*****2023.1.12(木)*****
朝9時、ゴメレス坂。
今日は、事前に予約しておいたアルハンブラ宮殿を観光します。
ザクロの門を抜けて、坂道を登っていく。
裁きの門。でかい。
門のアーチには、ファティマの手。モロッコで学んだ知識が生きてる。

モロッコ・マラケシュにて
モロッコの記事で触れそびれましたが……
”ファティマの手(ハムサ)”とは、手に目がくっついたようなデザインで、イスラム世界における魔除けやお守りのようなもの。玄関などに飾ったりして、呪いを追っ払うみたいです。モロッコでは、家やお土産屋など様々な場所で目にしました。
そういえば、沖縄の”石敢當”や”シーサー”なんかも、ファティマの手と似たような魔除けだよね。
ブドウ酒の門。こんな感じの門、モロッコでたくさん見た。
まずは、アルカサバへ。
私が予約したチケットは、ナスル宮殿、アルカサバ、へネラリフェがセットになった14€(=約1,960円)の共通券。アルハンブラ宮殿のサイトで事前に予約しました。
ナスル宮殿だけ、入場時間の指定があります。
アルカサバは、ローマ時代の砦の跡に、ムーア人が9世紀に築いたもの。
キリスト教徒の攻撃から守るために、当時のアラブ世界の軍事技術を結集して造られた難攻不落の要塞だった。
昨日歩いたアルバイシン地区を見渡すことができた。
こちらは、グラナダの中心地方面の眺め。
こうしてみると、カテドラルの塔が未完のままに終わったことが、よく分かる。
向かいの山の上のほうまで、城壁がずっと続いている。
こりゃあ、グラナダを陥とすのは大変だったろうね。
本当、どこに行ってもオレンジが植えてあるな。
予約時間になったので、いよいよナスル宮殿に入ります。
さすがに人が多い。入るだけで、けっこう並びました。
まずは、メスアール宮のメスアール(裁き)の間。
現存する最も古い部分で、行政と司法が執り行われていた場所。
メスアールの中庭。装飾、すごいわ。
宮殿の中心部コマレス宮、アラヤネスの中庭。
正直、人が多すぎてゆっくり見れなかった感はある。やっぱ、人が多い観光地は苦手だ。
壁の装飾、美しすぎやろ。
ライオン宮、ライオンの中庭。
王族のプライベートの空間として使われたらしい。
個人的には、この場所が一番気に入った。
細い柱がいくつも連なった回廊が、かなり好み。
諸王の間の天井に描かれている絵画。
14世紀末〜15世紀初頭のものと見られ、イスラム教徒による珍しい具象芸術だって。
二姉妹の間の鍾乳石飾り。これも凄かった。
こんなん、どうやって作ったんだろう。モロッコでも、ここまで凝った天井装飾は見なかったな。
アルハンブラ宮殿、とても良かった。良かったけれど……
モロッコでさんざんイスラム建築を見てきたせいか、想像していたよりも感動が薄かったな。
観光地での人混みが苦手ってのもあるかも。期待値を上げすぎたのかもしれん。
先にモロッコを訪れていたおかげで、イスラム建築の基本的な構造や特徴などは把握していたから、比較したり似た点を探すのは面白かったけどね。
パスタル庭園。
レコンキスタ後も、イスラム建築を破壊せずに残しておいてくれたことに感謝。
やっぱり、芸術や建築を素晴らしいと感じる感性は、文化や宗教、思想を超える。
敷地内を、さらに奥へ進む。
ヘネラリフェの入り口に着いた!
14世紀に建造されたナスル朝の夏の別荘で、噴水や水路が多用されていることから「水の宮殿」とも言われている。
ヘネラリフェは世界遺産検定の勉強中に知って以来、ずっと気になっていた場所。
入ると、すぐにアセキアの中庭があった!
シエラ・ネバダ山脈の雪解け水を利用した噴水で、高低差を利用してアセキア(水路)の両側から水をアーチ状に放射している。
イスラム式庭園の傑作。すごいわ。
あちこちに噴水や水路があるんだよね。
歩いていると、常にどこかで水が流れる音がする。水が豊かなんだなぁ。
ヘネラリフェ、とてもよかった。寒かったけど。
せっかくなので、今日もアルバイシン地区まで足を伸ばしてみることに。
宮殿の敷地の横を、小川が流れている。
アルバイシン地区へ戻ってきた。
アーチやタイルが施されているの、とても可愛い。
こういったタイル装飾は、イベリア半島の建築の特徴だと思うので、しっかり堪能しよう。
昨日ぶりの、サン・ニコラス展望台!
天気が良いこともあって、昨日よりも賑わっていた。
思いっきり逆光ではあるんだけど……今日もグラナダが一望できた。
これで、アルハンブラ宮殿も見納め。
夢がひとつ叶ってよかった。
宿で同室だった中国人に、「近くにアジア食材屋があるよ!」という話を聞いた。
買い足したいものがあったので、行ってみることに。
買ったのはマヨネーズ、€5.9(=約820円)。高すぎる!
日本から小さいサイズを持ってきていましたが、もう使い切りそうだったのよね。
個人的にマヨネーズが好きってのもあるけど、野菜にかけても良し、サンドウィッチに塗っても良し、油代わりに使っても良し、とこれ1つで使い道が多くて便利。容器が瓶でなくチューブ入りなのも、ポイント高い。
海外のマヨネーズは、味がぜんぜん違うからね。やっぱ、マヨネーズだけは日本製じゃないとダメっすわ。
明日は、コルドバへ移動します!
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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