****【Day0】2022.12.12(月)****
夕方、成田空港に到着。
コロナ後初めての海外。しかも人生初の長期旅行に、昨晩は不安と緊張で眠れなかった。
楽しみだけど、正直言って不安のほうが大きい。家族と別れた時は、寂しくて涙が出た。
私は果たして、無事に生きて帰ってこれるのだろうか。
でも、自分が一生のうちにどうしてもやりたかったことだから。安全には気をつけつつ、いろんな経験をしてこよう。
とりあえず、チェックインカウンターに並ぶ。
私が今回利用するエミレーツ航空には、機内に持ち込む手荷物が1つのみで、重量7kgまでという制限がある。
私の手荷物は、自宅で計った時点で7kgを少し上回るくらい。これでも頑張って減らしたのだけれど、カメラや電子機器をすべて手荷物に入れるから、これ以上は減らせない。
前に並ぶ人たちの手続きを見ていると、案の定、機内持ち込みの手荷物もひとつひとつ重量を計っていた。重量オーバーを指摘され、その場で詰め替えている人もいる。私の荷物、大丈夫かしら。
私の番のときに、ちょうど新しいカウンターが開いた。そのカウンターに呼ばれて、チェックイン手続きをする。
受付の女性「モロッコから出国するチケットは持っていますか?」
私「いいえ、持ってません」
受付の女性「多分大丈夫だとは思いますが、モロッコに入国する時には出国の航空券が必要とルールに書いてありますので、一応聞いただけです」
片道航空券であることを、早速指摘されてしまった。
長期旅行の下調べをしている時に気づいてはいたけれど……国によっては、入国時に出国チケットの提示を求められることが多いらしい。
私はモロッコのあとは、フェリーでスペインに渡る予定なので、当然まだチケットは取っていない。まぁ、ダメだったらその場でスペイン行きのフェリーチケット取るか。
そして肝心の手荷物だけれど、なんと計られることなくチェックイン完了!
計る計らないは、カウンターの人によるみたい。
とりあえず、無事にチェックインが完了して良かった。
チェックインを済ませて、空港内を散策してみる。
成田エクスプレスの駅を降りた時は、それなりに人で賑わっていると思ったけど、夜はさすがに閑散としていた。
そして……
いや、閉まりすぎなんだが!
出国前の最後の晩餐はラーメンにしようと思っていたのに、ラーメン屋すら開いてなかった。残念。
規制が緩和され、外国人観光客が訪れるようになったとはいえ、まだまだコロナの影響は抜けきれていないと実感。
成田空港の活気が元に戻るのは、いつになるのだろうか。
私が乗るフライトは、今日の成田の最終便だった。
まだ時間はあるけれど、することもないので早々に出国。
ああ、さらば日本。帰ってくるのは、いつになるんだろうね。
誰もいない成田空港。
時間帯もあるだろうけれど、出国すると本当に利用者が減ったのだと実感する。
静かな夜の空港も、雰囲気があって良かったよ。
いよいよ搭乗。
ゲートで待っている時に驚いたのは、フランス語やイタリア語を喋っている欧州の方が多かったこと。エミレーツ航空だし、もっと中東の方々が多いのかと思っていたけれど、そんなことはなかった。
きっとみんな、ヨーロッパから日本へ観光にやってきた人たちだよね。
今は日本とヨーロッパの直行便数も限られているし、みんなドバイで乗り換えて、欧州各地へと帰っていくんだろうな。
というか、このご時世に積極的に旅行をしようなどと思うのは、懐にも余裕のあるヨーロッパの人たちなのかもしれん。
眠い目を擦りながら、ようやく搭乗。
ほぼ定刻通りに扉が閉まり、私を乗せた飛行機は出発した。
****【Day1】2022.12.13(火)****
1回目の機内食。夕食は、牛肉のミートボール。
2回目の機内食。朝食は、きのこのオムレツ。
今はメニュー表は座席に差してあるのではなく、アプリで見る仕様なのね。初めて知った。
ということで、約10分遅れでドバイ着。
もともと、1時間55分の乗り継ぎ時間だったから、あまり時間がない。
乗り継ぎのセキュリティーを通り抜け、出国フロアへ。
早速、近くにあったボードを確認してみる。
私が今いるのは、ゲートA。カサブランカ行きはゲートCのようで、現在地からゲートCまでの移動時間は、どれどれ……
”23min”って書いてある。
23分かかるって、マジ!?
いや、ドバイ空港は初めてではないから、薄々分かってはいたけれど……
くっそ! そんなに時間ないし、急ぐしかねえ。
ということで、エレベーターや地下鉄?を乗り継ぎ、ようやくゲートCへ。
免税店やカフェなどがたくさんあったけど、ゆっくり見る時間もなく、ひたすら歩きました。
そしてようやく……着いた!
なんかもう、ゲートに着いた時には”Final Call"になってました。
急いでトイレを済ませて、滑り込みで搭乗。
忙しすぎて、ろくに写真も撮れませんでした。
機内に入って、まず驚いたこと。
誰もマスクつけてねぇ。
成田→ドバイはみんなマスクをつけていたのに、このフライトにはマスクをつけている人が誰もいない。乗客も、キャビンアテンダントも、みんなつけていない。
当然、あたりを見渡しても日本人はおらず……急に異国にやってきた不安と寂しさを覚えました。
コロナ禍を日本で過ごしてきた私にはかなり抵抗があったけれど、さすがに恥ずかしくてマスク取ったよね。
まあ、機内食を食べる時は、成田→ドバイでもみんなマスクを外していたわけだし。海外ではもうほとんどマスクをつけていないみたいだし、Noマスクに慣れなければ。
今回のフライトのお隣さんは、お母さんと3~4歳くらいの娘さんだった。
窓側を取っていたけれど、娘さんが窓側がいいと言うので、座席を交換してあげた。
子供連れのロングフライトって、こんなにも大変なんだね。
途中、長いこと揺れが続いてシートベルトサインが1時間ほど消えない時間があって、その間ずっと子供がぐずってた。
トイレに連れて行こうとしても、「今はダメです」とキャビンアテンダントに怒られる始末。
母親は抱きしめたり人形遊びをしたりして、必死に子供をあやしていた。
子供の年齢的に、母親はたぶん私と年齢変わらないんだろうなぁ。30にもなって、結婚もせず子供も産まずに、私はこんなところで一体何をやっているのだろうか。
1回目の機内食。朝食はストロベリーパステリー。(光ってて全然見えないけど)
めっちゃ美味かった。正直、今回の機内食で1番美味しかったのが、このパステリーだった。
2回目の機内食。ちょっと冒険してクスクスにしてみたけど、そんなに美味しくなかった。
モロッコの食事に不安を覚える。モロッコで私の口に合うものが見つかるのだろうか?
ほぼ定刻通りに、カサブランカのムハンマド5世国際空港に到着。
外に出た瞬間、臭い。なんともいえぬ、独特の匂い。
その匂いを嗅いだ瞬間、長いこと忘れかけていた海外の空気が蘇ってきた。
長いコロナ禍を経て、ついに海外旅行を開始できたのだという実感がどっと溢れてくる。またここでも、涙が出そうになったよ。
まずは、入国審査。
パスポートと、事前に機内で配られていた衛生フォーム(Public Health Passenger Form Coronaviruses)を見せた。
特に何も聞かれなかった。無言でスタンプを押され、パスポートのページに旅行者番号?を記入され、入国審査は終了。
事前にホームページで衛生フォームを印刷していったけど、別に必要なかったです。
預けていた荷物も、無事にカサブランカまで届いていました。
ゲートを出て、ATMで多少の現金を下ろし、SIMを購入。
とりあえず、無事に入国できたことにひと安心。
まずは、空港の地下にある駅に向かい、今日泊まる宿の最寄り駅までの鉄道チケットを購入。(50DH=約630円)
やってきた電車に乗り込むのだが……
電車、めっちゃボロかった。
(写真、ちゃんと撮れてなくてごめんなさい。この時、現地の治安を把握できておらず、iphoneやカメラを出すことに抵抗を覚えております。)
一気に、「あぁ、自分って途上国にやってきたのか」という何とも言えぬ不安に駆られました。
電車は、定刻通りに出発。車窓からの風景は……
クソ田舎なんですが。
カサブランカはモロッコの経済都市だから、もっと発展してると思ったのに……。
あまりの田舎ぶりに驚きつつ、25分ほどで宿の最寄り駅に到着。
ここから歩いて宿まで向かいましたが……駅でのタクシーの客引きが凄かったし、交通量が死ぬほど多いことに、思わず唖然とした。
マジで道路を渡れねぇ。交通量が多すぎるし、車はかなりのスピードで走ってくる。近くにいた道路を渡ろうとする歩行者を見つけて、ぴたりとくっついて渡るしかなかった。
この国で最も気をつけるべきは、交通事故なのかもしれない……。
慣れないカサブランカの土地に、早くもビビりまくる初日でした。
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
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【Day2】カサブランカのハッサン2世モスクへ!雷雨とウザいタクシーで大荒れの1日
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