*****2023.4.2(日)*****

Google Maps より
今日は、ブドヴァからコトルに移動! 世界遺産の街コトルを観光します。
ブドヴァのバスターミナルで、コトル行きバスのチケットを購入(€4.5=約680円)。
10:20発のブドヴァ行きに乗車します。
相変わらず、バスの車窓から見える海沿いの景色が美しかった。
確か、1時間ほどでコトルのバスターミナルに到着。
宿に荷物を置いて、コトル観光へ向かいます!
モンテネグロ西部、アドリア海沿岸のボカ・コトルスカと呼ばれる地域は、複雑に入り組んだ湾を形成しており、コトルはその湾の最も奥に一している。複雑な海岸線と山々に囲まれた天然の要害の地であり、堅固な要塞都市として栄田。旧市街には美しい教会が立ち並び、ユネスコの世界遺産に登録された。1979年の地震で多大な被害を受けたが、現在はかつての姿を取り戻している。
(参考文献:地球の歩き方)
コトルに到着して、すぐに気づいたんだけど……中国人や韓国人が多い。
ドゥブロヴニクから日帰りで来れる距離にあるからね。ドゥブロヴニクを訪れるアジア人観光客が、ついでにコトルまで足を延ばすんだろうな。
ポドゴリツァやブドヴァでは、ほとんどアジア系の人々を見なかったから、ちょっと安心した。
一方で、ブドヴァであれほど見かけたロシア人を、コトルでは見かけない。
ブドヴァもコトルも同じ国で、直線距離で20kmも離れていない観光地なのにね。街を移動するだけで、これほど観光客の層が変化することに、とても驚いた。
まず目に留まったのが、旧市街の裏手にそびえる山に築かれた城壁! カッコ良い!
旧市街は、城壁に囲まれている。
この正門から、旧市街の中に入っていきます。
街並みは、やっぱりクロアチアのドゥブロヴニクやシベニク、ザダルの街と似てる。建物が白くて、眩しい。
聖トリプン大聖堂。これはローマ・カトリックの教会。
入場料かかるから、入らなかったけど。
それにしてもコトル、モンテネグロで最も観光地らしい観光地かも。
今まで訪れたツェティニェもウルツィニも、そもそも人がいなくて、寂れた雰囲気が出てたんだもん。
でもコトルはちゃんと土産屋やレストランが開いてて、観光地としての活気がある。それでいて、ドゥブロヴニクよりも圧倒的に観光客が少なくて、写真が撮りやすいのが良い。
宿の人に勧められた、旧市街の北の入り口近くにある広場。
こんな感じで、猫がたくさんいる。
猫と戯れるのが好きな方におすすめのスポット。場所は、下に地図を載せておきます。
旧市街を囲う城壁に登ってみた。
城壁の上は遊歩道になっていて、公園みたいに整備されている。
コトルの街の面白いところは、ローマ・カトリック教会とセルビア正教会が混在しているところ。
コトルはちょうど、ローマ・カトリック文化圏と東方正教会文化圏の境界に当たるんだって。

Google Maps より
地図上で、コトルを境界に西と東に分ける線を引いてみた。
このラインには、サラエボやブダペストなどの都市が乗っかってくるんだね。いずれも、異なる文化が交わり、時に衝突する歴史を辿ってきた地。
私は、スペインからずっと陸路でモンテネグロまで移動してきたけれど……クロアチアを出国してモンテネグロに入国した時に、なんとなく感じた空気感の変化から、このタイミングがひとつの節目だと感じた。
だから旅行記も、クロアチアまでを「モロッコ・西欧編」、モンテネグロ以降を「バルカン半島・東欧編」と区切ったのよね。
正確に言えば、クロアチアもバルカン半島。でもクロアチア旅行中は、「まだ西欧を旅しているな」という感覚があった。
クロアチアとモンテネグロの間に境目を引いた私の感覚は、あながち間違っていないのかもしれないなと思ったり。
せっかくの機会なので、ローマ・カトリックと正教会の違いについて、ちょっと勉強してみようと思う。
まずは、ローマ・カトリック教会から。写真は、The Church of St. Claraという名前の教会。
今まで西ヨーロッパ各地でさんざん見学して、とても見慣れた教会。
聖堂には必ず長椅子が並べてあって、内装には聖像が多い。
続いて、東方正教会。写真は、Montenegrin Orthodox Churchっていう、路地裏にあった小さな教会。
カトリック教会とは、内装も雰囲気も全く違う。
まず、椅子がない。そして、内装に聖像は見当たらず、代わりに聖画像(イコン)と呼ばれる絵が飾られている。
そして、正面にはキリストの絵が置かれた台があって、信者たちはこの絵に口付けをしている。
独学で調べたことなので、間違っているかもしれないけど……
ローマ・カトリックと東方正教会の違いをざっくりまとめると、こんな感じらしい。
<組織>
- カトリック→教皇がトップ。使徒ペトロが、キリストから権威を受け取ったことに基づく。
- 正教会→キリストがトップ。司教も「人間=死すべき人」だから。宗教的奉仕のために叙階されたにすぎない。
<教会の内装>
- カトリック→聖像。その昔、ゲルマン人などへの布教のために聖像が使われ始めたらしい。
- 正教会→聖画像(イコン)。偶像崇拝の禁止に基づく。
<教会の椅子>
- カトリック→椅子がある。長時間跪いて祈りを捧げる。
- 正教会→椅子がない。立ったまま、短時間で祈りを捧げる。
他にも、十字の切り方が違ったり、正教会の聖職者は髭を蓄えるとか、とにかく様々な違いがあるらしい。
でも、細かな違いは複雑すぎて、実際に教会に通ってみないと理解できないよなと思う。
私は、クリスチャンの家庭じゃなかったからな。聖書や儀式に関することは、本当にさっぱりなのよ。子供の頃に教会に通っていた人たちが、とてもうらやましい。
せっかくなので、旧市街の裏手の山に続く城壁に登ってみる。
登山口は開いていて、無料で入れた。
城壁沿いに、ずっと坂道を登っていく。
上から見ると、コトルの旧市街はきれいな三角形の形を描いている。
城塞都市だということが、よく分かるね。
コトルの城壁、マジでカッコよすぎ!
ようやく、てっぺんの城に到着!
時間は測ってないけど、体感は頂上まで1時間くらい。途中で引き返すか迷うくらいには疲れた。
なんか、城の中が廃墟なんだが。
足元に穴があいていたりするし、ちょっと怖い。
これは、ヴェネツィアのライオンなのかな?
景色は最高だったよ!
帰りに下山する途中に、足にハンカチを巻いた女性が辛そうに腰をかけていた。足を痛めちゃったみたいで、旦那さんが救急隊を呼んだみたい。
レスキュー隊員たちが、担架を担いでせっせと階段を登っていた。
足を痛めた女性は、ふくよかな体型をされた方で。当然、登山道の途中だから車は入れないし。下に降りるまで、レスキュー隊員たちは女性を抱えて、徒歩で階段を降りていかなきゃならないんだよね。
その様子を眺めながら、改めて怪我には気をつけようって思った。もちろん安全に旅を続けるためでもあるけど、周りに迷惑をかけないためにも。
そういう意味では、コトルの城壁は足場が悪いです。
城の屋根の上に登って写真を撮ってた観光客もいたけど。崩れかかった場所や床、階段も多かったし、危ないと思った。
自由に解放されていて、無料で見学できるけど、てっぺんには管理者も誰もいないので。あくまで自己責任で、安全には気をつけて登りましょう!
旧市街の観光を終えて、何か食べたいなと思ったんだけど……
今日は、日曜日。スーパーが全て閉まっていた。
かろうじて開いていた、バスターミナルのミニマーケットに行ってみたけど。水1.5Lが€2(=約300円)とか、マジでありえん!
というわけで、今日は素直に宿で勧められたレストランに行ってみます。
BBQ Tanjgaというお店。次々と客がやってきて賑わっていた。
適当に、最もスタンダードっぽかったバーベキュープレートを注文。
すごいボリュームだった。肉は、チキンとソーセージと牛肉。サラダやヨーグルト、ポテトまでついてた。
これで、€10(=1,400円)。こんなに肉を食べたの、久々だったよ。
今まで西ヨーロッパでひもじい生活してたからな。感動して思わず泣きそうになった。
朝も昼もまともに食べてなかったので、私は一人でぺろっと完食。
量が多いので、複数人でシェアして食べると良いかも。
支払いにはカード使えたし、店主のおっちゃんも優しかったし、大満足。
場所は、下に載せておきます。
BBQ Tanjga
明日は、ペラストという街に行ってみます!
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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