*****2023.2.22(水)*****
今日は、フランスのリヨンからイタリアのトリノまで、約230kmの移動です。
昨晩のこと。
Flixbusのアプリで、明日乗る予定のバス時刻を確認していると……
よ、4時間の遅延……だと!?
これまで2ヶ月以上旅を続けてきたが、これほどの遅延は初めてのこと。
とりあえず、前日に連絡が来ただけでも良かったな。明日、ゆっくり寝られるじゃん。ラッキー!
と、ポジティブに考えていましたが……
この時の私は、この遅延が序の口であることをまだ知らぬのだった。
リヨン・ペラーシュ駅(Lyon Perrache)に到着。
Flixbusは、この駅の中にあるバスターミナル(Gare de Lyon-Perrache)から発車します。
このバスターミナル、超絶わかりにくかった。
電光掲示板には、プラットホームが書かれていない。バスターミナルは左右に分かれているし、看板は目立たなくて分かりづらい。
Flixbusは、”Rhône”というバスターミナルから発着します。
こんな感じで、各プラットホームには番号もふられておらず、分かりづらかった。
リヨンは多くのFlixbusが終始出入りしているので、緑のFlixbusが発着している周辺で待っていれば、とりあえずは逃さないはず。
ここで、ボルドーへ向かうフランス人ご家族に出会った。
イタリアに行くよって言ったら、「スリには気をつけなさい」って念を押されました。
実は、ホステルでもフランス人に同じようなことを忠告されていて。
出会うフランス人、皆が口を揃えて「スリ注意」と言う国、イタリア。
なんだか、ヤバい匂いがぷんぷんするんだが。私は大丈夫かしら?
一応、プラットホームが合っているかを確認するために、隣の椅子に座っていた女性に声をかけてみる。
すると案の定、彼女も同じトリノ行きバスを待っていた。
女性はパリに住んでいるモロッコ人で、夜行便でパリからリヨンまでやってきたのだそう。パリには朝4時に到着して、そこからすでに6時間もトリノ行きバスを待っているのだという。
なんと可哀そうな。しかも、パリからやってきてトリノ行きに乗り継ぐ人が、彼女以外にも大勢もいたのよね。
4時間の遅延とはいえ、朝ゆっくり眠れた私は全然マシだった。
一応、バスは10時すぎにやってきたのだが……
係の人が「トリノ! ミラノ!」って乗客を呼んだにもかかわらず、「やっぱり別のバスだ」と言って、右往左往。
結局、バスが発車したのは10時半。このバス、もともと6:15発だよ?
左手には、ずっと雪山がそびえていた。これ、アルプス山脈だよね。
アルプス山脈を拝んだのは人生初。ちょっと嬉しくなった。
バスはフランスとイタリアの国境へと入っていくのだが……
フランスの国境ゲートを通り過ぎたところで、バスが脇に停車。
そこから、30分、1時間と待つが、いくら待っても動く気配がない。
バスの運転手はイタリア語しか喋らないので、なんの説明もない。ひたすら待たされる。
モロッコ人の女性が、他の乗客から聞いたという情報を教えてくれたんだけど……
バスの車高が高すぎて、この先のゲートやトンネルを通り抜けることができないらしい。
(ちなみに、乗っていたバスは2階建てバスだった。)
嘘だろ? アホすぎん?
いや、これが途上国の国境とかなら分かるんだけどさ。フランスとイタリアの国境だよ?
今まで旅中に腹立つことはほとんどなかったけど、さすがにイラッときた。
代わりのバスが来るのか知らんけど、とりあえず待つしかないらしい。
昼食は、持っていたお菓子を齧った。
国境だから、外に出ても売店とか何も無かったんだよね。
海外旅行中はトラブルも想定して、ある程度の食料や水を常に持ち歩くことが大切だということを、改めて実感した。
2時間ほど待ったところで、隣に別のFlixbusバスがやってきた。
でもこれ、たぶん次の時間のトリノ・ミラノ行きバスで、乗客もそこそこ乗っている。
乗り換えもせず、なぜか2台並んで停車した状態で、さらに1時間ほどが経過……
国境に3時間ほど停車したのち、特に乗り換えもせずにバスは発車。
イタリア側のゲートも問題なく通れたし、その後のトンネルもすべて問題なくスムーズに通ることができた。
いったい、あの3時間の停車はマジでなんだったのだろうか?
国境を抜けたところで、今度は15分休憩。
いや、もう休憩いらんて。1秒でも早くトリノに着きたいのに。
ガソリン入れるのに手こずってて、気づけば30分休憩になっていた。
18:45に、トリノのバスターミナル着。もうすっかり真っ暗じゃん。
このバス、もともとは11:20着の予定だったので、結局7時間以上の大遅延でした。
もう、めっちゃ疲れたわ。
夕飯は、スーパーで適当に選んだ、マカロニと豆が入ったスープ的なもの。
疲れていたので、早く寝たかったんだけど……
夕飯食べていたら、トルコ人の兄ちゃんにひたすら話しかけられて、なかなか解放してくれなかった。
トルコ人兄ちゃん「日本の観光地のおすすめある?」
っていうもんだから、定番の京都を薦めたら……
トルコ人兄ちゃん「海がいいな」
とリクエストされ、今度は厳島神社を薦めてみる。すると……
トルコ人兄ちゃん「ビーチがいいんだけど」
あーもう、なら日本じゃなくてハワイに行けよ!
と内心思いつつ、今度は沖縄を薦めてみると……
トルコ人兄ちゃん「何ここ、ほぼ台湾じゃんw」
もおおお、君は日本旅行に向いてないって!
普段は、この程度の会話でイラっとはしないはずなんだけどね。
会話は絶妙に噛み合わないし、ちょっと距離が近すぎるし、しんどい時間でした。
ホステルって、一人の時間がほぼ無いことが地味に辛い。
完全に一人になれるのって、トイレの個室かシャワー室だけだもん。
金があれば、ホステルなんて泊まってない。絶対にホテルの個室に泊まる。
出会いを求めてホステルに泊まっていらっしゃる旅人さん、マジで尊敬しますわ。
明日は、トリノ観光をします!
※ 為替レートは、当時のもの。1円単位は丸めています。
イタリアの旅行情報は旅行メモをご覧ください!
▼ 続きはこちら
-
【Day73】トリノ観光1日目。サヴォイア家の王宮や宮殿、博物館を巡る!
続きを見る
\旅のお供に「地球の歩き方」!/
\宿はBooking.comで予約しています!/