*****2023.3.8(水)*****
今日は、トリエステから35kmほど離れた場所にあるアクイレイアに日帰りで行ってみます。
今日は、イタリア観光の最終日。
イタリアはずっと天気が悪かったからな。最終日は晴れてくれて良かった。
まずは、トリエステ中央駅(Trieste Centrale)から、アクイレイア行きのバスが出ているCervignano-Aquileia-Gradoという駅まで行きます。
所要時間は、電車で約40分。€5.2(=約740円)。
電車は海沿いを走るので、オーシャンビュー!
窓が汚いのが残念だけど。
Cervignano-Aquileia-Grado駅に到着。
ここから、アクイレイア行きのバスに乗り換えます。
バスチケットを買わなきゃいけないんだけど、どこで買えばいいのか分からない。
トレニタリアのチケット売り場の人に聞いてみたら、「バフェ」で買えるという。
「バフェって何やねん!」と思ったけど……”BUFFET”と書いてあるカフェがすぐに見つかった。なるほど、この店のことを言っていたのね。
タバッキ兼カフェみたいな雰囲気の店だった。往復で購入(€3.4=約480円)。
Cervignano-Aquileia-Grado駅の駅前から、G26のバスに乗車。
15分ほどで、アクイレイアの観光中心地の最寄りバス停、AQUILEIA via G.Augusta (park, direzione Cervi), loc. Belignaに到着。
アクイレイアまでのアクセス方法は、別記事に詳しくまとめておきます。
アクイレイアまでやってきた目的は、聖堂を見学するためなのですが……。
聖堂が開くのが10時からなので、それまで近くを散歩してみることに。
イタリア北東部、ポー平原に位置するアクイレイアは、紀元前181年に共和政ローマが軍事目的で建設した街。 現在もこの地に残るバシリカ総主教聖堂は、1031年に再建されたもので、東方正教会の中央ヨーロッパへの布教拠点であった。繁栄を極めた当時の遺跡は、世界遺産に登録されている。
(参考文献:すべてがわかる世界遺産大事典)
といっても、アクイレイアはめっちゃ田舎。
バス停周辺は、閑静な住宅街だった。
Sepolcreto Romanoという施設が無料だったので、入ってみる。
棺や石像が、野ざらしに置いてある。
ローマ時代の墓地(ネクロポリス)だったみたいです。
柵に覆われていて、入ることはできないが……アクイレイアの至るところに、こうした広大な土地がある。
ローマ時代のものであろう石像や柱の残骸、石板などがゴロゴロ置いてあって。たぶん、ここ一帯全部が発掘現場なんだろうな。
10時になったので、本命のサンタ・マリア・アッスンタ聖堂(バシリカ総主教聖堂)へ。
€10(=約1,450円)のフルチケットを購入。
中に入った瞬間、凄すぎてぶっ倒れそうになった。
だって、見てよ!
大聖堂の床が、全部モザイクタイルなんだもん。
魚や漁など、海をテーマにしたモチーフが多い。
モザイクもすごいんだけど、フレスコ画も負けてない。
1031年に再建されたとはいえ、約1000年前に建てられた施設ってことでしょ?
こうしてモザイクやフレスコ画が綺麗に残っていること自体が、本当にすごいことだよね。
個人的に最も気に入ったのは、聖堂の地下。
マジで、色鮮やかなのよ。
画風がとても可愛いらしい。線が太めで、少し漫画チック。
聖堂地下の発掘エリアも見学できた。
マジで、モザイク床の面積がとにかく広い。
洗礼堂の奥にも、モザイク床。
一旦聖堂を出て、近くにあるDomus E Palazzo Episcopaleという施設へ。
ここにもモザイクが展示してあった。
それにしても、モザイクでこんなにも美しくグラデーションを表現できるんだね。
この技術、マイクラで生かせそう……とか考えてしまうあたり、私の頭は完全にゲーム脳。
2階は、シリアのパルミラ遺跡の写真展だった。
パルミラ遺跡は、2017年にISによって破壊されてしまった。
いつか行ってみたいと思っていた場所のひとつだったんだけど。
こういう展示を見ていると、写真って貴重なデータになるんだなって思う。
いつ、どの資産や景色が失われるか分からないからね。
今まで各地で膨大な数の写真を撮影してきた訳だけど……いつか、「あの時撮っておいてよかったな」と思う日が来るのだろうか。
教会の隣にも、考古学エリアがあった。ここは、ローマ時代の市場があった場所みたい。
アクイレイアの良いところって、観光地化しているというよりも、「発掘エリアを一般に公開しています」というスタンスなところ。
まだまだ発掘中の遺跡で、研究や保存が現在進行形で行われていることが、よく分かるよね。
続いて、教会近くの考古学博物館に行ってみる。
入場料を払う気マンマンで行ったんだけど、なぜか無料で入れてくれた。
いつも無料なのかな? よく分からん。
こうして頭だけ並べられると、ちょっと怖い。
ローマ時代の骨壷だって。
ガラス瓶、鍵、鏡。
これ、ローマ時代の展示を見るたびに毎度言ってるけど……ローマ人の生活は、現代とまるで変わらんと思う。違うことといえば、電気がないことくらいじゃないの?
この博物館の見どころのひとつが、宝石。
これほどのグラデーションが作れるほど、ローマ時代から宝石の種類が豊富で、人々は石の知識を持っていたってことだよね。
ローマ人、趣味嗜好も現代人と変わらんわ。
博物館の庭には、石壺が積み上げられたピラミッドがいくつもあった。
これも骨壷なのかな?
帰りも、行きと同じでバスと電車を乗り継いでトリエステに帰りました。
アクイレイア、面白かったなぁ。
明日は、スロベニアに向かいます!
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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