*****2023.1.24(火)*****

Google Maps より
今日は、リスボンから約120km北上して、レイリアという街に移動します。
レイリアには2日間滞在して、近郊の観光地を巡っていくよ!
朝8時、リスボンのセッテ・リオス・バスターミナル。
rodo expressos社のレイリア行きバスに乗ります。(€4.99=約700円)
rodo expressosの予約サイトを見ていて思ったのだけれど、残り席数によって値段が変動するみたい。
早めに予約したり、時間を選ばなければ、お得に乗れることに気がついた。
10時過ぎに、バスはレイリアに到着。
リスボンが忙しかったせいで、少し疲れが溜まっている気がする。バスの中では、ずっとウトウトしていました。
レイリアのバスターミナルから歩いて10分くらいのところにあるホステルに泊まったんだけど……
宿の人が、英語話せなくて驚いたわ。
翻訳を駆使してなんとか意思疎通し、ようやく荷物を置かせてもらう。
レイリアにやってきてから、英語話せない率が高いのよ。「ポルトガル語は無理」って告げても、みんな気にせずガンガン話し続ける。
向こうはポルトガル語、こっちは英語で喋り、結局ジェスチャーでなんとか意思疎通……という、なんとも奇妙な状況に陥りがち。
まあ、それはそれで面白いから良いんだけどさ。
レイリア城が見える。
レイリアの街自体には、それほど大きな見どころはない。交通の便が多いという理由で、2日間の拠点をレイリアに決めたんだけど……
観光客が誰もいなくて、とても長閑。雰囲気めっちゃ良いわ。
リスボンが人多過ぎて疲れていたので、都会の疲れを癒すにはちょうどいい。
今日は、ファティマへ行ってみます。
レイリアのバスターミナルから、ファティマまで€3.6(=約510円)。チケットは、バスターミナルのチケット売り場で買えます。
時刻表は、Tejo社のサイトで調べてから行きました。そんなに本数多くないので、要注意。
1時間かからないくらいで、ファティマのバスターミナルに到着。
1917年5月13日、ファティマで3人の子供たちの前に聖母マリアが出現するという奇跡が起きた。当時はオリーブの木が点在しているだけの荒地だったが、今は荘厳な教会が建ち、多くの巡礼者が訪れるカトリックの聖地となっている。
(参考文献:地球の歩き方)
バジリカのある大広場まで、徒歩で向かいます。
広っ! てか、天気良過ぎ。
今は巡礼の時期ではないので閑散としているけれど、5月の大祭は広場が大勢の人々で埋め尽くされるんだって。
みんな、蝋燭を捧げていた。
観光地の大聖堂などとは違い、ファティマはもっと厳かな雰囲気。
敬虔な信者たちが集まる場所だから、邪魔しないように遠くから覗きました。
泉が湧き出しているキリスト像だと思うんだけど、残念ながら足場で覆われていた。
これが、出現の礼拝堂なのかな?
椅子に座りきれないほど人が集まっていて、よく分からんけど神父さんが説教的なことをしていた。
ふと広場中に響き渡るように聖歌が流れてきて、皆が静かに祈っている。
バジリカの中へ。
なんか……異教徒がお邪魔しちゃいけない場所なのかもしれんな。
祈っている方々の邪魔にならないよう、早めに退散。
この巨大な円形の建物は聖三位一体教会なんだけど……
中は、広い集会場?みたいな雰囲気の教会で、ありえんくらい静かだった。
熱心に祈っている人がいて、シャッター音を立てることすら憚られたので、撮影はやめておきました。
お土産屋さんにも、キリスト像やマリア像がずらり。
私、キリスト教自体に関しては全くの無知なんだけど……ファティマ、非常に興味深いところだった。
上手く言葉に表せないけど、信仰心って不思議なパワーを秘めているような気がする。信者にとっては、信仰心が生きる糧にもなり得るわけで。
それほど熱心に信じられるものがあるってことが、羨ましくも思うのです。
ファティマは広場以外は特に見どころもないので、14時のバスで帰りました(€3.6=約510円)。
帰りは停車が少なく、30分ほどでレイリアに到着。
せっかくなので、レイリアの街も歩いてみる。
丘の上にそびえる城を取り囲むように広がる、人口4万2000人ほどの地方都市。レコンキスタ後の15世紀には、街の周囲に植えられた杉を原料に製紙工場が造られ、印刷業が栄えた。現在も、交通の要衝として賑わいを見せている。
(参考文献:地球の歩き方)
カテドラルに入ってみる。
1550年に建設が開始され、18世紀に改装されたルネサンス様式の聖堂。
誰もいない。
静まりかえった空間を歩く、自分の足音だけが聖堂に響き渡る。
祭壇画も、すごいね。
レイリア城まで登ってみる。
レイリア城、無料だった。しかもご丁寧に、パンフレットまでくれたよ。
急な斜面に、城壁が築かれている。
この城は、1135年に初代ポルトガル王アフォンソ・エンリケス(アフォンソ1世)がイスラム教徒から奪取した。
当時はこのあたりがポルトガルの南の境界で、イスラム支配下にあったリスボンなどへの防衛の砦となった。
※アフォンソ1世…在位1139年〜1185年。ポルトガル王国を建国したブルゴーニュ王朝の初代ポルトガル王。
立派なスタジアムがある。
後で調べてみたら、レイリアにはサッカーチームがあるみたいですね。(UDレイリア)
ザ・中世のお城って感じ。雰囲気◎。
キリスト教徒に奪還されてからはしばらく放置されていたのだが、14世紀にディニス王とイザベル王妃が修復し、居城とした。
城の中には、展示もあった。
なるほど、丘の周囲を囲むように川が流れていたってわけね。
日本の山城建築と同じだな。
回廊からは、レイリアの街が一望できた。
レイリア城、めっちゃ良かったわ。
変に人の手が加わることなく、中世の城がそのまま残っていた感じがした。
観光客いないから落ち着いて見学できるし、穴場スポットだわ。
帰りに、兄ちゃんに「こっちからも帰れるよ」と言われ、示された方の道へ行ってみると……
斜めのエレベーターがあった。
丘の斜面に設置されていて、これで丘の下まで一気に降りることができる。
こんなん、初めて乗ったわ。面白い。
宿の同じ部屋にドイツ人の女性が宿泊していて、少し会話しました。
宿の人が英語できないから、彼女に宿の設備とかを色々教えてもらったよ。
彼女は飛行機が嫌いらしく、Flixbusでドイツからポルトガルまで約1ヶ月かけて旅してきたんだって。
※Flixbus…ヨーロッパを中心に展開している格安高速バス。
彼女に言われて、ふと気づく。
そういえばポルトガルに来てから、Flixbusを多く見かけるようになったな。スペインでは、全然見なかったのに。
ヨーロッパの交通費、地味に高いと思っていたところ。
次はFlixbusを試してみようかしら、とひそかに企む私でした。
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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