*****2023.1.6(金)*****
バスの時間まで、宿で朝食。
朝ごはんは付いてなかったけど、宿のオーナーが親切でミルクたっぷりのコーヒーを出してくれた。
パンと昨日の甘いお菓子の残りで、お腹は十分に満たされる。
宿を出る時、「レビューよろしく!」ってしつこくせがまれた。この宿には日本人の宿泊者が来ないから、私のレビューは貴重だってさ。
そういえば、昨日のフランス人夫婦とも話したけど、ティトゥアンは他の街と比べても圧倒的に旅行者が少なかった。おかげで、貴重なローカル体験ができて楽しかったけどね。
世界遺産の街だし、シャウエンやタンジェからも近くてアクセスも悪くないのに、とても不思議。
今日はティトゥアンからタンジェへ、約50kmのバス移動です。
歩いてCTMバスターミナルへ。
もう、さすがにモロッコのバス移動も慣れたもんよ。
預け荷物代は、5DH(=約64円)。事前に予約しておいたティトゥアン→タンジェのチケットは、25DH(=約320円)でした。
バスは、10:45ちょうどに発車。ほぼ満席で、現地人も多かった。
ちょうど1時間で、バスはタンジェのCTMバスターミナルに到着。
ただ、CTMバスターミナルから宿のあるメディナまでは、少し距離が離れていて……
メディナの入り口、グラン・ソッコという広場までは約4km。
荷物を持って歩くにはしんどい距離なので、タクシーを使います。
バスターミナルの入り口にいた運ちゃんに話しかけて、30DH(=約380円)で連れて行ってもらうことに。
タクシー移動にも、ようやく慣れてきた。
今振り返れば、やっぱりカサブランカのタクシーの値段はぼったくりだったんだなって思うよ。
まぁ、旅の経験値がまたひとつ上がったということで、プラスに考えることにする。何事も、失敗や経験を重ねて学んでいくのだから。
なんか、グラン・ソッコに近い海側の道路で降ろされた。歩ける距離だから、別にいいけどさ。
100DH札を出したら、運ちゃんがお釣り持ってなかった。彼が周りにいた人たちに声かけまくってくれて、なんとかお釣りを調達。
運ちゃん、いい奴だったわ。ありがとう。
ここから宿まで歩いていったのですが……
いかにも汚らしい、怪しい女性に絡まれました。
急に近づいてきて、リュックを触られたんだよね。外側のポケットに差してあった、水のペットボトルに手を伸ばしてた。
どうせ水だし、渡しちゃっても良かったんだけどさ。
すぐ後ろを歩いてたおじちゃんが、「あっち行け!」みたいな感じで追っ払ってくれた。周りに人がいて、助かったよ。
こういう明らかに変な人に絡まれた経験は初めてだったので、正直びっくり。今までモロッコで危ないと感じたことがなかったので、なおさら驚きました。
タンジェに入ってから、小銭をシャラシャラと手の中で慣らしながら「金くれ」とせびる奴や、いかにも物欲しそうに目を合わせてくる路上のホームレス的な奴の姿が頻繁に目につくようになった気がする。
海で隔てられているとはいえ、スペインとの国境だしな……。そりゃあ、治安も必然的に悪くなるよね。
これから国境越えも控えているし、しばらくは慣れない環境が続くと思われる。ここで一度、緩んだ気持ちを引き締めなきゃなと肝に命じました。
というわけで、宿にチェックイン。
宿のテラスから、ジブラルタル海峡が見えました。向こう側にうっすら見えているのは、スペインのタリファという街らしい。
なんだか、とても感慨深い。モロッコ→スペインのルートにした理由は、ジブラルタル海峡を船で渡るためだからね。
地中海への入り口であり、軍事的にも非常に重要だった場所。この海峡を、死ぬ前に一度拝んでおきたかったんですわ。
スペインも目前だ。モロッコ滞在も、残すところ2泊。
モロッコの生活にもやっと慣れてきたところだったから、また一から新しい環境に適応せにゃならんのかと思うと、ちょっぴり不安だけどね。
メディナを歩いてみるけれど……扉が閉まっている店が多い。
それもそのはず、イスラム教では金曜日が聖なる日とされており、集団礼拝が行われる。イスラム教徒にとっては金曜日が休日で、店を閉めているところも多いのだ。
今まで、金曜日は移動や砂漠ツアーと被ってたから気にしてこなかったけど……
これだけ閉まってると、メディナの散策は面白くないね。
東の海側からメディナのほうを見た景色なのだけれど、城塞の上に街が築かれていることが分かる。
こんな感じで、要塞がそのまま残っているところも。
天気が良かったので、新市街に向かって海沿いを歩いてみる。
向こう岸に見えるのは、タンジェの東側。
タンジェは湾になっているのよね。
新市街に入ると、モールもあった。
スワロフスキーとかZARAとかの有名ブランド店、モロッコで初めて見た。
スペインの地名やスペイン語から取った名前のレストランやホテルも増えた。スペイン語で客引きしている人もいるし。
モロッコの雰囲気がだいぶ薄まった気がする。
グラン・ソッコで、レストランの客引きにつかまった。
ケフタタジンが30DH(=約380円)と良心的だったので、ここで早めの夕食。
鍋が一人でちょうど良いサイズで、味も美味しかったよ。
ケフタタジン、かなり好きだった。今まで食べてきたモロッコ料理の中で、一番好き。まぁたぶん、トマト料理が好きなだけなんだけどさ。
そういえば100DH札を出して、お釣りが5ユーロ札と20DHで返ってきました。
こんなこと、初めて。ディルハム余らせても仕方ないなと思っていたので、ラッキーだったけど。
これも、ヨーロッパに近づいてる証拠。
宿に帰ってメールチェックをしていると、在モロッコ日本国大使館(たびレジ)よりこんなメールが。
マジっすか。
この約1週間前に私、女一人でメルズーガの砂漠ツアーに参加してたわ。ツアー会社は違うけども。
幸い、私は危ない目に遭ったことないけどさ。やっぱり、こういうことが起きてしまう国なんだよなぁ……。
たまたま今日、変な人に絡まれたりもしたし、今後も気をつけて旅行をしようと誓った夜でした。
明日は、タンジェ旧市街を散策するよ!
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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