*****2023.2.6(月)*****

Google Maps より
今日は、世界遺産のエル・エスコリアル修道院へ日帰りで行ってみます!
エル・エスコリアル修道院がある街、エル・エスコリアルまではマドリード・モンクロア・バスターミナルからバスが発車しています。
エル・エスコリアル行きが発車する11番の乗り場は見つけたが……
あらかじめバスターミナルでチケットを買うのか、車内で買えるのかが分からない。
幸いにも、英語を話せるお姉さんが同じ乗り場でバスを待っていた。尋ねてみたら、「バスの車内で買えばOKだよ」だって。
ちなみに、エル・エスコリアル行きの661番・664番バスは、20〜30分おきに随時発車しています。
本数が多いので、時刻表を事前に調べていく必要はないと思います。
というわけで、予定より5分ほど遅れてやってきたバスに乗り込みましたが……
「エル・エスコリアルまで」と言ってクレジットカードを出したら、運転手がめちゃくちゃ早口なスペイン語で何かを言ってくる。
どうやらカードが使えない雰囲気だったので、代わりにと現金10ユーロ札を出してみるが……
また、超絶早口なスペイン語でまくし立ててくる。しかも、今度はかなりイラついた様子。
それでもやっぱり理解できなかったので、「ごめん、英語でお願いします」って言ったら……なぜか怒鳴られました。
マジでなんなん?と思いつつも、私の背後にはズラリと長い列ができている。
私の後ろにいる女性も、黙って知らんぷりしたまま助けてくれない。
たぶんお釣りがないんだろうなと思い、財布を漁るも……運転手が早口すぎて、値段がまるで聞き取れん!
しかも、財布の中には1€以下の細かい小銭しかなかったのよね。この時点で、涙ちょちょぎれそうな私。
でも恐らく、運転手さんも焦っていたと思うのよね。既に発車時刻は過ぎていたし、早く遅れを取り戻したかっただろうから。
他のお客さんには迷惑かけたくないし、このバスは諦めて、次のバスに乗ろうかなと思っていた矢先……
お姉さん「大丈夫? 何かあった?」
と、さっきの英語ができるお姉さんが、見かねて助けに来てくれました。
私の財布の中を素早く漁り、
お姉さん「オーケー、€4.2ね。よかった、ギリ足りた。チケットはもらったね。じゃあ乗りましょ!」
苛立つ運転手さんを上手になだめつつ、私をエスコートしてくれました。
お姉さん、マジで神! 本当、救われた!
でも、久々にしっかりと怒られて、しばらく立ち直れませんでした。
旅を開始してから、初めて「本当に不快」と思った瞬間だったわ。
バスの中で悶々としていると、あっという間に1時間が経過。
エル・エスコリアルのバスターミナルに到着してから、再度お姉さんにお礼を言いに行きました。
するとお姉さんも、
お姉さん「あの運転手さんが酷かったよ。気にしないで」
って、落ち込んでいた私を励ましてくれた。
本当に良い方だったなぁ。感謝しても、しきれない。
日本に帰国した後、もし今回の私と同じようにトラブっている外国人がいたら、迷わずに間に入って助けてあげようと心に誓いました。
私は明らかに怒鳴られていたし、お姉さんも本当は見て見ぬフリをしたかっただろうに。
きっと、勇気を出して私のもとに駆けつけてくれたんだろうな。
私も彼女のように、困っている人に素早く手を差し伸べられる人になりたい。
街の正式名は、サン・ロレンソ・デル・エスコリアル。グアダラマ山脈の麓に位置し、マドリード市民の別荘も多い。1557年8月10日の聖ロレンソの日にサン・キンティンの戦いでフランス軍を破ったフェリペ2世は、その勝利を記念して修道院を建設した。
(参考文献:地球の歩き方)
気を取り直して、エル・エスコリアル修道院とご対面。
さすがに、巨大な建物だわ。
スペインの最盛期である16世紀半ばに、フェリペ2世の命によって建設が開始され、1584年に完成した。
修道院や王宮や図書館、神学校などを兼ねる王立の複合施設だった。
※フェリペ2世…在位1556〜1598年。ハプスブルク家スペインの全盛期の国王。アメリカ大陸、アジア、そしてポルトガルも併合し、「太陽の沈まぬ国」スペインを統治した。
意気揚々と入り口に向かいましたが……
警備のお姉さん「残念だけど、今日は休館日だよ」
な、なんだと!?
た、確か、地球の歩き方には”月曜日は開いてる”って……
(地球の歩き方は信用するなって、お前は前にも学んだだろうが!)
もうダメだ、今日は何をやっても上手くいかない日。
皆さんは、開館日を事前に調べてから訪れてください。
様々な施設を兼ねているだけあって、敷地も建物もとにかく広大だった。
エル・エスコリアル修道院前の公園も閉まってた。
別角度からエル・エスコリアル修道院を撮影できないかなぁと思い、ぐるっと歩いてみたけど……
修道院の敷地は高い壁で覆われていて、全然見えなかった。
修道院は諦めて、エル・エスコリアルの街を散策してみるも……
レストランやカフェが並んでいるのは狭い一角だけで、あとは閑静な住宅街って感じでした。
やることがなくなってしまったので、マドリード行きのバスに乗って帰ります。(€4.2=約590円)
エル・エスコリアルの滞在時間、わずか1時間でした。
なんとなーく嫌な予感はしてたんだけど……
帰りのバスの運転手さん、行きと同じ人だった! これは気まずい。
でも、行きで小銭を使い切ってしまって、手元には10ユーロ札しかないのよね。
仕方なく10ユーロ札を差し出すと、運転手さんは首を横に振る。
だよね、知ってた。
どこかでお札を崩して、次のバスに乗るか。と、バスを降りようとすると……
運転手さん「隣のバスで両替してこい」
はぁ、と思いつつ、隣のバスに行って「両替したい」と伝えるも、案の定英語が通じない。
もおおお、と途方に暮れていると……
なんと、運転手さんがわざわざ駆けつけてくれて、両替を手伝ってくれました。
なんとか10ユーロ札を崩すことができ、無事にお金を払って乗車。
やっぱ、そうだよね。行きの時はバスが遅れてたから、運転手さんも焦ってただけなんだよね。
「マジでこいつムカつく」って思ってたけど、本当はいい人なんだよ。
これくらいのことでカッカしたり落ち込んだりしちゃダメ。もっと広く大きな心を持たねばな。
今日は何もかも上手くいかなかったけど、学びもあった一日でした。
明日は、クエンカに移動します。
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
スペインの旅行情報は旅行メモをご覧ください!
▼ 続きはこちら
-
-
【Day57】マドリードからクエンカへバス移動!崖の上に築かれた要塞都市に迷い込む
続きを見る
\旅のお供に「地球の歩き方」!/
\宿はBooking.comで予約しています!/