保険選び、めちゃくちゃ悩みました。
旅行準備費の中でもダントツでお金がかかる部分なので、少しでも節約をしたい。でも、それなりにキチンとした保険に入っておきたい。
そんな心の葛藤を繰り返しながら、検討しました。
私自身、保険の知識はなく疎いので、参考になるかはわかりませんが……
長期海外旅行の海外旅行保険について、私の検討内容や所感をまとめておきます。
保険選びで重視したポイント
保険の補償内容って、色々ありますよね。
補償内容が色々と充実しているのに越したことはないですが、その分金額も跳ね上がります。
節約するためには、取捨選択が必要。ということでまず、補償内容の中で重要視する項目と、不要だなと思う項目を明確にしました。
傷害死亡補償 → 不要
死んだら金なんて使えないしね。昔から契約している生保もあったので、海外旅行保険でわざわざ付ける必要はないと判断しました。
家族に迷惑をかけたくないので、遺体の輸送費用と葬式費用だけあればいいかな。
治療・救援費用の補償 → 重要!
病気・怪我・事故などに備えて保険に入るので、これは必須。
どれだけの医療費がかかるか予想もつかないので、この項目の補償は多いに越したことはないです。
賠償責任補償 → 重要!
海外では日本よりもトラブルに巻き込まれやすそうだし、意外と重要かなと思っています。
ホテルの備品をうっかり壊しちゃったとか、普通にありそうなことなので。海外でバイクや車を運転する人も、賠償責任補償はよく見ておいたほうが良いと思います。
携帯品損害 → 不要
盗難に遭った場合を想定した補償だと思いますが……個人的には優先度低いです。
海外では、盗まれるような物の管理をしていた自分が悪いと割り切っているので。
自分の所持品が全て盗まれたところで、電子機器も合わせて総額30万円ほど。所持品が全てなくなることなんて、よほどのことがない限り起こらないでしょうし、カードが盗まれたら速攻停止すれば何とかなるよね?
それに私の場合、保険金請求の手間や時間が惜しいので、ちょっとした盗難であれば請求手続きをしない気がする。
ということで、所持品が無くなったら潔く諦めることにします。
航空機遅延・航空機寄託手荷物 → 不要
航空機寄託手荷物に関しても、損害は最大でも30万円程度と割り切って、不要。
航空機遅延も、今回の旅行は陸路移動が多そうなので不要かな。
というか、LCCなど安い航空会社を利用する時点で、遅延などのトラブルが発生する覚悟ができていますから。そこで損をしたとしても、それはおとなしく諦めます。
ということで、私は「治療・救護費用の補償」と「賠償責任補償」を重視して保険を選ぶことにしました。
上記にプラスして、「日本語で対応してもらえること」も条件に加えます。
医療や賠償などの専門的な話になると、英語で意思疎通を図らなければならないのは非常に辛い。トラブった時は絶対に焦ってるし、母国語で連絡を取り合いたいよね。
ということで、私は日本語対応の窓口がある保険会社で探しました。
最終的に契約した保険は……
グローブパートナー
私が最終的に契約したのは、Assets社が扱うグローブパートナーという保険です。
この会社はフランスに拠点があるようですが、日本語対応の電話窓口があり、海外旅行や留学、ワーホリ用の保険を扱っています。
グローブパートナーの良い点は、とにかく安いこと!
全世界、1年間の契約で €708 (〜35歳の金額)。日本円に換算しても、約10万円。
日系の保険会社だと年間20~30万円はかかってしまうので、保険料が1/2から1/3に抑えられるのは魅力的。
気になる補償内容は……
医療費(年間最高 €150,000)
- 入院費と外科手術費
- 通院での治療費、処方箋薬、検査、X線などの検査、緊急移送費用
- 緊急歯科治療(年間最高 €300 €)※
- 事故による歯科治療(年間最高 €600)
※ 虫歯・親知らずの治療。インレイやオンレイ(詰め物)は対象外。
医療費は、年間最高で約2000万円。
よくあるクレジット付帯の保険と比べたら、充実している方だと思う。医療費が無制限の保険もあるから、それに比べたら劣るけども。
よほど変な病気にかかったり事故に巻き込まれたりしなきゃ、大丈夫だと思う。
個人賠償責任保険補償
- 人的損害:最高 €4,500,000
- 物的損害:最高 €450,000
こちらも一般的なクレジット付帯の保険に比べたら補償金額は多いけど、東京海上日動は1億円だからな……
私の場合、旅行中に車やバイクを運転するつもりはないので、これくらいの補償があれば何とかなるだろうと判断しました。
傷害死亡障害保険
- 傷害死亡補償:€8,000
- 傷害後遺障害補償:最高 €30,000
後述しますが、アシスタンスサービスで死亡時の遺体送還と葬儀代が含まれているので、死亡補償については十分かな。
後遺障害補償については、日本で生保を契約しているので、まぁいっか。
寄託手荷物補償
- 自国から渡航先への往復中の補償:最高 €1,150
行きと帰りのフライト以外、補償はないってことですね。
アシスタンスサービス
- 救援費用:100%
- 本国への移送費用:100%
- 6日以上の入院時の親族付き添い費用:往復航空券+€80/泊(最高8泊)
- 親族(両親・兄弟)が死亡した場合の緊急帰国費用:帰国航空券
- 常備薬が当地で見つからない場合の医薬品送付:100%
- 緊急メッセージ送付:100%
- 捜索費用:最高 €3,000
- 盗難時の金銭貸付:最高 €700
- 裁判補助費用:最高 €3,000
- 刑事保証金前払い:最高 €7,000
- 死亡時の遺体送還:100%(葬儀代 €1,500まで)
救援費用が100%なのは嬉しいかも。救急車呼ぶことだってあるかもしれないしね。
あと、本国への移送費用が100%なのも◎。とりあえず日本に帰ることさえできれば、その先は何とかなるっしょ!
(詳細は、グローブパートナーのサイトをご参照下さい)
※登山などのスポーツはカバーされませんので、旅行中にアクティビティをされる方は気をつけた方が良いかも。
年間保険料€708で、この内容なら十分だよね。補償内容については、かなり良いと思いました。
ただ、ネックとなる部分がいくつかあって……
日帰りで医療機関にかかった場合は、自費で医療費を建て替えなければならない
日帰りで医療機関にかかった場合、一旦自費で医療費を建て替えてから、後日保険会社に医療費を請求することになります。
入院の場合は、保険会社に連絡の上、保険会社と医療機関のキャッシュレスでの手続きが行われるようです。
日帰りで病院にかかる程度なら、まぁ自分で何とか建て替えられるくらいの医療費でしょう。
私は幸い、今までほとんど病院にかかったことがない健康な人間なので、そんな頻繁に通院することもないだろうし。この点は、とりあえず許容します。
定期的に通院しなければならない方は、この点はネックになるかもしれません。
保険金請求の際に、書類の原本をフランスに郵送しなければならない
この保険会社はフランスにあるので、保険金請求の際はフランスの住所に書類一式を郵送しなければなりません。しかも原本で。
郵送中に書類が紛失することなんてことは滅多にないと思うけど、原本を失くしたら最悪請求できなくなるかもしれないし。海外→海外の書類発送なので、多少の不安はあるよね。
送料がそれなりにかかるという点も、頭に入れておいた方が良さそうです。
とはいえ、私はあまり頻繁に保険金請求をしないだろうしなぁ。
出国してからの契約には、多少の手間と費用がかかる(たぶん)
私は出発前に契約を済ませたので、詳しいことは言えないのですが……
旅行に出発してから契約する際は、誓約書を提出する必要があり、手続きに多少の手間がかかるようです。グローブパートナーの契約前に、それと同等の医療保険に加入していたことも、契約の条件になるのだそう。
自分が問い合わせたわけではないので確かなことは言えませんが、保険料にプラスして手数料もかかるっぽい。
保険を延長したい時も、メールで問い合わせて審査を受けて……と手間がかかるようで、その点は念頭に入れておいた方が良いです。
ということで、色々と不便な点もありますが……
多少の不便さは目をつぶろうと決め、保険料の安さが魅力的なグローバルパートナーの保険に入ることにしました。
ネット上で見積もり、契約もできて、クレジットカード支払いもできたから、手続きも簡単でした。
メールで送られてきた証書は、コピーして常に持ち歩こうと思います。
最後に
この保険で最終的によかったのかどうかは、旅に出てから分かることでしょう。
もしもこの保険を利用することがあれば、ここに追記します。
なお、私は今までの人生でほとんど病院にかかったことがない超健康体なので、最終的に安さを優先しましたが……
個人の状況によって何を優先するかは変わってくると思うので、この記事はあくまで参考程度に。
何よりも大事なのは、旅行中は自分の体を大切に、事件や事故などのトラブルになるべく巻き込まれないよう気をつけるってことですかね。
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