*****2023.2.5(日)*****
マドリードの宿では、朝に無料でコーヒーとチュロスを食べることができた。
スペインに来て初めてチュロスを食べたけど、意外と塩っぽいのね。だからチョコレートにディップして食べるのか。
この宿では、チョコレートのサービスはなかったけど。朝から美味しく腹を満たすことができて、大満足。
スペインの首都マドリードは、海抜655mのメセタ(高原)に位置する。1561年にフェリペ2世がこの地に宮廷を移し、マドリードは全世界に広大な領地を持つハプスブルク朝スペイン帝国の中心となった。長い歴史をもつスペインの中では、比較的新しい街といえる。芸術鑑賞やバルのはしごなど、マドリードの楽しみ方は数多い。
(参考文献:地球の歩き方)
今日は、1日マドリード観光です。
まずは、宿から近かったサン・イシドロ教会を覗いてみる。
絶賛ミサ中でした。そうか、今日は日曜日だもんな。
聖イシドロというマドリードの守護聖人を祀る教会のようです。
ミサの邪魔をしないように、静かに退散。
マヨール広場。
この日、市民マラソン的なものが開催されていたのよね。みんなマドリードの街中を一生懸命走ってた。
王宮へやってきた。
フランスのヴェルサイユ宮殿で生まれ育ったフェリペ5世が建設を命じた、フランス・イタリア風の王宮。
ここは朝10時入場で予約しておいたので、スムーズに入れました。(€12=約1,690円)
中でセキュリティーチェックがあったのと、リュックはロッカーに預けるように言われました。
※フェリペ5世…在位1700~1724年、1724~1746年。ルイ14世の孫、スペイン・ブルボン朝初代の国王。
ここから先、王宮内は写真撮影NG。
中はやっぱり、とても豪華な宮殿だったよ。天井画がどの部屋も素敵すぎて、ずっと見上げてたから首が痛くなったわ。
Banquet Hallも凄かった。長いテーブルに椅子や食器がずらりと並べてあって、とにかく圧巻。今にも晩餐会が始まりそうだった。
王宮の向かいは、巨大なアルムデナ大聖堂。
1883年に建設が開始された、わりと新しい大聖堂。マドリードはずっとトレド司教区の管轄下に置かれていたので、それまでは大聖堂がなかったみたい。
さて、今度はアトーチャ駅(Atocha)周辺にやってきました。
マドリードって大きな街だと思ってたけど……意外にも、見どころはすべて徒歩圏内にあって、観光しやすいのよね。
王宮からアトーチャ駅までも、全然余裕で歩けちゃいました。
私がマドリードにやってきた理由は、これ!
ソフィア王妃芸術センターを訪れるためですよ! もちろん、お目当てはゲルニカ。
ソフィア王妃芸術センターには、無料で入場できる時間帯があります。日曜日は12:30〜14:30の入場が無料になるので、これを狙って早めにやってきました。
無料で入場できる日時については、ソフィア王妃芸術センターの公式サイトをご確認ください。
でもさすがに早すぎたので、昼食を買いに近くのスーパーへ。
ツナパンを買って、ソフィア王妃芸術センターへ戻ってみると……
なんと、すでに列が出来ていた! 私も急いで並びます。
じゃん! €0の無料チケットをゲット。
12時ごろから並び始め、結局入場できたのは13時。約1時間並びました。
やっぱりここでもセキュリティーがあったのと、ペットボトルの水は捨てろと言われてしまいました。
中もご覧のとおり、激混み。
今まで訪れた美術館の中で、最も騒がしかったよ。
いよいよ目的のゲルニカとご対面するのですが……
人が多すぎて、ゆっくり見れなかった!
さすが、日曜日の無料時間帯。そりゃあ、みんなこの時間を狙って来るもんね。
初めてゲルニカを目の前にした私の最初の感想ですが……思ってたよりも小さい。(どんだけ巨大な絵を想像してたんだ、私)
もっと、壁一面にゲルニカの絵がばばばーんと展示されていると思っていたので、少し拍子抜け。
でもやっぱり、暗く重く異様なゲルニカの絵を目の前にした時は、不思議と自分の心もどんよりと苦しくなったよね。
周囲の展示も、1930年代の暗い時代を象徴するような絵画やポスターが多かったからかな。鑑賞中は、変な風に心臓がドキドキしてました。
パリ博覧会の時の写真や映像も展示されていて、とても興味深かった。
※ゲルニカは写真NGなので、撮影はしていません。
ゲルニカを見に行く際は、ぜひこちらの本を読んでみて。
原田マハさんの『暗幕のゲルニカ』という小説。
私はこれを読んで、絶対にゲルニカの実物をこの目で拝むと心に誓ったので。
ソフィア王妃芸術センターを後にして、プラド通りを歩きます。
なんと、歩行者天国になっていました。
今日、やけに警察多いなぁと思っていたのですが……デモをやっていた。
彼らの服に「Stop Ley Animalista(動物法)」って書いてある。
少し調べてみたけど、スペインでは2022年に「動物は感情を持つ生き物」とする法律が誕生したみたいですね。
ペットが差し押さえや担保のような”モノ扱い”をされないようにするための法律みたいです。
その法律と関係があるのかな?
プラド美術館。
この美術館も無料時間帯に入るので、あとで戻ってきます。
プラド通りは、2021年に「プラド通りとブエン・レティーロ:芸術と科学の景観」として世界遺産に登録されたばかりなのよね。
道の整備や噴水の設置による景観の美化、公園などの自然環境、そして芸術や文化に関連する施設。それらが共存する街づくりが、スペインの他の都市やラテンアメリカの都市計画に影響を与えた点が評価されたみたい。
海軍博物館に入ってみる。(€3=約420円)
ここもセキュリティーチェックがありました。
新大陸発見から近代まで、年代別に船の模型や地図、海戦を描いた絵画や航海に使われた道具などが展示されている。
1571年のレパントの海戦を描いた絵画。
レパントの海戦は、スペイン、ローマ教皇、ヴェネツィアの連合艦隊がオスマン帝国艦隊を破った戦い。スペインの黄金時代を象徴する海戦でもあり、ガレー船が活躍した最後の戦いでもあるんだよね。
※ガレー船…古代ローマで使用された軍用船から発達し、中世でも地中海で使用された、多数の漕ぎ手の漕ぐ櫂と補助的な帆によって進む船。
レパントの戦いについては、塩野七生さんの小説「レパントの海戦」で学びました。
面白いので、ぜひ読んでほしい。
トラファルガーの海戦、アメリカ独立戦争……他にも見どころはたくさんあったけど、書ききれないので割愛。
€3と安いわりに、とても見応えがありました。満足度が高い博物館だったので、おすすめ。
載せきれなかった写真は、旅の写真たちのページに加えておきます。
シベーレス広場とシベーレス宮殿。
1919年に完成した建物で、現在は市役所本部らしい。レストランや郵便局なども入っている。
18世紀に建設されたアルカラ門は、工事中だった。
コロンブスのモニュメント。
マドリードを歩いていると、毎ブロックおきに何かしらの記念塔や像と出会う。
さて、プラド美術館に戻ってきました。
プラド美術館は、日曜日の17:00〜19:00の時間帯が無料になります。
16時ごろには既に列が出来ていたので、また1時間ほど並びました。
無料の日時については、プラド美術館の公式サイトを確認してね。
無料のチケットをゲット! セキュリティーを通り、入場しました。
中は撮影NGだったので、写真は撮っていません。
エル・グレゴやラファエロ、ゴヤなど、有名な画家たちの絵画がずらりと展示してありました。
フランシスコ・デ・ゴヤの絵、初めて鑑賞したのだけれど……初期と晩年で画風変わりすぎじゃね?
最初は目がくりりとして可愛らしい肖像画をたくさん描いていたのに、晩年は不安を煽るような暗い絵ばかり。とても同じ人が描いているとは思えなかったよね。
久しぶりに美術館を訪れたけど、やっぱり絵画については正直よく分からなかったわ。
もっと芸術について学んでから、再度出直してきます。
明日は、エル・エスコリアル修道院に行くよ!
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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