2023年3月に、スロベニアを5日間で旅行しました。
旅する中で感じたスロベニアのこと、特に物価や治安、街間の移動や交通について、宿や食事、その他気づいたことを書き留めておきます。
あくまで私の所感なので、ご了承を。
目次
スロベニアの旅ルート
私の5日間のスロベニアの旅ルートは、こんな感じ。
5泊とも、リュブリャナに滞在。リュブリャナから、シュコツィアン洞窟群、ポストイナ鍾乳洞、イドリヤ、ブレッドへ日帰りで訪れました。
スロベニアは国土が小さいので、リュブリャナからの日帰りで十分に観光できるのが便利だったなぁ。
5日間の駆け足でスロベニアを見て回ったけど、正直もっと長く滞在してもよかったかなと思っています。
スロベニアに対する印象
これほど住んでみたいと思った国は、初めて!
スロベニア、とても気に入りました。
自然は豊か。治安良し。首都リュブリャナから国内どこでも日帰りできる、程よい規模感の国土。
水道水は飲めるし、土日はバスが安い。三角屋根の住宅はきれいで可愛いし、スロベニア人はみんな英語ペラペラ。
これだけ条件が揃っていると、住みやすそうだなぁと思ってしまうのよね。(実際に居住環境を調べたわけじゃないから、あくまで観光で訪れての感想だけど)
ただし、スロベニアの観光はお金がかかった。どこも、入場料がとにかく高くて、ヒイヒイ言いながら観光していました。
でも、その分ガイドツアーやミュージアムの質がどこも高く、観光客を満足させるための仕掛けが盛りだくさんでした。
入場料が高いのは、”自然や資産の保護とツーリズムを両立させるため”。スロベニアの観光地からは、その姿勢と熱意がよく伝わってきました。
スロベニアは元々行く予定のなかった国なので、あまり下調べをしていかなかったのですが……。
様々な驚きと発見があって、とても面白い5日間でした。
スロベニアで印象に残った街や場所
短期滞在だったので、あまり語れるほど滞在はできませんでしたが……特に気に入った場所を挙げておきます。
振り返ってみると、スロベニアでは地下に潜ってばかりだったな。
シュコツィアン洞窟群
これは、世界遺産検定の勉強をしたことがあるからこその感想かもしれませんが……自然保護と観光の両立をしっかりと図っている点でとても感心し、印象に残った場所です。
ここに限らず、スロベニアの観光地はどこもそうなんですが、入場料がとにかく高いのよ。シュコツィアン鍾乳洞も、入場料は€18(=約2,600円)。しかも、これだけ支払って写真撮影NGというね。
でも、もれなく1時間半のガイドツアーがついてきて、しかもその内容がかなり濃い。
そして、資産が大事に保護されていることも、ちゃんと見てわかる。だから、多少高い入場料を払っても、「私が払ったお金はきっと、ちゃんと遺産保護に使ってくれるんだろうなぁ」と納得できるというか。
詳細は旅行記を読んでほしいのですが……やはり世界遺産なだけあって、期待は裏切らないはず。
スロベニアへ訪れた際は、ぜひ足を運んでほしい場所です。
≫ シュコツィアン洞窟群の旅行記:【Day88】シュコツィアン鍾乳洞へ日帰り観光!自然が作り出した雄大な景観に感動
イドリヤ
こちらも、世界文化遺産に登録されている水銀鉱山の街。
Anthony's Shaft Mining Museumの坑道ツアーに参加したのですが、ここも面白かった。
まず、坑道を歩く経験はそう簡単にできるものではない。かつ、毒性があるという理由から数を減らしている水銀鉱山を見学できるのは、かなり貴重な体験。
しかも、外国人観光客がほとんどいなかったことも、穴場っぽくて良かったな。のどかで落ち着いていて、田舎だけど見どころは充実しています。
マイナー観光地ではありますが、山と川に囲まれた自然豊かな場所です。こちらも、ぜひ足を運んでみてほしいな。
≫ イドリヤの旅行記:【Day89】世界遺産のイドリヤ水銀鉱山を見学!坑道ツアーに参加してみた
スロベニアの物価について
食費の物価は、イタリアとほぼ同じ。一部、イタリアより若干安いといった印象。
チョコレートが安かったかな。おいしい板チョコが€1以下で買えたのが嬉しかった。
また、今回は珍しく、一度だけリュブリャナの観光客向けレストランで食事をしました。グラーシュと水で、€12.9(=約1,860円)。
レストランで食事をすると、やっぱり2000円はかかっちゃいますね。外食も、フランスやイタリアなどの隣国と変わらない水準かと。
個人的に気になるのは、やっぱり観光費。
どこも、総じて高かった。なんなら、今まで訪れた国の中では最高値だと思う。
観光スポット1カ所訪れるのに、平均€15〜20ほど。ポストイナ洞窟の入場料が最も高く、€28.5(=約4,040円)でした。
値段が張る代わりに、1時間を超える長さのガイドツアーがついてきたり、展示や資産の質も高かった。そして、観光客を楽しませるためのエンターテイメント性も兼ね備えている。
スロベニアの観光地は、値段に見合う体験を提供してくれていると思います。
物価の目安
【レストランにて】
夕食(グラーシュ+水)…約€13(=約1,860円)
【スーパーにて】
水(ミネラルウォーター1.5L)…€0.6〜0.9(=約86〜130円)
板チョコ…€0.6〜1.2(=約86〜173円)
パン1斤…€1〜1.5(=約140〜215円)
バナナ1kg…€1.49〜1.99(=約215〜290円)
スロベニアの治安について
ヨーロッパの中では、かなり良いほうなんじゃないかな。
というか、そもそも人が少なくて全体的に静か。歩いていて、変な人もそれほど多くない。街もきれいで、ゴミが少ない。どこを歩いても、全体的にとても落ち着いていました。
イタリアではリュックにがっつり南京錠をつけて歩いていたけれど、スロベニアではそこまで警戒するのも逆に恥ずかしくなったほど。
夜にも少しだけリュブリャナの街を歩きましたが……人が少なく、道は暗いので、何かあっても助けを求められないなと感じました。
そういう点では、夜間に一人で外出するのは少し危ないとも思ったり。特に、女性の方は夜に出歩くのは控えたほうが良いかもしれません。
街間の移動について
一度だけ、列車を利用しましたが……基本的には、すべてバスです。
スロベニアはバス網が充実しているので、主にバスを利用して、足りない部分を列車で補う形がベストかと思います。
また、スロベニアは国自体が小さく、国土の中心にリュブリャナという首都があるので、リュブリャナを拠点に大体どこでも日帰り観光できます。宿を移動しなくて良いので、とても楽でした。
バスの乗り方
私はリュブリャナを拠点に各地を日帰り観光したので、リュブリャナ−各都市間を繋ぐバスについて話をします。
まず、時刻表について。
リュブリャナ・バスターミナルのウェブサイトから検索できます。
予約もウェブ上でできるっぽいけど、オフシーズンなら混むことはないので、当日購入すればOK(ハイシーズンはわかりません)。
私は、ウェブサイトで時刻と値段だけ事前に確認していました。
バスチケットの購入場所は、バスターミナルかバス車内ですが……バス車内での購入をおすすめします!
というのも、バスターミナルでチケットを買うと、手数料が上乗せされて割高になるんですよね。
できるだけ交通費を安く抑えるなら、バス車内で買うべし。現地の人たちも皆、バス車内で購入していました。
クレジットカードは使えなかったので、現金を用意しておくと吉。
ちなみに、土日は休日料金でバスに安く乗車できます。
旅費を抑えるなら、土日にバスを利用するのがおすすめ。オフシーズンなら、土日でもそれほど混んでいません。
特に指定席もなく、乗車したら自由に座ってOK。慣れれば簡単に乗れるので、スロベニアのバスは超便利です。
列車について
シュコツィアン洞窟群の帰りに、Divačaからリュブリャナに戻るために1度だけ利用しましたが……
正規の列車の乗り方は、結局よく分からなかった。というのも、私が乗った時は色々とイレギュラーが発生してしまったので。
まず、駅に券売機があったのですが、スロベニア語のみの表示で、英語表示に切り替えることができず。さらには、なぜか私が乗りたい便だけが検索しても表示されず、乗車前にチケットを購入できませんでした。
駅員さんに聞いてみたら、車内で購入できるということで、最終的には車内で車掌さんから直でチケットを購入しました。
本来ならカードもOKみたいですが、この時だけは車掌さんのほうでもエラーが出てしまったので、現金支払いで済ませました。
そして、本来ならば、終点リュブリャナまで乗り換えなしの1本で行ける列車だったですが……この日は途中区間が通行止めらしく、途中駅でバスに乗り換えることに。
途中駅で列車を下車し、列車会社が手配した専用バスに乗ってリュブリャナに戻りました。
点検や工事などの理由で、たまにこういった振替運転が発生するみたいです。
列車の時刻表は、下記のサイトから検索できます。
スロベニアの食事について
イタリアに引き続き、毎日サンドウィッチを食べていましたが……ついに、リュブリャナのレストランで食事をしました!
ヨーロッパに渡ってからレストランに入るのが初めてで、とても緊張した。
牛肉のグラーシュと水で、€12.9(=約1,860円)。お腹いっぱいになったし美味しかったけど、やっぱり€10は普通に超えちゃうね。
スロベニアの宿について
フランスやイタリアなどの西ヨーロッパに比べたら、宿代はがくっと下がりました!
とはいっても、リュブリャナの1つの宿にしか滞在していないので、他の街の相場は分かりませんが……。
私が泊まった宿は清潔で居心地の良い宿だったので、記録を残しておきます。
リュブリャナ:Boutique Hostel Angel
1泊の料金:€18(=約2,700円)
わずか8ベッドしかない、小さなホステルです。
ホステルというよりもカプセルホテルのような雰囲気で、狭いですが仕切りやカーテンでプライベートな空間が確保されています。
リセプションはなく、チェックインやチェックアウト、オーナーとのやりとりは全てオンラインで行なわれます。オンラインで完結するのが苦手な方は、あまり好きじゃないかも。でも、手続き自体はとても簡単でした。
キッチンあり、男女別のバスルームあり。共用スペースがないので、他のルームメイトと交流を楽しむ場はなく、あくまで寝泊まりする場といった雰囲気です。
とても清潔で、個人的には気に入ったホステルでした。
その他、所感や気づきなど
スロベニアは英語が通じる
スロベニアでは、どこへ行っても英語が通じました。
観光地のチケット売り場やバスターミナルなどなら、英語が通じるのも分かりますが……。
バスの運転手や列車の車掌さんも大抵は流暢に英語を喋っていたし、道端でその辺の人に分からないことを尋ねたりしても、ちゃんと英語で反応が返ってきたのは驚きました。
少し調べてみたんだけど、例えばスロベニアには映画の吹き替えがないらしく、みんな英語で映画を観ているのだとか。
確かに、スロベニアは人口が約200万人という小国家。スロベニア語の吹替版を制作するよりも、国民全員の英語教育レベルを向上させたほうが効率的なのかもなぁ、と思ったり。
皆が親切に英語で話しかけてくれたおかげで、スロベニア滞在中はまったくスロベニア語を覚えられませんでした。ようやく最終日になって、「Dober dan(ドベルダン)」と「Hvala(フヴァーラ)」がかろうじて聞き取れたよ。
ちなみにスロベニア人は、イタリア人のように「チャオ」という挨拶も使います。
また、旅を進めていく中で知りましたが、基本的な挨拶はスロベニア語もクロアチア語もセルビア語も同じです。
かつてユーゴスラビアというひとつの国にまとまっていた影響が、言語にも表れているのはとても興味深いよね。
スロベニアは観光大国!
スロベニア、イタリアよりも圧倒的に観光しやすいです。
電車の中、バスの中、バスターミナル……どこでもWi-Fiが無料で繋がります。英語もバッチリ通じるし、バスの本数もわりと多い。
観光地の入場料は高いけど、質の良いコンテンツを提供してくれる。
街並み良し。自然豊か。観光地としては、かなり魅力的な条件が揃っています。
さらに、街が全体的に清潔で、ゴミがそれほど落ちてないのも◎。
国民の民度が高いのかな? タバコを吸っている人もあまりいなかったし、どこも静かで落ち着いていた印象を受けました。(単純に、人口が少ないからかもしれない)
水道水も問題なく飲めます。マジで、普通に住んでも居心地良さそうってくらい、スロベニアは過ごしやすかったです!
スロベニアに住んでみたい!
今まで各地を訪れてみて、「ここなら住める」と思った場所は数少ないのですが……。
スロベニアは、間違いなく住んでみたい国。今のところ、海外で住みたい国No.1です。
もともと行く予定のなかった場所だけど、足を延ばして良かった!
スロベニアという素敵な国のことを知ることができて、本当に良い経験になりました。スロベニア、最高!
以上、スロベニア旅行のメモと所感でした!
※ 為替レートは、記事を書いた時点(2023年3月)のものです。
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