旅行メモ スロベニア

【スロベニア】水銀鉱山の街イドリヤの観光スポットとアクセス方法!(2023年3月)

2023年4月21日

イドリヤ

2023年3月に、スロベニアイドリヤという街を訪れました。

世界遺産にも登録されている水銀鉱山の街で、昔使われていた坑道やシャフト、精錬施設などを見学できる観光地です。

 

しかし、イドリヤを訪れる旅行者はそれほど多くないようで……アクセス方法や見どころも曖昧のまま、手探りで観光してきました。

結論、とても良かったよ! 山に囲まれたイドリヤの街歩きは楽しかったし、坑道ツアーなどを通じて水銀産業の歴史についても理解を深めることができました。

リュブリャナからの日帰りでも、十分に楽しめます。

 

もっと多くの方に訪れてほしいなぁ、という願いをこめて、今回はイドリヤの観光スポット・見どころとアクセス方法をまとめておきます。

スロベニア旅行の際は、ぜひイドリヤまで足を延ばしてみてください。

 

※ 2023年3月時点の情報です。

 

▼ イドリヤの旅行記

イドリヤ
【Day89】世界遺産のイドリヤ水銀鉱山を見学!坑道ツアーに参加してみた

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イドリヤってどんな場所?

イドリヤ

イドリヤは、スロベニアの首都リュブリャナから、直線距離で約35kmほど離れた場所にあります。水銀鉱山と、織物(レース)で知られる街です。

 

1490年、イドリヤがハプスブルク家スペインの領地だった時代に、この地で水銀が発見されました。

この時代は、世界は大航海時代を迎え、アメリカ大陸のスペイン植民地で銀鉱山が次々と発見された時期と重なります。銀精錬のために必要な水銀の需要が増していき、イドリヤは新旧大陸間の交易の中心地として発展しました。

現在は、毒性の強い水銀の使用は禁止される方向にあるため、世界遺産に登録されているイドリヤの鉱山資産は、消えゆく技術や産業文化を今に伝えています。

 

イドリヤの街を歩けば、シャフトや鉱夫の家など、水銀鉱山として栄えていた当時の様子を伝える資産を数多く目にすることができます。

後ほどご紹介しますが、坑道ツアー水銀の精錬所跡地を利用した博物館など、街には見どころが盛りだくさんです。

 

 

イドリヤ観光の観光スポット・見どころ

イドリヤの街は小さく、全ての観光スポットを徒歩で巡ることができます。

せっかく水銀鉱山の街イドリヤを訪れるなら、坑道ツアーはMUSTで押さえておきたいところ。坑道ツアーの所要時間は最低約1時間半(私の時は1時間45分)かかるので、半日の観光だと駆け足になるかも。

まずは、どの時間帯の坑道ツアーに参加するのかを決めてから、観光プランを練ったりバスの時間を調べたりするのが良いと思います。

 

Anthony's Shaft Mining Museum(坑道ツアー)

イドリヤ

世界遺産に登録されている水銀鉱山の坑道を見学できる施設です。

見学は、ガイドツアーへの参加のみ。貸し出されるヘルメットやジャケットを身につけて、ガイドさんとともに坑道の奥深くへ入っていきます。

坑道内には、地下の教会シャフトなどの施設が残っており、また当時の鉱夫たちの様子を再現したマネキン人形もあちこちに展示してあります。

ガイドツアーを通して、イドリヤの水銀炭鉱の歴史や、坑道内の造り鉱石が地上に運び出されるまでの流れ鉱夫たちの仕事環境などの理解を深めることができます。

 

ガイドツアーの時間や回数は時期によって異なるので、必ず公式サイトで確認してから訪れてください。

日本語ツアーはなし。英語はあります。

英語ツアーの参加希望者が少ない場合は、英語のオーディオガイドを借りて、スロベニア語のツアーに参加することになります。

でも、ガイドさんは英語も堪能なので、特に困ることはありません。

 

公式サイトに書かれている所要時間は、1時間半。私の時は、1時間45分でした。

一人一人にヘルメットやジャケットを貸し出したりする時間も含まれるので、観光客が多いハイシーズンは、もっと時間がかかるかもしれません。

 

イドリヤ

坑道ツアーでは1.2kmの距離を歩き、階段の上り下りも含まれるため、歩きやすい格好と履き慣れた靴で行くのがベター。

また、坑道内は13℃と、かなり寒いです。寒さ対策をお忘れ無く。

無料で貸し出されるヘルメットの着用はMUSTジャケットは任意ですが……ジャケットも借りたほうが良いよ!

防寒着になるし、坑道内では頭上から水がポタポタと垂れてくる場所もあったので、自分の服を濡らさないためにもね。

 

料金は、Anthony's Shaft Mining Museumのガイドツアーのみで€15

後述するHg Smelting plantとの共通券で、€21です。

オフシーズンは、土日でも予約なしでOK。ハイシーズンのことは分かりませんが……公式サイトで事前に予約した方が確実かと。

 

ちなみに、坑道ツアーに参加するなら、イドリヤ観光の最初で参加することをおすすめします。

というのも、坑道ツアーの最初に、15分ほどの映像を鑑賞することになります。

この映像がイドリヤの街の歴史や重要なスポットについて丁寧に解説してくれていたので、イドリヤの街の概要を知るのにとても役立ちました。

この映像を見てからイドリヤ観光をした方が、この街に対する理解をより深められると思います。

 

施設概要

Anthony's Shaft Mining Museum

<入場料>
€15(Hg Smelting plantとの共通券は€21


 

Hg Smelting Plant(旧水銀精錬所)

イドリヤ

1880年から1995年まで稼働していた水銀の精錬所で、鉱石から水銀を取り出して、精錬していた施設。

今は博物館になっており、水銀の発見や発展についての歴史、水銀の性質や用途、水銀精錬の発展や方法などを学べるほか、精錬所で使用されていた機械設備などを見学できます。

水銀の性質や用途についてのコーナーは体験型の展示が多く、まるで科学博物館のようでした。大人も子供も楽しめる施設です。

 

この施設でも1時間15分ほどのガイドツアーが開催されるみたいですが、ここは自由に見学してもOKです。私はガイドツアーには参加せず、個人で見学しました。

ただし、精錬の機械設備には説明書きがなく、個人で見学して理解するには少し難しすぎました。

精錬設備に関しては、ガイドツアーに参加するのを前提とした展示になっていましたので、都合が合えばガイドツアーへの参加を検討してみてください。

 

施設概要

Hg Smelting Plant

<入場料>
€10(Anthony's Shaft Mining Museumとの共通券は€21

 

Grad Gewerknegg(城)

イドリヤ

イドリヤの街中にあるお城です。(日本語で何と表記して良いか、分からない……)

この城は、水銀を保管するのに使われていたみたい。

この城の前の通りはMarcury Routeと呼ばれ、イドリヤの各坑道から掘り出した水銀を城の中の貯蔵庫まで運ぶために使われた道なのだそう。

この城は、現在は博物館となっています。私は入りませんでしたが……。

 

施設概要

Grad Gewerknegg

 

Cerkev sv. Trojice(Church of the Holy Trinity/教会)

イドリヤ

イドリヤで最も古い教会と言われています。

1490年に、この場所で初めて水銀が見つかりました。(Wikipediaには1497年と書かれていた。諸説あるみたい)

小さな教会ですが、イドリヤの繁栄の原点となった大事な場所です。

私が訪れた時は入り口が閉まっていて、中は見学できませんでした。

 

施設概要

Cerkev sv. Trojice (Church of the Holy Trinity)

 

Miner's House(鉱夫の家)

イドリヤ

鉱夫の家は、18世紀の住宅です。

これが、イドリヤの鉱山で働く人々の典型的な家だったのだそう。

階数が多くて背が高く、窓が多いのが特徴。こうした家に、数世帯が共同生活していたそうです。

私が訪れた時は閉まっており、中は見学できませんでした。

 

施設概要

Miner's House(鉱夫の家)

 

Francis' Shaft(シャフト設備)

イドリヤ

イドリヤの街を歩いていると、写真のような鉄塔を見かけます。

これはシャフトと呼ばれる鉱山設備で、シャフトを使って地下から掘り出した鉱石を地上に運んでいました。

見学できるスポットではありませんが、近くを歩いていると、きっとFrancis' Shaftがすぐに目に留まるはず。

 

施設概要

Francis' Shaft

 

Kamšt(水力ポンプ設備)

イドリヤ

川沿いの公園内にある、水力ポンプ設備です。

鉱山で木材が必要になったため、川や水力を利用して、木材の運搬をしていたんだって。近くには、水路や水門なども残っています。

公園内にあるので、今は子供たちの遊び場と化していましたが……。

 

イドリヤ

この水力ポンプ設備からは、Joseph's Shaftと呼ばれるシャフトも見えます。

山間を流れる川沿いの景色も素敵なので、散歩も楽しい場所です。

 

施設概要

Kamšt

 

 

イドリヤへのアクセス方法

イドリヤへ個人でアクセスするには、スロベニアの首都リュブリャナからバスでイドリヤまで行く方法があります。

イドリヤは1日もあれば十分に観光できる街なので、リュブリャナから日帰り観光するのが楽で便利です。

 

バスの時刻表の調べ方

イドリヤ行きバスの時刻表は、リュブリャナバスターミナルのウェブサイトから調べられます。

 

検索画面に、

出発地…LJUBLJANA BUS STATION

目的地…Idrija

を入力して検索します。

 

"Search"をクリックすれば、上記のように検索結果が表示されます。

帰りは、出発地と目的地を反対にして検索すればOK。

 

値段は、片道€6.3。ですが、土日は休日割引で€1.6になるので、土日に訪れたほうがお得。

チケットはリュブリャナのバスターミナルでも購入できますが、手数料が上乗せされてしまうので、バス車内で運転手さんに支払ったほうが安く乗車できます。

 

リュブリャナ−イドリヤ間のバスの運行本数は、1〜2時間に1本程度。

本数はそれほど多くないため、事前に調べてから訪れることをおすすめします。

 

【行き】リュブリャナからイドリヤ行きバスに乗る

リュブリャナ

イドリヤ行きバスが発車するのは、リュブリャナ・バスターミナル

バスのフロントガラスのところに”Idrija”と表示されているので、バスを探すのはそれほど難しくありません。

チケットはバス車内で購入できますが、カードは不可。現金を用意して行きましょう。

 

特に指定席はないので、適当に座ってOK。

イドリヤは最終目的地なので、何も考えずに終点まで乗っていれば大丈夫です。

1時間15分ほどで、イドリヤのバスターミナルに到着します。

 

イドリヤ

後者場所は、イドリヤ・バスターミナル

イドリヤの街中にあり、主要な観光スポットはすべて徒歩圏内です。

 

【帰り】イドリヤからリュブリャナ行きのバスに乗る

帰りも、イドリヤのバスターミナルからリュブリャナ行きバスに乗車します。

イドリヤのバスターミナルにはチケット売り場がなかったので、チケットはバス車内で購入するしかありません。

バスターミナルには、小さな待合室やカフェはありました。トイレもありましたが、鍵が閉まっているのでカフェの人に開けてもらう必要があります。

 

リュブリャナ行きなので、帰りも終点まで乗っていれば大丈夫。

 

 

以上、イドリヤの見どころとアクセス方法でした!

スロベニアの観光地としてはマイナーですが、世界遺産に登録されているだけあって、見応えのある街です。

アクセスも簡単なので、スロベニア旅行の際はぜひ訪れてみてください。

 

 

スロベニアの旅行情報は旅行メモをご覧ください!

 

 

▼ イドリヤの旅行記

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