*****2023.4.7(金)*****

Google Maps より
今日は、モスタルからボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボまで移動します。
3日間共に過ごしたマギーに別れを告げ、モスタル・バスターミナルへ。
10時発のサラエボ行きバスに乗ります。
チケットは26KM(=1,970円)+荷物代1KM。現金のみの支払いです。
バスの時刻表は、getbybusというウェブサイトで事前に調べておきました。
ちなみに、モスタル-サラエボ間は列車のほうが安く移動できるみたい。
ただし本数が少なくて、時刻が早朝発と夜着の2択だったのよね。
そこまで切羽詰まって節約している訳ではないので、私はバスを利用しちゃいました。
バスは、時刻通りに発車。
発車後、係の人がチケットを確認しにやってきます。
バスは、ネレトヴァ川と並行して進んでいく。
サラエボの標高は550m。ディナル・アルプス山脈に囲まれた盆地に位置している。
途中の山々には、まだ雪が残っている場所もあった。
バスは、サラエボの街中へ入っていく。
意外にも、サラエボの街がとても栄えていることに驚いた。ポドゴリツァとは大違い。
バスの中から、サラエボの街を走るトラムが見えた。(写真は撮り逃しました)
サラエボの市電が導入されたのは、1885年のこと。オーストリア=ハンガリー帝国によって敷かれた、とても歴史のあるトラム。
でも、街の中心地に近いエリアのトラム線路は工事中だった。
後にサラエボの宿のオーナーから聞いた話だけど……
トラム車両が老朽化したので新しい車両を購入したのだが、現在のサラエボのトラム線路とレールの幅?の規格が違ったらしく、走れないことが判明したらしい。
だから、新しい車両に合わせて線路を敷き直しているんだって。
13時に、サラエボ・バスターミナルに到着。
歩いて宿へ向かいます。
サラエボ、めっちゃ都会じゃん!
少し街を歩いてみて、分かったこと。サラエボは、想像していた以上にイスラム社会。
さっそくアザーンが流れてきたり、今日は金曜日なので大勢の男性がモスク前に集まって礼拝をしていたりして。しかもそれが、白人なんだよね。
ウルツィニの記事でも少し触れたけど……今までは「白人=キリスト教徒」という強いイメージを抱いていた。でもバルカン半島を訪れて、それが偏見だったことに気づかされた。
宿のオーナーとの会話で思い出したけど、今はイスラム教のラマダン期間。
街ですれ違う人の中には、断食をしている人もいる。
”外で歩きながら食べる”というような他の国々では当たり前の行為も、ここでは失礼にあたるわけで。
ボスニアはイスラム国家でもあるということを常に念頭に置き、自身の行動には気をつけようと心に誓った。
夕飯を買いに行くついでに、メインのフェルハディヤ通りを少し歩いてみる。
サラエボの新市街は、ザ・ヨーロッパといった雰囲気の街並み。
新市街はオーストリア=ハンガリー帝国の支配下で整備されたため、オーストリア風の建物が並んでいる。
通りを進んでいくと、新市街のオーストリア風の街並みがぷつりと途切れる場所がある。
地面には、”Sarajevo Meeting of Cultures”と書いてあって……
その先には、オスマントルコの雰囲気が漂う旧市街があった。
店先に並ぶのは、トルコ食器やターキッシュ・ディライト。歩けばすぐに、モスクや水飲み場が目に留まる。
とても先ほどの新市街と同じ街だとは思えないくらい、ミーティング・ポイントの線を境に世界が一気に変わった。
そして、これが1914年のサラエボ事件の現場となったラテン橋。
あの歴史的な大事件の現場が、こんなに小さな橋だったなんて……
サラエボは、第一次世界大戦の発端となったサラエボ事件が起きたり、ユーゴスラビア紛争の戦場となったり、節目節目で歴史的な出来事が起きた場所だとは理解していたけど……
こんなにも宗教が交わる場所だったとは、思いもしなかった。
なんなら、カオス度でいったらエルサレムと同じくらいなんじゃね? と、思うくらい、イスラム教の文化圏とキリスト教の文化圏が隣り合わせになっている。
正直ね、ユーゴスラビア紛争で争った民族が宗教によって分かれていたことを知ったのは、ごく最近のこと。
そして実際にサラエボを歩いてみて、やっと分かったよ。そりゃあ、これだけ異なる宗教の人々が隣り合わせに暮らしていたら、イザコザのひとつやふたつも起きるわな。
ボスニアに来てから、自分が想像していた世界が覆されるような光景を次々と目の当たりにしている。
色々と衝撃が強すぎて、心の整理が追いつかない。全然、受け止めきれていない。
勉強不足と、自分が描いていた世界がいかに狭く歪んでいたかを痛感する。
この旅行を通じて、私はこの混沌としたバルカン半島への理解を深めることができるのだろうか。
夕飯は、ブレク(Burek)を買ってみた。(4KM=約300円)
安くてボリュームあるし、美味い。
ボスニアでは、これが主食になりそう。
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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【Day117-1】様々な宗教が混在するサラエボの街を歩きながら歴史を振り返る。
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