2023年3月に、イタリアのアクイレイアという場所へ行ってきました。
アクイレイアは古代ローマ時代から植民都市として発展した街で、バシリカ総主教聖堂(サンタ・マリア・アッスンタ聖堂)のモザイク床は圧巻! 世界遺産にも登録されています。
しかし、あまりアクイレイアを訪れる旅行者はいないようで……バスの乗り方もよく分からぬまま、手探りでなんとかアクセスしました。
結論、公共交通機関を使って個人でアクセスしても、簡単に行けるよ!
というわけで、今回はアクイレイアの観光スポット見どころとアクセス方法をまとめておきます。
本当に素敵な場所なので、イタリア旅行の際はぜひアクイレイアまで足を延ばしてみてください。
※ 2023年3月時点の情報です。
▼ アクイレイアの旅行記
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【Day86】アクイレイアの考古地区を見学!バシリカのモザイク床とフレスコ画が凄かった
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目次
アクイレイアってどんな場所?
アクイレイアは、イタリア北東部──ヴェネツィアから直線距離で約90km、トリエステから約35km離れたポー平原に位置しています。
アクイレイアは、紀元前181年に共和政ローマが軍事目的で建設した街。ローマ帝政時代には大司教座が置かれ、繁栄を極めました。
しかし、アクイレイアは5世紀以降、フン族や西ゴート族の侵入によって破壊されてしまいます。また、アクイレイアの遺跡は「採石場」として使われたため、石材が持ち去られてしまったのだそう。
アクイレイアにあるローマ遺跡の多くは地下に眠っており、今も発掘が進められています。
バシリカ総主教聖堂のバシリカ床下から発見された、聖堂の床一面を覆う4世紀のモザイクが有名。他にも、モザイクや碑文、像、貨幣やガラスなど、数々の出土品が発見され、それらは考古学博物館で見学できます。
「アクイレイアの考古地区とバシリカ総主教聖堂」として、1998年に世界遺産にも登録されました。
アクイレイアの観光スポット・見どころ
アクイレイア観光は、バシリカ総主教聖堂(サンタ・マリア・アッスンタ聖堂)がメインとなります。
バシリカ総主教聖堂周辺の徒歩圏内に考古学博物館や考古エリアなどの見どころが集まっているので、半日あれば十分に観光可能。
見どころの近くにバス停もあるので、アクセスも便利です。
ヴェネツィアやトリエステなどの近郊都市から、簡単に日帰り観光できます。
バシリカ総主教聖堂(サンタ・マリア・アッスンタ聖堂)
アクイレイアを訪れる観光客の100%が、バシリカ総主教聖堂(サンタ・マリア・アッスンタ聖堂)のモザイク床目的で訪れるのではと思います。
聖堂自体は、1031年に再建されたもの。ロマネスク様式を基本とし、一部にゴシック様式が取り入れられています。
聖堂の床一面を覆う、4世紀のモザイク床は必見です。
他にも、クリプト(12世紀)をはじめとするフレスコ画や、地下の発掘エリア、洗礼堂や付属施設の展示など、見どころが盛りだくさん。
数多くのモザイク床を見ることができるので、ローマ時代のモザイク好きにはたまらないスポットです。
施設概要
バシリカ総主教聖堂(サンタ・マリア・アッスンタ聖堂)
Basilica di Santa Maria Assunta
<入場料>
バシリカ+クリプトのフレスコ画+地下の発掘エリア…€5
上記+洗礼堂+南ホール+Domus E Palazzo Episcopale…€10
考古学博物館
バシリカ総主教聖堂から歩いて5分ほどの位置にある、考古学博物館。
この施設には、アクイレイアで発見されたローマ時代の出土品の数々が展示してあります。
石像や石板、骨壷などはもちろんですが、ガラスや食器、装飾品、硬貨など当時の生活用品の展示が充実していました。
ローマ時代の生活やアクイレイアの考古地区について理解を深めるなら、ここも外せないスポットです。
なお、私が2023年3月に訪れた際は、なぜか「無料で入っていいよ」と言われ、お言葉に甘えてしまいました。
ウェブサイトには、€7と書いてあります。
月曜日は休館日なので、ご注意を。
施設概要
Sepolcreto Romano(ネクロポリス)
Sepolcreto Romano(Necropolis)というローマ時代の墓地。
9時から18時の間は無料で公開されていて、自由に入って見学可能。屋根もない場所に、墓石や棺などが野ざらしにおいてあります。
特に説明書きもなかったので、置いてある出土品の詳細は分かりませんが……発掘が実際に行われていた考古エリアの雰囲気を掴めるはず。
施設概要
<入場料> 無料
Fondo Pasqualis
Fondo Pasqualisという考古エリアで、1953〜1954年に発掘作業が行われていた場所。
ローマ時代の当時は、交易などが行なわれる市場だったようです。今は、何も残っていないけどね。
ただの平原なので、これといって見るものはありませんが……博物館の展示品などは、こうした考古エリアから出土したんだな、という雰囲気は掴めるはず。
この施設も、9時から18時の間は無料で公開されています。
施設概要
<入場料> 無料
アクイレイアの考古地区へのアクセス方法
アクイレイアの考古地区へ個人でアクセスするには、電車とバスを乗り継いで行くのが一般的かと。
近郊都市からCervignano-Aquileia-Grado駅まで電車で向かい、駅前のバス停からアクイレイア行きのバスに乗る形になります。
まずは、Cervignano-Aquileia-Grado駅まで行こう
アクイレイア行きのバスが発着するのは、Cervignano-Aquileia-Grado駅。
なので、まずは電車でCervignano-Aquileia-Grado駅までアクセスしましょう。
トリエステかヴェネツィアから向かうのが便利です。
トレニタリアの列車で、
トリエステからCervignano-Aquileia-Grado…約30〜40分/片道€5.2
ヴェネツィアからCervignano-Aquileia-Grado…約1時間半/片道€10.9
時刻表は、トレニタリアの公式サイトから検索できます。
アクイレイア行きのバスに乗ろう
アクイレイア行きのバスが発着するのは、駅前にある”CERVIGNANO DEL FRIULI viale Stazione31”という名前のバス停。
時刻表は、Googleマップで調べることができます。
出発地:CERVIGNANO DEL FRIULI viale Stazione31
目的地:AQUILEIA via G.Augusta (park, dir.Grado), loc. Beligna
でルート検索すればOK。下記のような検索結果が出てくると思います。
本数がそれほど多くないので、夜など時間帯によっては上手く検索結果が出てこないかもしれません。午前中の時間帯なら、比較的本数も多く運行しています。
バスの番号はG59番か400番だと思いますが、時間帯によって異なるので、運転手さんに「アクイレイア?」って尋ねてから乗ると確実。
チケットは、駅の建物に併設されている”BUFFET”という看板が掲げられた店で購入しました。
タバッキ兼カフェといった雰囲気のお店で、店員さんには英語が通じました。
カードは使えず、現金のみ。往復€3.4です。
アクイレイア周辺はあまり店がないので、ここで往復で購入しておきましょう。
チケットはこんな感じ。これを切り離して、1回ずつ使います。
バスに乗車したら、チケットを打刻機に差し込んで、自分で打刻します。
アクイレイア考古地区の最寄りバス停
アクイレイア考古地区の最寄りバス停は、”AQUILEIA via G.Augusta (park, dir.Grado), loc. Beligna”という名前のバス停。
Cervignano-Aquileia-Grado駅から、約15分で到着します。
なお、バスはアクイレイアが終点ではありません。
自分でSTOPボタンを押して、運転手さんに降車場所を伝える必要があります。
でも、安心してください。
バスの中には電光板があって、次に止まるバス停名が表示されます。
”AQUILEIA via G.Augusta (park, dir.Grado), loc. Beligna”と表示されたら、STOPボタンを押せばOK。
心配な方は、事前に運転手さんに「アクイレイア、バシリカ」って伝えれば、きっと分かってくれるんじゃないかなと思います。
帰りは、行きで降車した場所とは反対車線のバス停から乗車します。
このバス停、時刻表が貼られていません。本数もそれほど多くないため、帰りの時刻も事前に調べておいたほうがスムーズです。
以上、アクイレイア考古地区へのアクセス方法と見どころでした!
イタリア旅行の観光地としてはマイナーかもしれませんが、ローマ遺跡好きなら間違いなく楽しめるはず。
行き方もそれほど難しくはないので、ぜひアクイレイアに足を運んでみてください。
イタリアの旅行情報は旅行メモをご覧ください!
▼ アクイレイアの旅行記
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