2023年2月にフランス、特に南仏を中心に9日間旅行しました。
旅する中で感じたフランスのこと、特に物価や治安、街間の移動や交通について、宿や食事、その他気づいたことを書き留めておきます。
あくまで私の所感なので、ご了承を。
目次
フランス〈南仏編〉の旅ルート
私の9日間のフランス、特に南仏中心の旅ルートは、こんな感じ。
スペインのバルセロナからアンドラ経由でトゥールーズに入り、主に南仏の世界遺産を観光しつつ、リヨンまで北上。リヨンから、イタリアのトリノへ抜けるというコース。
宿泊した都市は計4都市でしたが、日帰りで訪れた場所も含めると計7都市でした。
フランス、短かったわ。パリにも行かなかったしね。
でも、パリまで行っちゃうと、見どころが多すぎてシェンゲン協定に引っかかりそうなので、今回は断念。
パリだけの旅行なら、今後いくらでもチャンスありそうだしね。
今回は、パリから足を延ばしづらい南仏メインで旅程を組んだけど、とても満足でした。
フランス〈南仏〉に対する印象

トゥールーズ
今回は旅程が短かったし、南仏中心だったので、フランス全体のことについてあまり深くは語れませんが……
フランス人は基本的に親日だし、居心地良かったな。
ずっと天気良かったこともあってか、とても過ごしやすい国で気に入った。
今度はもっと時間をかけてフランスを旅行したいし、なんならもっとフランス語を勉強して、この国のことをもっと深く知りたいと思った。
それくらい、魅力あふれる素敵な国だったよ。
でも、パリの評判や治安の話を聞いていると、フランスはパリとそれ以外の地域でだいぶ雰囲気が違うんじゃないかって思ったり……(※)
フランス第2の都市リヨンですら、街を行き交う人々の人種の多様さに驚いたしね。
いつかパリも必ず行こうと考えているので、パリを訪れたあとに改めてフランスの印象を語れたらいいな。
※のちにフランス出身の旅人から聞いた話ですが、やはりフランスはパリとそれ以外でだいぶ雰囲気が違うみたいです。
フランス〈南仏編〉で印象に残った街や場所
今回は訪れた場所が少ないから、全部挙げても良いくらいなんだけど……
特に印象に残っている街を、2つご紹介。
アルビ

アルビ
赤レンガの素朴で古めかしい街並みが、最高に良かった!
スペインやポルトガルの後に訪れたからだと思うけど、今まで見てきた街並みとは雰囲気がガラッと変わって、とても新鮮だったのよね。
教会は無料で入れるから、美術館に入らなければ観光費はそれほどかからないし。
費用がかからないわりに満足度が高くて、本当に良かった。
≫ アルビの旅行記:【Day65】司教座都市アルビへ日帰り観光!素朴で美しい赤レンガの街並みを散策
アヴィニョン
アヴィニョンを拠点に南仏を観光したので、計3泊しましたが……アヴィニョン、居心地良かった!
生活に必要な店はひと通り揃っていて都会のわりに、少し歩けば法王庁宮殿などの歴史的な遺産が残っている。
街中には古い教会が多いから、教会を眺めながら街を歩くだけでも楽しい。
3泊したおかげで、アヴィニョンで生活している人々の姿が垣間見れて、フランスの生活が想像できたんだよね。
そういう意味で、とても印象に残っている街です。
≫ アヴィニョンの旅行記:【Day69】ポン・デュ・ガールとアヴィニョン観光!古代ローマや中世の歴史に浸る一日
フランス〈南仏編〉の物価について

リヨンのポール・ボキューズ市場
ポルトガル・スペインに比べたら物価は若干高い印象はあるけど、その分商品の質も良くなった気がしました。
ペットボトルの蓋はしっかりしていて中の水が漏れないとか、お菓子のクオリティーが総じて高いとか。些細なことだけどね。
商品の質が良かったので、別に物価が高いという意識はなかったな。

スーパーで購入したお菓子。€1.3くらいだったと思う。
お菓子に関しては、この値段でこんなに美味しいものが食べられるのか、と感動したほど。€1〜2ほどの値段で、様々な種類のビスケットやクッキーなどの焼き菓子が売っています。
スーパーで惣菜などを購入して腹を満たすのなら、節約するにしても最低€4以上の予算は見ておきたいところかな。

スーパーで購入した日用品。2つ合わせて約€9。
食品に関してはそれほど物価は高くありませんが、日用品はやっぱり高いなと感じました。
私はファブリーズとジップロック(メーカーは違う)を買いましたが、合わせて€9(=約1,300円)もして驚きました。
日本の水準からすると、日用品の物価はかなり高めです。
物価の目安
【スーパーにて】
水ペットボトル(1.5L)…€0.3〜0.6くらい(=40〜90円)
1食分の食事(惣菜など)…€4〜(=約580円)
フランスの治安について
今回の旅行で訪れた都市の所感をメモしておきます。
リヨンとそれ以外の南仏地域に分けています。
南仏の治安

トゥールーズ
旅行中、特に危険だと感じることはありませんでした。
フランス初日、トゥールーズに到着したのが日没後だったので、夜の街も少し歩きましたが……。
夜でも一人で歩いている女性や犬の散歩をしている人もいたし、明かりや人通りの多い大通りを歩いたり、気をつけていれば夜に出歩いても大丈夫そうだなとは思いました。
トゥールーズやアヴィニョンにはそれぞれ数泊しましたが、リヨンに比べて白人が多かったしね。フランスの中では、治安は安定している地域なのではないかと思います。
旅の安全を心がけていれば、女性一人でも安心して旅行できる地域です。
リヨン

リヨン・パール・デュー駅
リヨンは、場所によって雰囲気が全然違いました。
まず、リヨン・パール・デュー駅周辺。
この周辺は、アジアやアフリカ系のレストランや食材屋が多く立ち並んでいて、行き交う人々の人種も様々。まるで移民街みたいな感じでした。
歩いていたら突然、男性に英語で「時間ある?」って話しかけられて。「僕らはヘルプが必要なんだ」って言われたので、「スマンが力にはなれん」と言って足早に立ち去りました。
この周辺は、歩いていると怪しい人に話しかけられます。多分、そんなに治安は良くないんだろうなぁと思います。
夜に出歩くのはやめておこう、と直感で思いました。

リヨンの旧市街
一方で、観光の中心地である新市街や旧市街。
このあたりは道もきれいで、リヨン・パール・デュー駅周辺に比べたら雰囲気も落ち着いていたよね。
リヨンに宿泊するなら、リヨン・パール・デュー駅周辺は避けて、なるべく観光地に近いところの方が良いんじゃないかと感じました。
なお、リヨンは大都市で人が多いので、スリには気をつけてください。
街間の移動について

SNCFの列車
フランスでの街間の主な移動手段は、バスか電車になると思います。
スペインとは違い、フランスではFlixbusの路線が数多くあるので、うまく活用すれば旅費を抑えられるから便利。
SNCFの列車移動に関しては、”SNCF Connect”というアプリがとても優秀で使いやすかった。このアプリなしでは、旅行が円滑に進んでいなかったと思う。
フランスの列車は頻繁に遅延するし、ストライキも発生するので、その点については気をつけるべし。SNCFのウェブサイトやアプリで、ストライキや遅延情報が手に入ります。
フランスの食事について

トゥールーズの宿で作ったサンドウィッチ
フランスでは、節約のためにずっと自炊していました。
自炊って言っても、ズボラな私はサンドウィッチを作るだけだけど。
食パンとカット野菜、チーズを買ってきて、マヨネーズと一緒に挟んだサンドウィッチが、フランスでの主食でした。
ヨーロッパ生活も2ヶ月が経ち、このスタイルが最強にコスパ良いことに、ようやく気づいたのよね。

スーパーで購入した品々
なお、浮いた食費でデザートを買ったり、お菓子を買ったりして、プチ贅沢していました。
フランスは安くて美味しい焼き菓子が充実しているので、朝食はお菓子を食べてたよ。
あとは、スーパーでフォンダンショコラなどを買ってきて食べてみたり。
スーパーに美味しいものがたくさんあるので、毎日の食事を考えるのが楽しかったなぁ。
フランスの宿について

トゥールーズで宿泊したホステル
リヨンとトゥールーズ、カルカッソンヌはホステルのドミトリー、アヴィニョンはアパートメントタイプの宿でした。
特にプロヴァンス地方は良いホステルが見つからなかったので、宿代が高かった! その分、個室で贅沢に過ごせたから、良かったけども。
南仏は安宿が少ないので、宿泊費が高くつきます。バックパッカー旅行者には辛いかも。
ホステルも、値段のわりに「良かったな」と思える宿には出会えなかったな。
スペインやポルトガルと比べても、宿の値段は上がったのに質は落ちてて、フランスは貧乏旅行者泣かせだわ。
その他、所感や気づきなど
フランス人は親日なのね

バスで隣に座っていたおじさんに頂いたパン
フランスを訪れて最も驚いたことですが……フランス人って、親日なんだね。
街中のいたるところに日本食レストランがあって、スーパーでは日本の調味料やお菓子などが売られていて。思いの外、日本文化が浸透していたことに驚きました。
さらには、バスで出会った男性に「日本人は親切」と称賛され、パンを頂いたり。
フランスには、日本や日本文化に対して良いイメージを持っている人が多いのだろうなぁと感じました。
また、日本人に限らないと思うけど……フランスは移民国家だからか、アジア人に対しても何の躊躇もなく話しかけてくるよね。
時間を聞かれたり、道を尋ねられたり。「私は旅行者だから、フランス語も道も分からないっつうの!」と内心思いつつ、現地の人に偏見なくフランス語で話しかけられたのは、ちょっと嬉しかったな。
若い子たちが普通にタバコを吸っている

アヴィニョンの街並み
フランスでは、まだ高校生くらいに見える若い子たちがタバコを吸っている光景をよく見かけました。
調べてみたら……フランスでは、18歳以上は喫煙OKなんだね。
若い子がタバコを吸っている姿に、ちょっと衝撃を受けたというか。
フランスに限らずだけど、ヨーロッパってやっぱ喫煙者が多い。隙あればみんな一服しているから、タバコの良さを理解できない私には、その光景が奇妙に映るのよね。
まあ、モロッコほどタバコ臭は気にならないから、別にいいけどさ。
フランス、また訪れたい!
9日間という短い期間だったけど、フランスという国により深く興味が湧きました。
様々な時代の遺産が街のいたるところに残っていて、世界史で有名なスポットも数多くある。歴史好きにはたまらないと思います。
次は定番のパリはもちろん、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路も歩いてみたいな。
以上、フランス旅行のメモと所感でした!
※ 為替レートは、記事を書いた時点(2023年2月)のものです。
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