*****2023.2.23(木)*****
イタリア北西部、ピエモンテ州の州都トリノ。街の東部は丘になっていて、ピエモンテ産のワインとして有名。北西部にはアルプスが連なり、晴れた日にはアルプス山脈が街の北側にくっきりと浮かぶ。17世紀、サヴォイア家の安定した支配のもと都市整備と建築活動が進み、今に残るイタリアン・バロック様式の美しい街並みが造られた。
(参考文献:地球の歩き方)
今日は、1日トリノ観光です!
まずは、トリノから10kmほど離れた場所にあるストゥピニージ狩猟宮殿に行ってみる。
地球の歩き方には、バスとトラムを乗り継いで行く方法が載ってたんだけど……
調べてみたらバス1本で行ける方法が見つかったので、今回はそれを試してみることに。
ストゥピニージ行きのバスが発車するのは、Autostazione corso Bolzanoという名前のバスターミナル。
トレニタリアのトリノ・ポルタ・スーザ駅(Torino Porta Susa)の前にあるバスターミナルです。
ここからArrivaというバス会社が運行する、ストゥピニージ方面行きバスに乗ります。
チケットは、バスターミナルのチケットオフィスで購入。
往復で購入しておいた。(往復€4.2=約600円)。
英語も通じたし、親切にプラットホームの番号も教えてくれたよ。
教えてもらったプラットホームから、282番のバスに乗ります。
ストゥピニージは最終目的地ではないので、乗車する時に運転手さんに「ストゥピニージで降りる」と伝えておきました。
約30分ほどで、ストゥピニージ(Stupinigi)バス停に到着。
バスとトラムを乗り継ぐより、こっちのほうが全然簡単じゃん。
アクセス方法については、別記事で詳しくまとめておきます。
というわけで、ストゥピニージ狩猟宮殿(レアーレ邸)に到着!
広い! でかい!
18世紀に狩りをするための館として建てられた、典型的なピエモンテ・バロック様式の宮殿。
この宮殿もかつてのサヴォイア家の館で、世界遺産に登録されている宮殿のひとつ。
※サヴォイア家…イタリアのピエモンテとフランス及びフランス語圏スイスにまたがるサヴォワ一帯を支配していた辺境伯貴族家系。1713年、スペイン継承戦争でシチリア王国の王位を獲得。1720年にハプスブルク家とシチリア島、サルデーニャ島の交換を行ない、サルデーニャ王国の王位を代わりに得た。
この宮殿、上から見ると面白い形をしている。
さっそく入場。
事前にウェブサイトで購入していた、48時間のトリノ+ピエモンテカード(€38=約5,500円)で入ったよ。
本当は昨日の午後からガッツリ観光する予定でいたので、48時間のカード買ったのだが……バスが遅れたせいで、48時間の意味がなくなってしまった。
まあ、こういうこともあるよね。今日と明日の午前で、頑張って元取ってやる!
中は、美術館のような、博物館のような……
絵画や家具が、ずらりと展示されている。
毎回、宮殿を見学していて思うけど……とにかく歩かされる!
宮殿に住んでいた人たちは、広い敷地内の移動にうんざりしなかったのだろうか。
それとも、建造物の大きさで権威を示すためなら、多少の不便を止むを得ずってことなのかな。
中央のホール。この部屋の装飾が、最も凝っていて見応えあった。
見学を終えて宮殿を出る時に、「アリーヴェデルチ!(さよなら)」って言われたよ。
この挨拶はジョジョで初めて知ったんだけど、本場の「アリーヴェデルチ!」が聞けてテンションぶち上がり。
宮殿の裏手の庭園は見学ルートに入っていなかったので、外側から回り込めば見れるかな? と思ったけど……
長い塀が宮殿の敷地内を囲っていて、庭園は拝めそうになかった。
宮殿やバス停前の赤レンガの建物も、雰囲気が良かったんだよなぁ。
帰りは、行きとは反対車線にあるバス停から、トリノ行きバスに乗車。
帰りは、ポルタ・ヌォーバ(Porta Nuova)駅前のバス停で途中下車しました。
ここから歩いて、トリノの中心地を観光するよ!
グーグルマップを見ると分かるけど、トリノの街は碁盤の目のようにきれいに整備されているから、直線の道が多くて美しい。
都市計画に沿って整備されたことが、よく分かる。
サン・カルロ広場。
トリノ、子供の団体があちこちにいた。遠足か、課外授業なのかもね。
広場前にある、サンタ・クリスティーナ教会。
トリノの街中、バカでかい建物がゴロゴロ建ってる。
カリニャーノ宮。17世紀のバロック宮殿。
中は、イタリア統一運動時代の博物館(イタリア統一国立博物館/Museo Nazionale del Risorgimento Italiano)になっている。
面白そうだったので、トリノ+ピエモンテカードで見学してみます。
※イタリア統一運動(リソルジメント)…19世紀に起こった、イタリア統一を目的とした政治的・社会的運動。 当時、イタリアは小国に分裂し、各国家はオーストリアやスペイン、フランスの後ろ楯で権力争いが行なわれていた。19世紀の初頭にイタリアはナポレオンの勢力圏に入り、諸改革が行われた。
写真は、1789年の"人間と市民の権利の宣言"(フランス)。
イタリア統一運動についての博物館が、フランス革命の展示から始まっているのは興味深い。
ナポレオン体制についての展示が、かなり充実していた。
現在の統一イタリアができた背景には、フランス革命やナポレオンの強い影響があったんだね。またひとつ、勉強になった。
カリニャーノ宮は、イタリア王国統一後に初の議会が開かれた場所。
議会の部屋も見学できた。
中は博物館だけど、建物は宮殿だから、建築自体も見応えがあった。
載せきれなかった写真は、旅の写真ページに載せておきます。
マダーマ宮殿。サヴォイア家の二人の未亡人(令夫人)が住んだことから、令夫人(マダーマ)宮殿と呼ばれる。
現在は、市立古典美術館。中世から19世紀にかけてのピエモンテの美術品を収蔵している。
カステッロ広場。
カステッロ広場前にある、トリノ王宮。外観は残念ながら、工事中だった。
トリノ+ピエモンテカードで、王宮内を見学してみる。
この建物は、サヴォイア王家の公式の宮殿として、1865年まで使用されていた。
バロック、ネオクラシック、ロココなど、様々な建築様式が融合している。
この武器庫、マジでカッコ良かった!
日本の甲冑も展示してあった。
こんな風に、刃にも文字や柄が彫られていたのね。
どの武器もカッコ良すぎて、気づいたらあっという間に時間が経っていた。
この階段は”はさみの階段”というらしく、王宮の見所のひとつらしい。
でも登ることはできず、下から見上げるのみだった。
立派な聖堂まであった。
さらに奥には、美術館と博物館が備わっていた。広すぎて、とても1日では見切れない。
サヴォイア家のコレクション、凄まじい。
次は、あの不思議な形の建造物に向かって歩いてみる。
トリノのシンボル、モーレ・アントネッリアーナ。
展望台があって、登ってみたかったんだけど……トリノ+ピエモンテカードで入れなかったので、諦めました。
その代わり、モーレ・アントネッリアーナの下にある国立映画博物館がトリノ+ピエモンテカードで見学できたので、入ってみる。
影絵の時代から始まり、映画ができるまでの歴史が体験型の展示とともに解説されていた。
この博物館、かなり金かけて展示を作っているのが伝わってきたわ。
スターウォーズの展示。
この博物館で取り上げられている映画が、白黒時代の映画メインだったのが残念かも。
古い映画はほとんど見たことないから、正直よく分からんかったよ。
展示のボリュームは凄かったから、映画好きにはたまらないスポットだと思う。
螺旋階段に沿ってホールを何周もしたので、さすがに足が疲れちゃった。
今日はこの辺で切り上げて、トリノ観光の続きは明日にします!
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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