*****2023.3.6(月)*****

Google Maps より
今日は、フェラーラから約65km離れたパドヴァに行ってみます。
最近、少しずつ暖かくなってきた気がする。電車を待つ時間も、苦じゃなくなってきた。
もう3月だもんね。長い冬がようやく終わる。
パドヴァ駅に到着。
フェラーラからパドヴァまでは約1時間10分、€7.5(=約1,060円)でした。
パドヴァの歴史は古く、ローマ時代に遡る。当時より経済的に豊かな街で、ローマに次ぐ”富裕の街”と呼ばれた。13世紀の自由都市の時代を経て、15世紀からはヴェネツィア共和国の支配に入った。パドヴァ大学はヴェネツィア共和国の唯一の大学として保護を受け、医学や自然科学の研究ではヨーロッパ随一の名声を獲得した。
(参考文献:地球の歩き方)
パドヴァにやってきたのは、スクロヴェーニ礼拝堂を見学するため。
ジョットのフレスコ画で有名で、2021年に世界遺産に登録されたばかり。
※ジョット…中世後期のイタリア人画家、建築家。彼の絵画様式は後期ゴシックに分類され、イタリア・ルネサンスへの先鞭をつけた。
本当は予約していこうと思ったんだけど……SMS認証が必要で、面倒だから当日窓口で買うことに。
朝10時に行ったけど、それほど混んでおらず、すんなり入場できた。
付属の博物館は月曜日が休みなので、博物館の分が少し安くなって€10(=約1,400円)。
礼拝堂のフレスコ画だけ見たい方は、月曜日に行くと少しだけ安く入れます。
チケットを購入し、ロッカーに荷物を預けてから中へ。
前の時間帯の見学者たちが出てくるまで、礼拝堂の前で待ちました。
中に入ったら、15分ほどのビデオを鑑賞したあと、いよいよ礼拝堂の見学に進みます。
写真じゃ伝わらないかもしれないけど、思っていた以上に青くて鮮やか。
鬼みたいな怪物が人間を食ってる絵が描かれている。
日本人が連想する地獄と似ている気がする。天国と地獄の世界観は、宗教の違いを超えて通じる部分があるのかもしれん。
あぁ、聖書を勉強せねば。でもどこから始めれば良いのか、全くもってわからんのよね。
ジョットの絵って、けっこう生々しい。
人の美しい部分と醜い部分の両方を、包み隠さず描いている気がする。
15分間の見学、あっという間だった。
隣のエレミターニ教会にも寄ってみる。
ここにも古いフレスコ画が残っていて、面白かった。
やっぱり私は、ルネサンス期のフレスコ画より、もう少し古めの中世頃のフレスコ画のほうが好き。
言葉に表すのが難しいけど……素朴な画風で、それほどリアルじゃなくて少し漫画チックなところが良いというか。
パドヴァ、栄えてるな。
服屋とか必要な店は一通り揃ってるし、学生は住みやすそう。
パドヴァといえば、パドヴァ大学。
正面のファサードにライオン像が掲げられているのは、やっぱりヴェネツィア共和国の影響なのかね?
学生らしき若者が多かったので、中には入らずに退散。
エルベ広場とラジョーネ宮。
フェラーラで見た大聖堂前の広場と、建築が似ている。
ラジョーネ宮の中は、店が並んでいた。
シニョーリ広場と時計塔。
この天文時計、カッコよすぎ。
パドヴァ、街自体は世界遺産に登録されているわけじゃないんだけど……
歩いていると、何気ない場所にさりげなくフレスコ画やアーチが残っているから、びっくりする。
パドヴァのドゥオーモ(サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂)。
ミサのようなものが開かれていたので、後ろからそっと覗くだけにしておいた。
この場所、ちょっとした運河があるんだけど……
橋の反対側は道路になっていて、運河はここで途切れている。
でも地図を見る感じ、運河自体は地下で先まで繋がってそうなんだよね。
こういうのを、暗渠って言うんでしょ? 街中のこうした構造に気づいてしまうのは、たぶんブラタモリのせい。
パドヴァのポルティコも、雰囲気◎。
Prato della Valleという公園まで歩いてきた。
バカでかい円形の池?噴水?がある。
なぜか、消防車が停まっていた。
サンタ・ジュスティーナ修道院を、ちらっと覗いてみる。
この修道院の壁は、赤レンガで造られた細めの縞模様。
また、今まで見てきた教会とは異なった外観で新鮮。
地球の歩き方にはピックアップされていなかったけど、この教会も素敵だった。
パドヴァの植物園(オルト・ボタニコ)。
パドヴァ大学の付属施設として1545年に設立された、世界最古の植物園。月曜日だったから、閉まってたけど。
ここも、世界遺産に登録されている。
サンタントニオ聖堂。
フランシスコ派の僧、聖アントニオに捧げられた教会で、巡礼者が集まる聖地のひとつでもある。
中は撮影NGだったので、写真はないが……
聖アントニオの墓や数々の礼拝堂、豪華な主祭壇、見応え抜群だった。
墓には多くの人たちが集まって祈っていたし、ここは観光地というよりも祈りの場所なんだなと実感。
この教会、外観もなかなか面白くて。
ドームやフライングバッドレス、尖塔がいくつも重なっていて、色んな建築様式が盛りだくさん。
パドヴァ観光は、これにて終わり。
パドヴァ、観光客が少なかったのが意外だったな。
まあ、近くに”ヴェネツィア”という最強観光地があるからね。ヴェネツィア滞在を差し置いて、ここまで足を伸ばすほうが邪道なのかもしれんけど。
パドヴァの世界遺産も増えたことだし、今後はこの街を訪れる観光客も増えていくのだろうか?
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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