*****2023.1.29(日)*****
ドウロ川の河口に位置するポルトガル第2の商業都市、ポルト。1415年にはエンリケ航海王子の指揮のもと、ポルトを出港した船が北アフリカのセウタを攻略。ヨーロッパ他国に先駆け、大航海時代の先陣を切った。ポートワインも有名で、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアにはワインセラーが並んでいる。
(参考文献:地球の歩き方)
今日は、ポルトの街を散策します。
ポルトの歴史地区は、世界遺産にも登録されています。
実はポルトで必ず行きたかった場所があって、朝一でそのスポットを訪れたのですが……
レロ書店(レロ・エ・イルマオン)、めちゃクソ混んでる。
なんとなく、予想はしていたのだが……。
この混雑で、朝10時前だからね。観光オフシーズンなのになぁ。
チケットは、ブースに並んで買うこともできますが(€6=約850円)、ネットで購入すると1€だけ安くなり、€5(=約710円)で購入できます。
店の前の看板にウェブサイトに飛ぶQRコードがあり、無料でWi-Fiが通っていたので、その場でネットに繋いでポチり、チケットを購入。
メールで届いたチケットをスマホで見せて、入場しました。
現地で並ぶ時間を省きたいなら、事前に予約していくことをおすすめします。
中に入れたものの、人が多すぎ! ろくに写真も撮れん。
それもそのはず、レロ書店はハリポタの聖地なので、訪れる人が後を絶たないのです。
ポルトは、「ハリー・ポッターシリーズ」の著者J・K・ローリングが住んでいた街で、このレロ書店がホグワーツ魔法魔術学校のモデルになったとか……?
このレロ書店はほんの一例で、ポルト生活は彼女のハリポタ執筆に大きな影響を与えたみたいです。
もちろん期待どおり、店内は素敵だったんだけどさ。
人の多さに、萎えちゃった。
村上春樹の本があった。
狭い店内なのに、村上春樹の本にかなりの場所が割り当てられていて、とても驚いた。スティーヴン・キングよりも売り場が大きかったよ。
やっぱ、日本を代表する文学作家は村上春樹だわ。とかいいつつ、彼の文章とは相性が悪いので、私はそんなに読んでないんだけど。
ジョージ・オーウェルの「1984」って、こんなにポップな話だったっけ?
チケットを提示すれば、本代をディスカウントしてくれるんだけど……。
人が多すぎて本を探すのも億劫になったので、逃げるように退散。
書店でこんなに堂々と写真を撮れることなんてないから、それなりに貴重な経験ではあったけどね。
本編映画が完結してからしばらく経つけど、いまだにハリポタ人気が衰えていないことが、よくわかったわ。
カルモ教会。18世紀に建てられた、ロココ様式の教会。
ここもアルマス礼拝堂と同じく、アズレージョの外壁が美しかったな。
ポルトの街、工事中の場所が多かった。
新しい地下鉄ラインを造ってるっぽいね。
クレリゴス教会。
18世紀に建てられたバロック様式の教会で、この塔は76mでポルトガルいちの高さ。
観光名所は混雑しているけれど、少し道を外れれば、ぐっと人通りが減る。
リスボンほど混み合っていないし、街並みも素敵。
ポルトは入場料を払って観光名所に入らなくても、街を歩くだけで満たされる。
パロキアル・デ・ノッサ・セニョーラ・ダ・ヴィトーリア教会(Igreja Paroquial de Nossa Senhora da Vitória)。
この教会から、聖歌が聞こえてきた。今日は日曜日だから、あちこちでミサをやっている。
邪魔はしたくないので中には入らなかったけど、外からこっそり立ち聞きしちゃった。
この教会のすぐそばに、見晴らしのよい場所を見つけた。
ドウロ川にかかる、ドン・ルイス1世橋。
ずいぶんと高い場所に橋が架かってるんだ。
丘の上に、カテドラルがある。
ポルトは川のすぐ近くまで丘の斜面が迫っていて、街自体は思っていたよりもずっと狭い。
同じ”坂の街”とはいえ、地震後に計画的に整備されて発展したリスボンとは、街の造りがまるで違う。ポルトはもっと、必要な施設がきゅっとコンパクトにまとまっている感じ。
ボルサ宮。
「ボルサ」とは、ポルトガル語で証券取引所のこと。1834年に建てられ、最近まで証券取引所として使われていたそう。
日本でも東京証券取引所を見に行くくらいなので、この手の施設には興味があったんだけど……ここで€12(=約1,690円)は高すぎだわ。
中はよくある宮殿っぽい雰囲気だったので、ここはスキップ。
この広場の中央の像は、エンリケ航海王子。
こっちは誰なんだろう。女性だよね?
めっちゃかっこいいんだが。
ドウロ川が見えてきた!
港の雰囲気、とても良い。観光客で賑わっている。
ドウロ川流域で栽培されるブドウを原料とするポートワインの輸出は、このあたりから行なわれているんだろうね。
対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアには、ワイナリーがたくさん並んでいるみたい。
この、川沿いのアーチが施された石壁が好き。
アーチの中は店になっているところもあれば、街の方へ続く道になっていたりもする。
昔は船乗りたちが集まる酒場が並んでいたのかな……と想像するだけで興奮する。妄想が捗るわ。
ドン・ルイス1世橋。
フランスのエッフェル塔を設計したエッフェルの弟子により、1886年に建造された。
こんな風に、高い場所と低い場所の両方を繋ぐ構造になっていることは知らなかった。高低差のあるポルトの地形に合わせた造りなのね。
うーん、せっかくなら上を歩きたいよなぁ。
というわけで、階段を登る。
橋の上についた!
上層は、歩行者とメトロ用の橋になっている。こんな高い場所をメトロが走るのも、なんだか不思議だけど。
やっぱり、最も賑やかであっただろう大航海時代、植民地時代のポルトを見てみたくなるよな。
対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアには、ロープウェーも走っていた。
ドウロ川って、それほど幅の大きい川ではないよな。かなり蛇行もしてるし。
今の貿易船の大きさじゃ、ここには入ってこれないよね。昔の帆船時代は、このくらいの川の規模でも十分だったのだろうか。
セラ・ド・ピラール修道院。この施設も、世界遺産の構成資産の1つ。
ワインは嗜まないのでヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアには行かずに、カテドラルへ。
ここも、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路。
本当は、このまま北に向かってサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を目指すのもありなんだけどさ。いつか自分の足で歩いた時に訪れるって決めているので、ここはぐっと我慢。
回廊のアズレージョは、外からでも見えました。
結局、カテドラルにも入らず、ずっと街の景色を眺めていた。
ポルトは、街を歩いて景観を眺めているだけで十分に満たされるわ。マジで変態かもしれんけど、街並み見ながら昔のポルトを妄想するだけでワクワクするのよ。
宿に帰って遅めの昼食を食べてたら、宿の人が「朝食のコーヒー余ってたから、どうぞ」ってタダでくれた。ありがたい。
このパン、ハムとチーズが挟まってて、チンしたらチーズがとろっと溶けて美味しかったんだけど、スーパーで€0.59(=約83円)だった。
嫌いなものじゃなければ何でも美味しいと感じてしまう味覚バカなので、海外旅行中の食費の節約もすっかり板についてしまったよ。
小腹が空いた時は、ずっとこれ食べてた。Mariaっていうクッキー?ビスケット? 確か、日本にもあるよね。
ポルトガル滞在中に見つけて、これが4本セットで€1.7前後(=約240円)なのよ。コスパ良いし、甘くてついつい食べ過ぎてしまう。
調べてみたら、ビエイラ・デ・カストロっていうポルトガルメーカーのものが有名らしいね。(写真はもっと安いブランドのものだけど)
このビスケットは、ポルトガルやスペインあたりでよく食べられているみたいです。
安くてお腹にたまるし、非常食としてとても便利なので、これからもお世話になりそう。
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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