*****2023.3.4(土)*****

Google Maps より
今日は、フェッラーラから約65km離れたラヴェンナへ日帰りで行きます。
フェッラーラの宿、無料の朝食付きだった。
しかもホステルにしては珍しく、ちゃんとクロワッサンやヨーグルトなどがしっかりついている。
これはとても嬉しい。
フェッラーラから、ラヴェンナ行きの列車に乗ります。(€7.3=約1,040円)
最近のヨーロッパは、どこも列車の車体がきれいだなと思ってたけど……
今回の車体は、珍しく落書きがひどかった。
1時間半ほどで、ラヴェンナ駅に到着。
モザイク美術の宝庫ラヴェンナは、人口16万人弱の街。アドリア海に面した、ビザンチン美術の花咲いた古都である。荘厳なモザイクは古代から多くの人を魅了し、ダンテもダヌンツィオもその美しさを詩に歌った。ヨーロッパに残る最も完成されたビザンチン文化は、街のあちこちに残っている。
(参考文献:地球の歩き方)
ラヴェンナの街は、静かでとても落ち着いている。
あの塔、どう見ても傾いてるよね。
まずは、サン・ヴィターレ教会へ。
今日はラヴェンナの教会をガッツリ巡ると決めていたので、事前にウェブサイトで共通券を予約していきました。
ラヴェンナの5カ所のスポットの共通券で、€10.5(=約1,490円)。
548年に建てられた古い八角形の教会。
天井のドームや内装が素晴らしい。でも、やっぱり見どころはモザイクよね!
マジでやばい。感動して泣きそう。
想像していた数百倍、保存状態が良くて驚いた。
しかも、金箔か知らんけど、こんなにも輝いているなんて……。
ラヴェンナのことは、世界遺産検定を勉強している時に初めて知った。
写真を見て一目惚れして、旅行中に絶対に行こうと決めていた場所の1つ。
この場に立てたことに、とても感動した。
続いて、サン・ヴィターレ教会の奥にあるガッラ・プラキディアの廟へ。
ガッラ・プラキディアの廟とネオニアーノ洗礼堂は、予約時に時間指定をすることになります。
そして入場する時にも、係の人に「見学は5分間でお願いね」って言われました。
中に入ってみて、5分間の制限を設けている理由がわかった。
めっちゃ狭いんよね。厳密には5分間をきっちり計られるわけじゃないんだけど……他の見学者と譲り合いながら見なさいって意味なんだなぁと理解。
青色と金色のモザイクがとても鮮やか。
これが5世紀のものって、マジ!? とても信じられん。
この模様のポーチやしおりなどが、土産屋に並んでいた。
普通に可愛いし、現代に通じるデザインなのがすごい。
ポポロ広場。このあたりが、ラヴェンナの街の中心。
ダンテ博物館(Museo Dante)。
『神曲』などを書いたイタリアの詩人ダンテは、晩年をラヴェンナで過ごしたらしい。
ラヴェンナには、ダンテにまつわるスポットも残っている。
博物館の隣には、ダンテの墓があった。
申し訳ないけれど、ダンテについては全く知識がないのよね。
そのうち、ちゃんと勉強します。
サン・フランチェスコ聖堂。
この教会、地下聖堂があるみたいなんだけど、どこから見学するのか分からんかったわ。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂。ここも、予約していた共通券で入ります。
東ゴート王国のテオドリックが建設した、アリウス派の聖堂。
※東ゴート王国…497年〜553年。テオドリックによって建国された東ゴート族の王国で、首都はラヴェンナ。
※テオドリック…東ローマ帝国の軍人・政治家。484年の執政官。ローマ帝国の副帝として、西ローマ帝国を統治。493年にオドアケルを滅ぼし、イタリアに東ゴート王国を建設した。
メモ:アタナシウス派とアリウス派
• アタナシウス派:簡単に言えば、イエス=神=人。父なる神と子なる神であるキリストは、同本質であると主張した一派。
• アリウス派:簡単に言えば、イエス=人。キリストの神性を、父なる神よりも下位に置く一派。
東ゴート王国はユスティニアヌス1世によって滅ぼされ、ラヴェンナはビザンツ帝国の支配下に入った。
この聖堂は、ビザンツ帝国の支配下で改装された可能性が高いらしい。
モザイク、すんごいわ。なんかもう、言葉が出ない。
次は、大司教博物館。ここも、共通券で入場できる。
ローマ時代から中世初期にかけての展示物が充実していた。
これ、昔のカレンダーだってさ。
なんと、博物館の中にもモザイクが!
モザイクを見ていると、時間を忘れる。
ずっと見上げてるから、首が痛い……。
博物館の奥にある、ネオニアーノ洗礼堂へ。
キリストの洗礼と十二使徒がモチーフになったモザイク。
この洗礼堂も、圧巻。
ローマ時代から中世初期にかけてのモザイク美術、大好きだわ。
見てて、本当に楽しい。
これで、ラヴェンナ中心地の教会はひと通り見て回ることができたが……

Google Maps より
実はもう1カ所、ラヴェンナから約5kmほど離れたクラッセという場所に、サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂という教会があるのよね。
せっかくなので、バスに乗ってクラッセまで行ってみます。
カドゥーティ広場(Piazza Caduti)から、4番のクラッセ(Classe)行きに乗車します。
チケットは、広場にあるタバッキ(タバコ屋)で往復分を購入。(€2.6=約370円)
サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂への詳しい行き方は、別記事でまとめておきます。
約15分ほどで、クラッセに到着。
バス停から教会まで、300mほど歩きます。
教会が見えてきた!
教会前には、なぜか牛?の像。
着いた! サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂。
ここはラヴェンナの共通券とは別なので、入場料を支払いました。(€5=約710円)
一歩入って分かった。ここの聖堂も、やべえわ。
この「キリストと十二使徒を表す羊」のモザイクが有名らしい。
ちょっと調べてみたんだけど、羊というのはイエス・キリストや生贄、十二使徒などを表現する方法のひとつとして、キリスト教美術で古くから用いられていたみたい。
なんかもう、凄すぎてお腹いっぱいですわ。
帰りは、聖堂のチケット売り場の姉ちゃんに教えてもらったバス停から、ラヴェンナ行きに乗車。
ラヴェンナ駅でバスを降りて、あと1カ所だけ見ておきたい場所へ。
テオドリック廟までやってきた。
520年ごろにテオドリックが建造した霊廟。
中には入らなかったんだけど、ここも世界遺産の構成資産のひとつなので、一応目に焼きつけておく。
ラヴェンナ駅に戻る途中で、シャレたスポットにも出会った。
帰りは列車でフェッラーラまで戻ったよ。
ラヴェンナ、すんごい良かった。
しかも、久々に効率良く完璧に観光できた気がする。大満足だった!
明日は、フェッラーラ観光です!
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