い都市がしばらく続いたけど……。
こういう長閑で静かな街を歩いている時のほうが、私らしい旅ができていると思う。
眺めの良い場所に出た。
少し見づらいけど、街の外側を囲う塁壁の先っちょが尖っているのが分かるだろうか?
エルヴァスの街を上から見ると、こんな感じ。空堀と塁壁が星形?の形をしており、街全体が要塞化している。
要塞が作られた時期は、ポルトガルがスペインとの連合を解消したポルトガル王政復古の時代(1640-1668年)と重なっている。
ポルトガルの首都リスボンと、スペインの首都マドリードの間に位置しているエルヴァスは、ポルトガルにとって重要な国境防衛の拠点だったのだ。
城壁がトゲトゲしているのが分かる。(語彙力なくてスマソ)
本当はもっと高いところから見たいんだけど、エルヴァスには展望台がないのよね。
城。中は閉まってた。
オフシーズンだからか、観光客があまりに少ないからなのか知らんけど、土産屋もほとんど見かけなかった。
エルヴァスは、「国境防衛都市エルヴァスとその要塞群」として世界遺産にも登録されている。私も、世界遺産検定を通じてエルヴァスのことを知った。
エルヴァスを訪れようと思った理由は、「国境防衛都市」という響きがカッコ良かったから。ただ、それだけ。
アモレイラの水道橋が見えた! めちゃくそ長いな。
リスボンのベレンの塔の建設を指揮したフランシスコ・デ・アルダの設計で、1498年から1622年にかけて建造された。
イベリア半島最長の水道橋で、エルヴァスの要塞に水を供給している。
塁壁の高さは意外と高く、二重になっていて、塁壁の間は空堀になっている。
五稜郭を思い出すなぁ。確か五稜郭も、ヨーロッパの要塞建築技術を参考にしていたはず。大砲の死角をなくすのが目的だよね。
青空がとても気持ちいい。
エルヴァスの塁壁の外にある、サンタ・ルジア要塞へ足を伸ばしてみる。
ここも規模は小さいけど、上から見ると星形の要塞。
空堀の間に渡された橋を渡り、要塞の中へ入る。チケットは€3(=約420円)。
この地下通路は、サンタ・ルジア要塞からエルヴァスの要塞まで続いているらしい。
敵に姿を見られることなく、要塞間を移動するための施設。
穴の中、暖かかった。
しかし、見晴らしが良い。ずっと先まで平地が続いている。
このチープな人形、やめてくれ。一気にB級スポット感出ちまうから。
塁壁沿いをぐるっと一周しながら、上を目指す。
頂上に着いた!
向かい側に広がる、エルヴァスの要塞と街が一望できた。
塁壁がトゲトゲしているのは、はっきりと分かる。でも、星形を確認するには、やっぱり高さが足りないな。
サンタ・ルジア要塞の塁壁も、こんな感じで星形を描いている。
サンタ・ルジア要塞内には、小さな軍事博物館もありました。写真NGだったので、撮影はできなかったけど。
1800年代から世界大戦期までの軍服や武器、兵器などが置いてありました。英語の説明がなかったので、詳細はさっぱり分からんかった。
エルヴァス、五稜郭タワーみたいに展望台があれば、もっと観光客が増えるのかなと思ってしまった。
世界遺産に登録されている以上、景観の問題もあって高い建造物が造れないのだろうけどね。
新しい国に入ったので、スーパーで恒例の物価チェック。
私、マジで海外のスーパー好きすぎるからな。気づいたら普通に1時間とか経ってるから、恐ろしい。
ざっと見た印象、物価はスペインよりも若干安いと感じた。
菓子パン・惣菜パンが1つ€1以下で買えるのは、とても嬉しい。お菓子類も、スペインより全体的に安かったと思う。
ポルトガルに来たら、絶対に食べてみたかったものがコレ。
パステル・デ・ナタ(エッグタルト)。1つ€0.39(=約55円)。
くっっっっっそ美味かった。エッグタルト初めて食べたけど、こんなに甘かったのね。
上の部分はとろっとしててクリーミーで、パイはサクサク。美味いし、安いし、最高かよ。
明日は、エヴォラへ移動します!
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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