*****2023.1.26(木)*****

Google Maps より
今日はレイリアからコインブラへ、約60km北上します。
2泊したレイリアとも、これでお別れ。
居心地よかったから、少し寂しい。
今日は、この旅初めてのFlixbusを利用してみる。
レイリアからコインブラまで、€3.99(=約560円)。確かに、上手く利用すれば安く移動できるな。
バスは15分前にやってきました。乗車時は、アプリのQRコードを見せるだけでOK。
Flixbusのアプリ、ご丁寧に乗車地と降車地の地図も出てくるから便利だわ。
バスは1時間ほどで、コインブラに到着。
Flixbusはバスターミナルではなく、少し北のほうの橋の下あたりに降ろされます。
宿に荷物を置いて、さっそくコインブラの散策へ。
リスボン、ポルトに次ぐポルトガル第3の都市コインブラ。多くの文化人や政治家を輩出したコインブラ大学は、1290年にディニス王によって創設された。山の手のアルタ地区と、下町のソフィア地区は世界遺産に登録されている。また、イネス・デ・カストロとペドロ王子の悲恋物語も、コインブラが舞台となった。
(参考文献:地球の歩き方)
街中には、急な坂や階段も多い。
とりあえず、”とある場所”を目指して坂道を登っていく。
こちらは、旧カテドラル。
アフォンソ・エンリケス(アフォンソ1世)によって、1162年に造られた大聖堂。
こっちは、新カテドラル。
1598年から建設を開始して、完成までに1世紀ほどかかったイエズス会の教会。
私がコインブラを訪れた理由、それは……コインブラ大学を見学するため!
もちろん、世界遺産にも登録されている施設です。
早速チケットを購入(€13.5=約1,910円)。ジョアニア図書館だけは、指定の入場時刻があります。
観光地化しているんだけど、もちろん学生さんも歩いてる。
個人的に、大学の雰囲気が好きなんだよね。
学生時代は、授業がない日も図書館に通うくらい、大学という空間が好きだった。大学院への進学も、わりと本気で考えていたくらい。
いいなぁ、学生時代に戻りたい。社会人になると、勉強に集中できる環境が羨ましいのよ。
物理と化学の学部棟。
手前が医学部で、奥が文学部かな?
大学の造りや雰囲気は、日本と変わらないね。
鉄の門をくぐると、中庭に出る。
少し雲行きが怪しいんだけど……
この中庭の周辺が、旧大学と呼ばれる古い施設が残るエリア。
これが、ジョアニア図書館の入り口。
1724年に建てられ、蔵書は30万冊に及ぶ。
大学は丘の上にあるから、眺めが良い。
さっきまで晴れてたんだけどね。急に雨が降ってきちゃった。
ずっと晴天が続いていたから、傘持ってきてないし。
雨宿りがてら、ちょうど時間になったのでジョアニア図書館を見学します。
一番下の階は、牢獄だった。昔は、大学に牢獄があったんだね。
真ん中の階の図書館。
一番の見どころである最上階の図書館は、写真撮影NGでした。
でも、凄かったよ。Googleで検索すれば写真が出てくるので、ぜひ見て欲しい。
部屋に足を踏み入れた瞬間、紙の匂いか本棚の木の匂いか分からないけど、明らかに香りが変わってさ。
ターリャ・ドウラーダ(金泥細工)って言うらしいんだけど、装飾が見事だった。
3つの部屋に分かれているんだけど、それぞれ天井画も素晴らしくて。
ちなみに、この図書館にはコウモリが住んでいるらしい。コウモリが害虫を食べてくれるらしいんだけど……。本を守るコウモリとか、なんかファンタジーの世界だな。
続いて、隣の礼拝堂へ。ここはアズレージョ装飾が見応えあった。
このアズレージョは、17世紀に施されたもの。
ここのタイルは青と白だけではなく、カラフルでとても華やか。
続いて、”Royal Palace”へ。(日本語訳は”王宮”でいいのかな?)
確か、武器の間だったと思う。壁にずらりと絵画が飾られていた。
帽子の間。学位授与式などの儀式で使われる部屋。
壁にずらりと並んでいるのは、歴代のポルトガル王だって。
部屋の名前、忘れました。
壁に描かれているのは、歴代の学長だったと思う。
天井には、各学部を表す紋章?的な絵が描かれている。
学食的な場所もあったりして、普通に歩いているだけで楽しかったわ。
最後に、"Chemistry Laboratory"ヘ。この施設も、今日買ったコインブラ大学のチケットで入れます。
もはや地球の歩き方にも書かれてなかったけど……18世紀に科学実験や研究、教育のために建てられた施設みたい。
展示は2つに分かれていて、まずは左のブースから見学します。
左のブースは、”Jesuit college(イエズス会大学)”についての展示。
ポルトガルの宣教の歴史が解説されている。
"Jesuit college"という単語、ここで初めて知った。
展示物についてはよく分からんけど、歴史的な価値がありそうなものがずらりと並んでいる。
日本についての展示もありました。
”Kagoshima"って単語、まさかここで見るとは思わなかったよね。鉄砲を日本に伝えたことも、しっかり解説されていました。
中国、日本、東南アジア、そして南アメリカ、と宣教師たちが活動範囲を広げていったことがよく分かった。
これって講義室だよね。
机に蛇口がついているから、ここで理科の実験をしてたんだ。
右のブースは、昔使われていた実験道具などが展示されている。
昔の周期表。
昔の顕微鏡。
さらに奥は、科学博物館になってました。
光の屈折や静電気など、展示を触りながら体験できるコーナーがたくさんあったよ。
宣教の歴史という宗教的な要素と、科学に関する展示。
相反しそうな2つの展示が同じ空間にある、非常に興味深い施設だった。
敬虔なクリスチャンが見たら、怒りそうな気がしなくもないけどね。
コインブラ大学を後にして、サンタ・クルス修道院へ。教会は無料で入れます。
1131年にアフォンソ・エンリケス(アフォンソ1世)によって建てられ、16世紀にマヌエル1世が大規模に改築した。
ここも、壁面のアズレージョが素敵だった。
う、美しい……!
天気は回復したけど……寒い! 寒すぎる!
安宿に泊まっているせいか知らんけど、ポルトガルって室内も寒いのよ。
宿に帰ってもあまり暖まれないので、結構辛い。
本当は川の向こうまで歩いてみたかったけど、今日は早めに帰って休むことにします。
明日は、ポルトに移動するよ!
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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