*****2023.2.13(月)*****

Google Maps より
今日は、いよいよ国境越え。
バルセロナから、ピレネー山脈の小国アンドラ経由で、フランスのトゥールーズまで抜けます。
朝8時、バルセロナ・サンツ・バスターミナル(Estació d'autobusos de Barcelona Sants)。
ここから、アンドラ行きのバスが発車します。
私はFlixbusのサイトから予約したんだけど(€30=約4,300円)、バルセロナ−アンドラ間のバスを実際に運行しているのはDirectbusというバス会社なのよね。
バス停に立っていた係の人にFlixbusのQRコードを見せて聞いてみたら、「カウンターに行ってチェックインしてこい」と言われました。
カウンターに行って予約チケットを見せると、写真のようなレシートを出してくれた。これを見せて、バスに乗ります。
ちなみに、チェックインのときにパスポートの提示を求められました。バルセロナやトゥールーズから日帰りでアンドラへ訪れる方は、パスポートを忘れないようにね。
こんな感じで、預け荷物用のタグももらいました。
ヨーロッパに来てから、タグをつけるの初めてだな。モロッコ以来だわ。
おおお、ピレネー山脈が見えてきた。
スペインとアンドラの国境。
国境を抜けると、バスが停車した。ポリスが入ってきて、乗客一人一人のパスポートやIDを確認し始める。
私も見せましたが、「ふーん、アルヘシラスね」と言われた。どこからEUに入ってきたのか、わりと念入りに確認していました。
このパスポートチェック、毎度あるものなのか、それともたまたま無作為に選ばれただけなのか分からないけど……おかげで、アンドラへの到着が20分ほど遅れました。
というわけで、アンドラの首都アンドラ・ラ・ベリャに到着!
4カ国目、アンドラ入国です!
バスターミナルにコインロッカーがあったので、ロッカーに荷物を入れて観光に向かいます。(€4=約570円)
海外で初めてコインロッカー使ったけど、こんな感じの鍵なんだね。知らんかった。
スペインとフランスに挟まれたピレネー山中に位置するアンドラ公国は、8世紀にシャルルマーニュ大帝によって建国されたといわれている。フランス大統領とスペインのウルヘル司教を国家元首とし、公用語はカタルーニャ語。スキーリゾートや、免税でショッピングができるタックスヘイブンとして有名だ。
(参考文献:地球の歩き方)
アンドラ、免税店で有名なだけあって、けっこう栄えてるな。
ピレネー山脈の大自然の中に、こんな都市があったとは……
今まで訪れてきたヨーロッパの街並みとは違って、もっと近代的というか。
看板の電灯も明るいし、若干の東南アジアみを感じる。
ロトンダ広場にある、「Noblesa del temps」というモニュメント。
20世紀に活躍したスペインの芸術家サルバドール・ダリによって寄贈されたものだそう。
ダリの作品って、”時間”をテーマにしたものが多いんだね。
プエンテ・デ・パリス(Puente de Paris)。
アンドラの有名な写真スポット。川の半分は工事中だった。
アンドラの信号、可愛いわ。
しかし、服や雑貨の店ばかり。
スペインやポルトガルであれほどたくさんあったパン屋やカフェは、アンドラではあまり見かけない。
土産屋すら、全く見当たらないのよね。オフシーズンだからなのか、よく分からないけど……
経済の60%を観光に頼っているくせに、土産屋が全くないなんて不思議。
アンドラのポストカード、買いたかったんだけどな……結局見つからず。アンドラから日本へポストカードを送ることはできませんでした。
スペインとフランスのポストが並んで設置されている。
少し調べてみたんだけど、アンドラには自国の郵便がなく、フランスとスペインの郵便制度を利用するみたいです。
このあたりから、アンドラ・ラ・ベリャの旧市街。
サン・エステバ教会(Sant Esteve d'Andorra la Vella)。ロマネスク様式の教会です。
2月にしては、雪少ないよね?
バスの乗客の中にはスキー客もいたけど、この雪の量でスキーやるんかな?
カサ・デ・ラ・バル(Casa de la Vall)。
アンドラの評議会(国会)だった場所。
アンドラの人口は、約8万人なんだって。私の地元よりも全然少ないわ。
しかしまあ、よくもこの規模で国として成り立っているよね。どうやって政治運営やインフラ管理を回しているんだろう。
国防はスペインとフランスに委託しているみたいだけど、200人規模の警察組織はあるみたいです。
そんなに見て回る場所もないので、バスの時間まで公園で休憩。
スーパーで購入したチョコパン。3つで€2(=約290円)。
これ、めっちゃ美味かったんだよね。外側が砂糖でコーティングされていて、カラメルが香ばしかった。
再び、バスターミナルに戻ってきました。
事前に予約していた、15時発のトゥールーズ行きバスに乗ります。(€36=約5,160円)
こちらもFlixbusを通じて予約しましたが、実際にバスを運行しているのはAndbusというバス会社。
Andbusのほうはチェックイン不要で、バスに乗車する時に予約チケットと名前を伝えればOKでした。
フランス方面へしばらく走ると、雪が増えてきた。
なるほど、アンドラの中でもフランス側にスキー場があったのか。
それにしても、スペイン側とフランス側で景色が違いすぎる。
40分ほど走ったところで、バスはアンドラとフランスの国境を抜けた。
と、ここでバスが停車。制服を着た兄ちゃんがバスに乗り込んできて……
兄ちゃん「フランス税関です。タバコや酒を買った人はいませんか? 荷物の確認をするので、全員バスから降りてください(英語)」
なるほど、降りなきゃいけないのね。
さすがは、タックスヘイブンとの国境。税関が厳しいのか。
乗客は20人ほどいましたが、預け荷物も含めて全員の荷物をチェックされました。
私は、まず「手荷物見せて」と言われて、サブバッグを開けてPCとカメラを見せたら、「OK、ありがと」とあっさり終了。メインのバックパックは、全く開けられなかったよ。
ただ、大きなスーツケースを持っていた人たちは、中身を全部広げて税関に見せていました。
私、そんなに買い物してなさそうなオーラを出してましたかね?
ここの税関、EU内の国境にしては厳しいけど、対応は神だったわ。
まず最初に、英語で「フランス税関です」、と自分たちの正体を全員が分かるように名乗っている点。これ、とても誠意のある対応だと思った。
国境を越える時って、トラブルに巻き込まれないかなとか、無事に入国できるかなとか、多少は不安なわけよ。しかも、国境にいる審査官は、たいてい無愛想で怖いし。
でも、ここの税関は誰にでも通じる英語で、名前とこれから何をするか、その目的を明確に話してくれた。これ、他の国境でも見習うべき。
さらには、フランス語・スペイン語・英語と主要な言語を話せるスタッフが揃っていたこと。そして、1台のバスに対して税関は5人体制で、流れ作業のようにスムーズに乗客の荷物チェックを行なっていたこと。
この人たち、手慣れている。プロだわ……! と、惚れ惚れしながら彼らの仕事に見入っちゃいました。
マジで、他の国境もこの税関の対応を見習うべき!
というわけで、バスはピレネー山脈を降っていく。
いつの間にか、爆睡してました。
トゥールーズ市内に入ってからは、夕方ということもあって渋滞がひどかった。
バスは20分ほど遅れて、19時過ぎにトゥールーズ・マタビオ・バスターミナル(Toulouse Matabiau)に到着。
というわけで、5カ国目のフランス入国です!
アンドラ移動については、別記事で詳細をまとめておきました。
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バルセロナ→アンドラ→トゥールーズのバス移動まとめ(移動+アンドラ観光OK)
続きを見る
明日は、トゥールーズ観光するよ。
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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