世界放浪記 イタリア

【Day75】港街ジェノヴァを散策!王宮や博物館で海洋国家の長き歴史に浸る一日

2023年3月30日

 

*****2023.2.25(土)*****

 

リグーリア海と緑の丘に挟まれ、海岸線に沿うように広がるジェノヴァ。海洋貿易で栄え、ヴェネツィアとともに二大海洋共和国として覇を争った。この街が全盛期を迎えた16〜17世紀には、豪壮な館が競うように築かれた。現在も街の東側に残り、その栄華を伝えている。

(参考文献:地球の歩き方)

 

 

ジェノヴァ

今日は、ジェノヴァ観光。でも、今日も曇り空。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

ジェノヴァ

ジェノヴァは海の近くまで丘が迫っているため、街中に坂やトンネルが多い。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

世界遺産にも登録されている、ストラーデ・ヌオーヴェという邸宅群。

16世紀、ジェノヴァでは貴族の館を賓客のもてなし場(ゲストハウス)として利用することを法律で定めた。

貴族の邸宅リストは「ロッリ(Rolli)」と呼ばれ、ストラーデ・ヌオーヴェと呼ばれる地域に多くの邸宅が立ち並んでいる。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

建物は3〜4階建てに統一され、広い玄関や中庭を備えている。

階上庭園や眺望の良いテラスが設置されているのも、ジェノヴァの邸宅の特徴。

現在も、ほとんどの邸宅が銀行やオフィスなどに利用されている。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

赤の宮殿

17世紀に建設された館で、現在は美術館。

 

ジェノヴァ

白の宮殿

16世紀に建設され、18世紀にバロック風のファサードや隣のトゥルシ宮とつながる中庭が造られた。

こちらも、中は美術館。一部は市庁舎としても使われている。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

ジェノヴァの建築、面白い。

2階?の屋上部分にベランダ的な空間があって、テラスになっているのよね。

こういう宮殿や邸宅、一見ありそうながらも他の場所では今まで出会わなかった。とても新鮮。

 

ジェノヴァ

王宮

17世紀に建築が着手されたバルビ家の大邸宅。サヴォイア家の住まいとなったため、王宮と呼ばれている。

中に入ってみます。チケットは、スピノーラ宮殿との共通券でした。(€10=約1,440円)

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

ジェノヴァ

ジェノヴァ

どの部屋も、天井画が美しい。

 

ジェノヴァ

なんと、テラスに上がることができた!

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

ジェノヴァ

ヴェネツィアと覇権を争ったジェノヴァ。

前に一度訪れたことがあるヴェネツィアは、がっつり昔の雰囲気が残る観光地だったけど……

ジェノヴァは、現在も利用されている貿易港。海沿いは、大きな商船やコンテナで溢れていた。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

ジェノヴァの建築、気に入った。

今まで見てきた宮殿って、「平屋で横にどーん!庭園どーん!」って感じだったから。(語彙力ry)

ジェノヴァ建築の縦に空間が広がっていて、立体的な造りがとても良き。

面白い建築に出会うと、無性にマイクラやりたくなる不思議。

 

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

少し歩いて、ガラーダ海の博物館へやってきた。

もちろん、世界遺産の邸宅も見たかったんだけど……ジェノヴァに来た本当の目的は、この博物館。

€17(=約2,450円)と入場料はお高めだけど、入ってみます。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

名前の通り、ここは海にまつわる博物館。

造船や海洋、移民にまつわる展示が充実している。

 

ジェノヴァ

コロンブスが書いた手紙。

コロンブスは、スペインのイザベル女王から資金提供を受けて航海を始めたけど、ジェノヴァの出身なのよね。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

ガレー船の展示。船の内部まで見学できるのは、ポイント高い。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

ジェノヴァ

航海術や地図の図法に関する展示、ジェノヴァの歴史や武器の展示など、ボリューム盛りだくさん。

 

ジェノヴァ

移民に関する展示エリアに入ってみる。

 

ジェノヴァ

入り口で、パスポートのような紙をもらった。

これを使って、イタリアから出国してニューヨークまで船で渡る擬似体験ができる。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

アメリカの現地校に通っていた、高校時代の話。

US Historyの授業で、ヨーロッパからアメリカへ渡った移民について、移民を受け入れる側の視点から学んだのよね。

当時は自分がパスポートコントロール役になって、入国する人が変な病気にかかっていないか、どこに滞在するのか、などを調べたりしたけど……

まさかイタリアで、移民する側の視点から似たような体験をすることになるとは。

ヨーロッパ→アメリカの移民は、双方にとって大事な歴史なんだね。

 

ちょっと話は逸れるけど……

今回の長期旅行は、自分の人生で得た全ての知識や経験を総動員している気がする。

過去に学んだこと、経験したこと。「こんな知識、人生で一生使うことはない」と思っていたことが、旅中の思わぬ瞬間に蘇ってくる。

点と点が繋がる”って、こういうことを言うんだろうなぁ。

今までの人生で得た経験、学んだ知識、すべて無駄じゃなかったんだって思えるから、報われた気分になる。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

船の中の再現。医務室も完備されていたんだね。

 

ジェノヴァ

イタリアからの移民は、ブラジルやアルゼンチンにも移住した。日本と同じ。

実は、大学時代に少しだけ日系アルゼンチン社会について勉強したことがあって……その時のことを思い出したわ。

 

私、だいぶニッチなことまで広く浅く勉強していたんだなと気づかされる。

深い知識を求められるとお手上げだけど、こういう展示などを見て何となくピンと来て楽しめる程度には、私も真面目に勉強してきた。

まあ、広く浅い知識を持った人材って、あまり仕事や社会では求められないから、こうやって無職で人生彷徨っているんだけどね!

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

ガラス越しだけど、屋上からジェノヴァの街を一望できた。

しかし、天気悪いな。

 

ジェノヴァ

最後に、潜水艦(S518 Nazario Sauro)の内部を見学。

博物館のチケットオフィスで、ヘルメットを借りました。

 

ジェノヴァ

中、超絶狭い!

 

ジェノヴァ

見慣れない機械がずらりと並んでいる。

船員たちは、この空間で寝泊りしていたのよね。閉所恐怖症の人は、まず無理。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

軍事に関する知識は全くないんだけど……でかい乗り物や機械を眺めるのが大好きなので、感激!

 

ジェノヴァ

またひとつ、良い経験ができた。

 

載せきれなかった写真は、例のごとく旅の写真たちに上げておきます。

 

≫ ガラーダ海の博物館の写真をもっと見る

 

 

ジェノヴァ

ジェノヴァの海沿いを歩いてみる。

 

ジェノヴァ

土曜日だからか、水族館には行列ができていた。

 

ジェノヴァ

サン・ジョルジョ宮。壁面の絵がすごい。

 

ジェノヴァ

この建物は、もともと銀行だったみたいです。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

道が狭すぎて、うまく撮影できなかったんだけど……

スピノーラ宮殿。王宮との共通券で入場できました。

 

ジェノヴァ

カメラをロッカーに預けろと言われてしまったので、写真はスマホで少しだけ。

中は、美術館でした。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

こうして古い地図を眺めていると思うけど、北海道ってわりと最近まで存在を認識されていなかったんだな

 

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

サン・マッテオ教会

白黒の縞模様が素敵。中には入れなかった。

 

ジェノヴァ

ドゥカーレ宮。もともと、ジェノヴァの総督の公邸だったらしい。

 

ジェノヴァ

外観は工事してたけど……サン・ロレンツォ大聖堂。

 

ジェノヴァ

外観同様、中のアーチや柱も白黒の縞模様で統一されていた。

 

ジェノヴァ

フェッラーリ広場。

このあたりは、公的な施設が立ち並ぶ官庁街だったエリア。今でも銀行や郵便局などが並んでいる。

 

ジェノヴァ

コロンブスの家

コロンブスが少年時代を過ごした場所で、18世紀に復元された建物らしい。

公園の一角にある、木々に覆われた小さな家でした。

 

ジェノヴァ

ジェノヴァ

ジェノヴァの建築巡り、楽しかったよ!

ヨーロッパの宮殿や邸宅は、建物が低くて平屋で、とにかく広い建築が多いけど……

ジェノヴァは土地が狭いせいか、建物の空間が上に広がっているのよね。

立体感がある建築、とても良かった!

 

 

明日は、チンクエテッレに行きます!

 

 

※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。

 

 

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