*****2023.3.7(火)*****

Google Maps より
今日はフェラーラからトリエステまで、約190km移動します。
フェラーラ駅前のバス停。
7:25発のFlixbusに乗って、トリエステまで行きます。(€8.99=1,280円)
途中、バスはヴェネツィアに立ち寄ったんだけど……霧がひどすぎて、何も見えん。
2015年にも一度だけ旅行でヴェネツィアを訪れたことがあるけど、その時も霧だった。
私がヴェネツィアに行くと、必ず霧になるというジンクス。というか、ヴェネツィアってもともと霧が多い場所なのかな?
参考

2015年11月にヴェネツィアを訪れた際の写真。見事な深い霧に包まれていた。
このFlixbusは、クロアチアのザグレブ行きだった。
隣に座っていたおばちゃんは、明らかにイタリア語ではないスラヴ系っぽい言葉を喋ってて。一気に国境が近づいてきた感じがする。
長いこと西ヨーロッパに滞在していたけれど、少しずつ文化圏の異なる地域に近づいているんだなというのを実感。
12時半ごろに、トリエステのバスターミナル着。
久々に、約5時間の長めのライドだった。
宿に荷物を置いて、さっそく街を歩いてみる。
イタリアの東端、スロベニアとの国境にほど近いトリエステ。中世には海洋都市ヴェネツィアの支配下に置かれた。その後、オーストリアとの統合、国連の管理下におかれるなど、めまぐるしい変遷を遂げ、1954年にイタリア領として復帰した。街はオーストリアの影響を受け、バロック、ネオ・クラシックなどの建物が並ぶ。
(参考文献:地球の歩き方)
私がトリエステの存在を知ったきっかけは、ヘタリアだった。
ヘタリアの本編かMADか忘れたけど、”未回収のイタリア”を題材にしているネタがあって。
調べてみたら、イタリアは対オーストリアだけでなく、ユーゴスラビアとも領土問題を抱えていたらしく。なんとも興味深い場所だなぁと思った訳です。
※未回収のイタリア…19世紀、イタリア王国が領土と主張した地域のうち、イタリア統一戦争後もオーストリア領内に残った地域。イタリア人の居住者が多かったことからイタリアは強く併合を求め、国際的な紛争の要因となった。1919年の条約でほぼイタリア領となったが、第二次世界大戦後にユーゴスラヴィアとの間でトリエステ問題に発展した。

Google Maps より
現在のトリエステ湾周辺は、イタリア・スロベニア・クロアチアの3カ国に国境がまたがっている。
でも、スロベニアのピラン湾は今でも領土問題として残っているみたい。
排他的経済水域が重なる時に、どこに境界を引くか。日本に限らず、海のある国が抱える共通の問題なんだなぁと再認識。
でも、ヨーロッパの海無し国からしてみれば、ここは地理的にも喉から手が出るほど欲しい場所なんだろうね。
地図を眺めていたら、オーストリアさんがこの土地に執着していた理由がよく分かったよ。
ウニタ・ディタリア広場。この辺りが、トリエステの中心地。
それにしても、今日は天気悪い。
Canal Grandeという名前の運河。
至聖三者聖スピリドン・セルビア正教会聖堂。
セルビア正教会ということで、中も見学してみたかったんだけどな。残念ながら、閉まっていた。
ローマ劇場。本当、イタリアってどこにでもローマ遺跡がある。
坂道を登り、丘の上の教会へ。
サン・ジュスト聖堂。
ローマ時代のバジリカの遺構の上に建てられた教会らしい。
中、すごかった。モザイクが美しい。
古いフレスコ画も残っていた。
聖堂前の広場からの眺めは、こんな感じ。もうちょい高さが欲しいね。
聖堂の隣には、サン・ジュスト城があるんだけど……気乗りしなかったので、入らず。
この時期にヨーロッパに滞在して初めて知ったけど、意外と桜の木が多いのね。
トリエステにかかわらず、街中で桜っぽい木をよく見かける。
勝手なイメージで、桜は日本だけって思ってたから、ちょっと驚いた。
サンタ・マリア・マッジョーレ教会(Chiesa Parrocchiale di S.Maria Maggiore)。
ここも、でかい教会だった。
チェックインまで時間があったので、お昼ご飯にロールケーキをぱくり。
ぺろっと全部食っちまったよ。デブ活まっしぐら。
宿にチェックインしたら、受付の人に「日本からなんて、遠いね。ところで、何でトリエステに来たの?」と珍しそうな顔をされた。
”未回収のイタリア”がどんな土地か見てみたくて……なーんて言える訳もなく、「これからバルカン半島を旅するから」ってごまかしたけど。
こんな反応をされるのは久しぶりだったので、困惑しつつも部屋に入ると……ドミはガラガラ。
なるほど。確かにこれだけ客が少ないと、「日本人がなぜこの時期にトリエステに?」という反応をされるのも分かる気がする。
ポルトガル、スペイン、フランス、イタリア。
オフシーズンでも混雑する西ヨーロッパの観光大国を渡り歩いてきたので、振り返ってみるとホステルがガラガラなのは、ほぼ初めてのこと。
ここから先はバルカン半島の小国に入っていくけれど、きっと観光客の母数が減って、さぞかし旅も快適になるんだろうな……!
今後の旅路に期待しつつ、なぜか同時に一抹の寂しさも覚える私でした。
明日は、アクイレイアに行ってみます!
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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